9月23日(金)J1 第27節 C大阪 vs 山形
(18:00KICK OFF/金鳥スタ)
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前節のアウェイ大宮戦こそスコアレスドローだったものの、8月末の第24節浦和戦での勝利から公式戦3勝1分けと復調傾向となっているC大阪。今節の第27節では約2カ月ぶりのキンチョウスタジアムを舞台に、小林伸二監督はじめ、前田和哉、下村東美、古橋達弥、宮本卓也、船山祐二といった旧C大阪勢が揃う17位山形とのホームゲームを行う。
オープンした昨シーズンにはリーグ戦6勝2分けと、C大阪が無類の強さを誇っていた、キンチョウスタジアム。「サポーターの熱気で相手を圧倒する、圧力鍋のようなスタジアム」と、レヴィークルピ監督も大のお気に入りの場所なのだが、今年はその「新・聖地」で7戦3分け4敗と、なぜか勝てない。もう1つのホーム、大阪長居スタジアムでは、2011年度公式戦(ACL+J1)で、8勝1分け1敗と好調で、対照的な結果となっている。
それでも、「今季、負けても内容が悪い試合というのは、それほどなかった」とレヴィークルピ監督。「(キンチョウスタジアムでの)久々の試合で、私はあの場所が好きだし、今回を楽しみにしている。昨年あれだけいい試合ができたスタジアムであり、この山形戦では何が何でもキンチョウスタジアム今季初勝利を飾りたい」と勝利への強い意気込みを示す。また、選手たちも「キンチョウスタジアムは雰囲気もいいし、僕も大好きなところ。別に変なイメージはないし、しっかり勝ちたい」(酒本憲幸)、「キンチョウスタジアムでも、今のチームなら絶対に勝てる」(藤本康太)と、必勝を期している。
そのC大阪で、ポイントの1つになりそうなのが、メンバー構成。清武弘嗣、扇原貴宏、山口螢(以上、U−22日本代表)、キム・ボギョン(U−22韓国代表)のC大阪主力4選手が21日に行われたロンドン五輪アジア最終予選に出場。中1日で彼らを起用するかどうかの判断を、レヴィークルピ監督は迫られる。「どれくらい試合に出たかによるが、フィジカルの状態を見極めてから判断したい」と明言は避けたが、特に清武はフル出場のうえ、終盤に足をつらせたこともあり、正直厳しい状況だろう。それに、負傷離脱中の司令塔のマルチネスも、まだジョギングがやっとの状態。戦列復帰には時間を要しそうだ。
そこでキーマンとなりそうなのが、8月からチームに加わっている大竹洋平。前節は直前のケガで、レヴィークルピ監督曰く「大事をとって」メンバーから外れたが、今回は満を持して試合に臨む予定。しかも、大竹にとって、キンチョウスタジアムは「縁起のいい場所」。昨年、F東京の一員としてピッチに立つと、アウェイチームでは初のゴールを記録したのが、彼だった。「スタンドとピッチが近くて、いい雰囲気のスタジアム。今回は自分がゴールを決めて勝ちたい」と、この試合に向けて人一倍闘志をみなぎらせている。
対する山形は、前節の川崎F戦で0−1と敗れ、またも今季初連勝とはならなかった。15位浦和との勝点差は8となっており、残り8試合、まさに崖っぷちの戦いを強いられる。しかし、今回は小林監督も熟知している相手であり、J2時代から何度も顔を合わせているC大阪との一戦。前回、4月24日の対戦( /jsgoal_archive/game/2011/20110100010120110424.html )ではシュート3本に押さえ込まれ、0−0の引き分けに終わったが、「プログラム的には、みんな守備もきちっとやってくれたし、きついところのポジションも予想通りに時間によって、最後20分ぐらいの勝負にしようかなと思っていたので、それはうまくいった」と、当時、小林監督は手応えを得た様子だった。今回もチームスローガンでもある「粘強」戦いで、敵地でも白星を狙いに来るだろう。それに、今は古橋、大久保哲哉だけでなく、山崎雅人という経験豊富なストライカーもいる。かつて、G大阪で一緒にプレーしていたC大阪の播戸竜二、倉田秋といった旧友とのゴール対決も楽しみなところだ。
1トップ3シャドーを軸に、クリエイティビティあふれる自由な攻撃が魅力のC大阪と、中後雅喜曰く「守備を固めて、一発のチャンスをものにしてくるスタイル」を持つ山形との、相反する形を持った両者の対決。C大阪は再び播戸らの爆発的な得点力を見せることができるのか、それとも、「タイトなディフェンスと、クロスやリスタートを特長に持つ危険なチーム」とレヴィークルピ監督が警戒する山形に苦戦するのか。新たなピースを得た両者の対決は、9月23日18時、キンチョウスタジアムでキックオフされる。C大阪サポーターは、今季8戦目での、待ちに待ったキンチョウ初白星を欲しているはずだ。
以上
2011.09.22 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
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