9月10日(土) 2011 J2リーグ戦 第27節
鳥取 1 - 1 岡山 (19:03/とりスタ/7,943人)
得点者:68' キムソンミン(鳥取)、80' 岸田裕樹(岡山)
スカパー!再放送 Ch182 9/12(月)前05:00〜
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※鳥取側レポートはこちら
「陰陽ダービー」の初戦にふさわしい、激しい戦いと言えるのではないだろうか。鳥取の1万人プロジェクトに選ばれたこのゲーム、岡山からは約1600人が詰めかけた。入場者数は1万人に及ばなかったが、専用スタジアムは両チームのユニフォームを着たサポーターに埋め尽くされ、何かが起こる、という期待感に充ち溢れていた。
この日の鳥取は、フォーメーションを4−3−3から4−2−3−1に変更しており、アンカーとして攻守のバランスを握る服部年宏は、三浦旭人と2ボランチに。また左SBの奥山泰裕がサイドハーフとして前線に加わり、トップ下に小井手翔太が入った。「相手の変則的なフォーメーションに手こずった場面もあった」と岡山のMF小林優希が話すとおり、前半は鳥取がペースを握った。
前半のシュート数は、鳥取の6に対して、岡山は3。「5バックにさせたかった。前からプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪い、カウンターだけでなくポゼッションもしっかりやるイメージ(を考えていた)」と鳥取・松田岳夫監督。鳥取は明確な狙い、意図を持って、細かいボールのつなぎやサイドチェンジ、セカンドボールを奪ってからのカウンター、さらには岡山DFが2人付いた状態で強引に放ったハメドのシュートなど、様々な形で揺さぶりをかけてきた。しかし、「良い形もできていたと思うが、最後まで崩せたかというと物足りないところがある」(鳥取・服部)というのが共通認識だったようだ。
岡山は支配されながらも、ぎりぎりのところでクリアし、GK真子秀徳が好セーブを見せた。攻撃ではギアを上げる直前にボールを奪われることが多く、ボランチ・金民均の冴えた動きはあったものの、どこかちぐはぐな連係になりがちで勢いに乗ることは出来なかった。
ゲームを動かしたのは、ベンチでじりじりと出番を待っていた両チームの選手だった。鳥取の19歳・キム ソンミンは投入から1分後の68分、自ら蹴ったCKから、小井手を経たボールを右足でゴールへ。J初ゴールは「パスが来た時点でコースが見えていた」と話す。失点は、岡山が態勢を立て直し、攻め込んでいる時間だった。
この時、岡山側ではFW岸田裕樹がピッチに入る準備をしていた。その直前に決められた岸田は、「これは取らなあかん」と思ったと言う。前線3枚のうち2枚がフレッシュな選手に替わり、あ・うんの呼吸を生かしながら岡山はペースを取り戻すために走った。そして後半35分、ストヤノフが右ワイド・澤口雅彦につなぎ、澤口が放ったクロスを岸田がボレーで決めて、同点に追いつく。岸田は4月10日に行われた練習試合でも2ゴールを決めているが、今回はまさに値千金のゴールを鳥取から奪った。
その後は互いに激しくぶつかり合い、まさに「陰陽ダービー」にふさわしい戦いとなった。何度時計を見直しても針が進まない濃密な時が過ぎて、ゲームは1対1の引き分けに終わった。ホーム・鳥取にとっては先制しながら引き分けた、残念な試合だ。しかし今回、岡山側から、とりスタの盛り上がりを体感することで、岡山のホーム・カンスタでアウェイのサポーターがどんな思いを噛みしめているのかがよくわかった。この2つのスタジアムにいる観客は、手拍子でチャンスシーンを盛り上げ、自分たちのチームを応援することが楽しくてたまらない様子をしている。何より「楽しそうな」ところに、砂を噛むような思いをする。アウェイ感をたっぷり味わった岡山は、10月19日、カンスタで行われる「陰陽ダービー」第2戦を気持ちよく迎えるために、ここで存分に悔しがる必要がある。
以上
2011.09.11 Reported by 尾原千明
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