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【J1:第27節 名古屋 vs 神戸】プレビュー:優勝戦線生き残りに、勝点1すら失いたくない名古屋。曲者・神戸を迎え撃つ9月唯一のホームゲームで、本来の姿を取り戻せるか!?(11.09.23)

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9月23日(金)J1 第27節 名古屋 vs 神戸(14:00KICK OFF/瑞穂陸チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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柏、鹿島と強豪との対戦が続いた9月の戦いで、名古屋が見せた姿は本来の姿とは程遠いものだった。上位の直接対決となった柏戦では玉田圭司の見事なFKで先制しながら、その後のゲームコントロールを誤り逆転負け。鹿島戦は先制されるも試合終了間際に同点に追いつき辛くも勝点1を手にした。それぞれ強さを見せる時間帯と脆さを露呈する時間帯が混在する不安定なゲーム運びで、16戦無敗を記録した時期の安定感は見られなかった。現在の名古屋に必要なのは、90分間の勘所を押さえた強者のゲームメイキング。首位・G大阪と勝点差4の現状を少しでも好転させるためにも、9月最後のゲームでは何が何でも勝点3が欲しいところだ。

そのための好材料は揃ってきている。筆頭は中村直志の復帰だ。24節甲府戦で左膝を痛め、以降2試合を欠場した中盤のオールラウンダーの不在は大きかった。彼がいない中盤はダニルソンだけでなく藤本淳吾も守備的に振る舞う必要があり、攻撃面への影響が少なくなかった。ブルザノビッチがFW的にプレーする中盤は相手陣でのゲームメイク力が落ち、結果、前2戦ではなかなか攻撃の形を作れないでいる。運動量豊富に危険の芽を摘み、機を見たスペースへのランニングは攻撃の流動性を生む。鹿島戦から復帰し、すぐさまスーパーセーブを連発した守護神・楢崎正剛の存在感もさすがの一言。金崎夢生も徐々にコンディションを上げており、名古屋はここにきてようやく役者が揃った感がある。

対する神戸は8月を3勝1敗1分と好成績で切り抜けたが、その後は川崎Fに3−0で勝利するも前節柏戦は0−4の大敗と不安定な戦いぶりを見せている。前節で特に目立ったのは、失点シーンに代表される守備の遅れだ。プレッシャーがうまくかけられず、複数の守備者が一気に置き去りにされ、最終的に後手を踏む。名古屋の選手たちは神戸のアグレッシブな姿勢を苦手と話しており、ベテラン吉村圭司などは「その積極性を受けて立つとペースがつかめなくなる」と警戒するほど。しかしその良さが空回りしている状況を修正できなければ、名古屋のパスワークの前にいなされてしまうだろう。積極性が吉と出るか凶と出るか。アウェイだけにカウンター重視の戦いを選択する可能性もあるが、いずれにせよ神戸は持ち前の積極性を無駄に浪費しないことが浮沈を握る鍵となる。

だが、それ以上に名古屋の選手たちの鼻息は荒い。金崎などは「やりにくいとかそんなこと言ってる場合じゃない。神戸に負けたら終わり」と悲壮なまでの覚悟を口にした。残る8試合、まだG大阪(10/15@瑞穂陸)と横浜FM(11/19@日産ス)とは直接対決が残っているが、これ以上首位との勝点差を広げられては状況が苦しくなる一方だ。楢崎は「まあ、追いかける立場を楽しみますよ」と肩の力を抜いたが、9月唯一のホームゲームということもあり、選手たちは必勝の姿勢で臨んでくるはずだ。

試合の鍵を握る存在として注目したいのは、玉田と藤本の2人である。中村が戻ってくれば彼らの守備の負担が軽減され、より攻撃面での存在感が増す。ともにパスワークの軸となるテクニシャンだけに、神戸のアグレッシブさをいなす中心人物として期待は集まる。この2人が自由に動けば、ケネディや小川佳純らの能力も活かされる。ここ2試合鳴りを潜めていた攻撃力の復活に、期待が出てくるわけである。

繰り返しになるが、名古屋にとっては9月唯一のホームゲームだ。ホームで負けないことは、優勝するチームの鉄則である。1ヵ月ぶりのホーム瑞穂での一戦で、名古屋が王者たる試合内容を実現できるかどうか、非常に楽しみだ。

以上

阿部翔平選手(名古屋)「神戸戦へのスペシャルインタビュー」はこちら!


2011.09.22 Reported by 今井雄一朗
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