9月28日(水)ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 仙台(19:00KICK OFF/ヤマハ)
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アウェイ・第1戦のスコア(0-0)をネガティブには捉えていない。
第2戦をホームで戦う磐田だが、必要以上に前掛かりになる必要も、アウェイゴールというリスクを避けるために守備的になる必要もない。あくまで90分間、あるいは延長戦も含めた120分間の中で勝利を手にすればいい。そのことを念頭にバランスをキープしたゲーム運びを目指すという点ではリーグ戦の戦い方を大きく変える必要はないだろう。
ただし、相手が仙台であることに関しては特殊な“細工”が必要だ。26日に行ったゲーム形式のトレーニングで主力組のCBに入ったのは古賀正紘である。第1戦にも先発したベテランDFは前回の対戦に続き極めて重要なタスクを課せられることになる。「アウェイ(第1戦)の時はある程度想定内の攻撃だった。あれから日数もそれほど経っていないし、同じような形であればしっかり抑えたい」(同選手)。
第1戦、試合後の監督会見で磐田・柳下正明監督はディフェンスラインの踏ん張りをこう労っている。「今までやられていた相手のロングボール、あるいはセカンドボールの対応もきちんと対処していたし、何度かピンチはあったものの見ていて非常に安定したゲームだったと思う」。このコメントの中には「今まで」とあるが、前線にロングボールを放り込まれる→セカンドボールを拾われる→2次攻撃を展開され後手に回る、という点でこれまで仙台に限らず長いボールを多用する相手に比較的苦しめられてきたことは事実である。
さらに指揮官は後日、「仙台が(ロングボールを)蹴ってきても跳ね返せるとある程度予想していた」と改めてゲームを総括。古賀がセンターバックに入るメリットを高く評価している。0-0という一見“地味”にも見える第1戦だったが、仙台攻撃陣のロングボールに屈しなかったという点では大きな進歩があったゲームだった。
磐田サイドは、今回も仙台はスタンスを変えてこないと見る。「(仙台の特長は)やはりカウンターとロングボール。リーグ・横浜FM戦(9月24日)でも長いボールが多く見られた」(同監督)。ゲームを通じて集中を切らさず、相手のキックを跳ね返し続けることは極めて根気を要する作業である。無論、仙台も様々なアクセントをつけてくるだろう。だが、失点0という任務を遂行できれば自ずと準々決勝への道が見えてくる。安定した守備は必ずや攻撃のリズムを生み出す。年齢を感じさせないアグレッシブなマーキングを武器とする古賀がこの試合の鍵を握ると言っても過言ではない。
一方で、リーグ戦の上位争いに加わらんとする仙台の勢いと自信は前回の対戦を上回るものがあることも見過ごしてはならない。リーグ5試合連続得点中のFW赤嶺真吾はもはや“ジュビロ・キラー“という表現に収まらず、仙台の絶大なエースストライカーと称するべきだろう。強靭なフィジカルを武器に空中戦に絶対的な強さを見せる背番号24は間違いなく相手の攻撃のキーマンである。先のリーグ・横浜FM戦のゴールシーンにもあるように、ロングボールへの対処を少しでも誤るようであればそれを見逃さない勝負強さがこのストライカーに、そしてチーム全体にある。同じく横浜FM戦でマーカー・中澤佑ニを振り切り、左からのクロスを上手く頭で合わせ待望の移籍後初得点を決めた柳沢敦、さらにセットプレーの際には鎌田次郎、曹秉局といった屈強なDF陣も攻撃参加してくるだろう。キッカーを務めるのはもちろん梁勇基だ。
ただし、磐田にとって、エアバトルという点で那須大亮の復帰も忘れてはならない。直近のリーグ・新潟戦では累積警告により出場停止となったキャプテンだが、打点の高いヘディングのみならず体を張った守備を惜しまないだけに最終ラインに戻る意味は大きい。9月上旬に左足首を捻挫し、第25節の静岡ダービー(9月10日)からカップ戦を含め公式戦4試合を欠場していた金園英学も26日に全体練習に合流しており、仙台を迎え撃つ準備は万全と言っていい。
2年連続の歓喜を目指すサックスブルー。大きな関門となる目の前の大一番へ向け、キックオフを待つばかりだ。
以上
2011.09.27 Reported by 南間健治
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