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【J2:第5節 栃木 vs 岐阜】プレビュー:暗く、険しく、長かったトンネルを抜け出すチャンスを掴んだ栃木。臆することなく、チャレンジ精神を前面に押し出し、岐阜に挑む。水沼と押谷のマッチアップの勝敗は、ダイレクトに結果に反映されるだけに白熱必至。(11.09.28)

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9月28日(水)J2 第5節 栃木 vs 岐阜(19:00KICK OFF/栃木グチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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岐阜は今節を中3日で迎えるが、栃木は前節から中2日と日程的にはハンディを背負う。しかし、1週間も熊本戦の敗戦を引きずり悶々と過ごすよりも、中2日で敗れた悔しさをぶつけられることを考えれば過密日程も悪くない。

熊本戦では勝利に近付く雰囲気を作り出せた。岐阜戦には怪我人が何人か戦線復帰を果たす予定で、主力が離脱している栃木にとってはポジティブな要素がひとつ増えることになる。流れが変わりそうな気配は漂っている。形勢を逆転できるチャンスだけに、臆することなく、闘争心を前面に押し出し、「岐阜に思いっきりぶち当たっていきたい」(柴崎邦博)。そして、「内容よりも勝つことにこだわりたい」(水沼宏太)。

熊本戦の翌日、トレーニング前に行われた1時間のミーティングの中で、松田浩監督は「勝負にこだわり、結果に囚われるな」と選手に伝えた。3連敗を喫し、昇格に向けてこれ以上、勝点も順位も落とせない今、当然ながら重圧が圧し掛かってくる。そうなると、必然的にミスを恐れるようになる。安全なプレーを選択すればミスは減る。ただし、同時に推進力も失われる。ドリブルを仕掛けられるシーンで躊躇い、シュートを打てるのにパスを選んでいては、ゴールはこじ開けられない。「結果に囚われ過ぎて正しいことを、勇気を持ってやらないと、さらに結果は出ない」(松田監督)。困難な状況に直面しているからこそ、チャレンジする姿勢を忘れてはいけない。熊本戦の前半のように躍動感に溢れたプレーで敵陣に雪崩れ込めれば、先手を奪うことは可能なはずだ。

「岐阜は成績ほど悪いサッカーをしていない」と松田監督が言うように、最下位という順位を額面通りに受け取ると栃木は痛い目に遭う。実際、前回の対戦ではPKを奪って勝ち切ったものの、苦戦を強いられた。油断すると足をすくわれる。どの試合を見ても、岐阜はイニシアチブを握れる時間帯とチャンスを作れている。前線には高さ(西川優大と佐藤洸一)と速さ(嶋田正吾、押谷祐樹、地主園秀美)を持ち合わせており、一芸に秀でた曲者が揃う。ストロングポイントを活かし、縦に速くて鋭いサッカーには磨きが掛かっている。岐阜としては攻勢に回った際のリスク管理に難があるだけに、カウンターを繰り出した時の後の準備に気を使い、確実にチャンスをゴールに結び付けていきたい。

栃木が最大の警戒を払わなければいけないのが、アグレッシブなプレーで岐阜の攻撃陣を牽引している押谷だ。その押谷とサイドでマッチアップするのは、同世代の水沼。水沼は押谷を「意識しない」と言うが、相手の攻撃の核を潰すことが勝点3への近道だと、誰よりも水沼が分かっている。だからこそ、「先手を取って、守備をさせるようにしたい」と水沼は話す。互いに攻撃のスイッチ役を担っているだけに、白熱した攻防が繰り広げられるだろう。特に前回の対戦で失点に絡んでいる押谷は、並々にならぬ闘志で臨んでくるはずだ。水沼にしても栃木をJ1へ昇格させるために期限付き移籍を延長し、「栃木の宏太」として戦っている以上、現状を打破したいとの思いが強い。ロンドン五輪世代を代表するアタッカーの対決は、その勝敗がダイレクトにチームの結果に反映されるだけに興味深い。

暗中模索を繰り返しながら諦めずに戦った結果、一筋の光明が射した。明りを視界に捉えたということは、出口が確実に存在するということ。迷い込んだトンネルを抜け出すまで、もう少し。一気にゴールまで辿り着けるように、終了の笛が鳴るまでピッチもスタンドも混然一体となり、栃木はハードワークを貫く。ハードワークは必ず報われる。そう信じたい。

以上

2011.09.27 Reported by 大塚秀毅
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