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【ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 川崎F】レポート:横浜FMが前半を制し『神奈川ダービー』を制す。川崎Fは今後に向け「自信」がカギ(11.09.15)

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9月14日(水) 2011 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM 4 - 0 川崎F (19:33/ニッパ球/9,859人)
得点者:6' 兵藤慎剛(横浜FM)、24' 渡邉千真(横浜FM)、69' 大黒将志(横浜FM)、90'+1 大黒将志(横浜FM)
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ニッパツ三ツ沢球技場は、いつも以上にヒートアップ。両チームの大音量の応援がステレオ状態で同時に耳へ届く感覚は、三ツ沢で行う神奈川ダービーならでは。ダービーらしい独特の緊張感が試合前、小さなスタジアムに漂っていた。
がしかし…、キックオフ後は少し拍子抜けしてしまうぐらい横浜FMが圧倒。リーグ戦での横浜FM2位、川崎F12位という順位の差が、そのまま表れた試合だったのではないか。
横浜FMは「(木村和司)監督から、早めにたくさん点を取って来いと言われました」(小野裕二)と言うように序盤から積極的。前線からプレスを仕掛け、セカンドボールを拾いまくり、敵陣へ攻め入る。

片や川崎Fは「今の(リーグ戦の)成績の部分と合わせて自信が失われていたのかなと思う」と相馬直樹監督が会見で話したように、どことなく自信なさげ。相手のプレッシャーにたじろぎ、圧力をもろに受け、簡単にボールロストするシーンが散見された。
先制点もロストからだった。6分、右から渡邉千真のクロスは相手DFに渡る。ところが、処理にもたつく間に小野が詰め寄りボール奪取。フリーの兵藤慎剛へパスを送り先制する。
24分の2点目も小野がアシスト。左サイドでルーズボールを相手DFに競り勝ちながら拾い、縦へ疾走。クロスをニアへ送り、渡邉が飛び込んで合わせた。

その後は、横浜FMのシナリオどおり。中盤4枚がフラットになってブロックを築き、「ノーリスクでカウンターから点が取れた」(小林祐三)。後半に途中出場の大黒将志がダメ押しの2ゴールを決めている。
ただ、そのシナリオを途中で修正しなければいけないピンチがなかったわけではない。後半はフラットなラインが下がり過ぎたことと、前半に飛ばし過ぎたためプレスの効きが甘くなったことで、川崎Fに決定機を作られる。

まず54分、ファーに送ったジュニーニョの左クロスを、ゴール至近距離から田坂祐介がヘッド。これはGK飯倉大樹が足に当てて防ぐ。その2分後には川崎Fにとってこの日、最大のチャンスが。小林悠とのワンツーで裏へ抜け出したジュニーニョが右へ流れながらGKをかわし、無人のゴールへシュート。ところが、懸命に戻った中澤佑二にスライディングでクリアされる。
そこで1点でも返せれば、また違った展開が待っていたのかも。ホームでの第2戦を考えても、アウェイゴールを入れておきたかった。だが、その後はほとんど好機を作れぬまま、終了のホイッスルを聞いた。

これで川崎Fは公式戦9連敗。それでも相馬監督は「現段階では特に(やり方を変えることは)考えていません」とキッパリ。その理由は、自信をもってプレーすれば、上位にも対抗できるからだと言う。だとしたら、その自信を取り戻すきっかけを、次戦17日のモンテディオ山形戦(リーグ戦第26節@NDスタ)で掴むしかない。
横浜FMは、18日にリーグ戦首位決戦となるG大阪戦との天王山を迎える(日産ス)。この日の「前半は今年のべストゲームじゃないかな」と谷口博之が振り返るように、久しぶりに内容も伴う勝利を収めた。しかしながら、川崎Fのデキがもう一つだったという印象も拭えない。今季の実力の真価を問われるのは、やはりG大阪戦だ。

以上


2011.09.15 Reported by 小林智明(インサイド)
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