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【J1:第25節 C大阪 vs 広島】レポート:C大阪、播戸のハットトリックなどで後半に怒濤の5得点! 広島に大逆転勝利!(11.09.11)

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9月10日(土) 2011 J1リーグ戦 第25節
C大阪 5 - 4 広島 (18:04/長居/20,160人)
得点者:22' ミキッチ(広島)、33' 高萩洋次郎(広島)、44' 佐藤寿人(広島)、46' 清武弘嗣(C大阪)、55' 播戸竜二(C大阪)、57' 播戸竜二(C大阪)、72' キムボギョン(C大阪)、77' 播戸竜二(C大阪)、90'+1 佐藤寿人(広島)
スカパー!再放送 Ch181 9/13(火)後11:30〜
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9月10日の大阪長居スタジアムには、衝撃の展開が待っていた。前半に3点のリードを許していたC大阪が、後半に猛反撃。途中出場の播戸竜二がハットトリックを決めるなど、5ゴールを奪い、広島に5−4と大逆転勝利を収めた。約2カ月ぶりに連勝を達成したC大阪は、来る14日に行われるACL準々決勝第1戦、全北現代(韓国)とのホームゲームに向けて、弾みをつける大きな1勝を手にした。

試合後、C大阪のレヴィークルピ監督が「Jリーグ全体を通しても、今季一番見応えのある試合になったかと思う」と評したこの一戦。シュート数はともに19本。入った点数はあわせて9。壮絶な撃ち合いとなったが、内容は前後半で実に対照的なものだった。

前半は、ペトロヴィッチ監督が「日本でまれに見るような最も高いレベルのサッカーができたと思う」と述べるように、まさに広島の独壇場。22分にミキッチの右クロスがそのままゴールに吸い込まれる形で先制すると、前線の李忠成、佐藤寿人、高萩洋次郎らを中心に、広島が面白いようにパスをつなぎ、後方からは空いたスペースに森脇良太、山岸智らがどんどん侵入。完全にゲームを支配すると、33分にはミキッチの折り返しから高萩が、44分には青山敏弘のスルーパスから佐藤が、それぞれゴール。敵地で3−0とC大阪を圧倒してハーフタイムを迎えた。

逆にC大阪にとっては、開始早々の8分に主将の茂庭照幸が負傷交代を強いられ、10分にFW杉本健勇が反スポーツ的行為で警告を受けると、そこからリズムが狂った。「相手のやりたいようにやられた」(倉田秋)、「前半はすべてが後手後手になってしまっていた」(扇原貴宏)と、いいところがなく、C大阪サポーターからは前半終了時に猛烈なブーイングを浴びる始末だった。

そこでハーフタイムにはレヴィークルピ監督が「目を覚ませ!」と一喝。そして、後半開始から播戸竜二、キム ボギョンを同時投入。この時点で3枚すべての交代枠を使い果たすギャンブルに出た。しかも播戸は前々日の練習で足の違和感を訴え、この試合への出場も危ぶまれたほど。キム ボギョンもケガから復帰したばかりで「コンディションはまだ100%にはなっていない」状態。後がないなか、リスクを負って、相当な覚悟で、C大阪は勝負の手を打った。そして、これが見事に結実した。

大逆転劇のきっかけを作ったのは、日本代表での地位を確立した清武弘嗣。後半開始わずか1分で左ミドルを放つと、DFに当たってゴールイン。これで反撃の狼煙をあげたホームチームは、広島の隙を突いて一気呵成に攻め込むと、ここからはお祭り男の独壇場となる。ヒーローとなったのは、チーム最年長の播戸だ。

55分、丸橋祐介の左クロスに、ゴール前で絶妙なポジショニングから、ヘッドで合わせて、まず1点目。その2分後には、左に抜け出たファビオ ロペスのダイレクトクロスに、ダイビングヘッドで合わせて、同点弾となる2点目。さらに72分にはCKの流れから、清武の右クロスをゴール前でしっかり受けて、キム ボギョンの勝ち越しゴールを導く好アシスト。仕上げは77分、酒本憲幸の右アーリークロスに、ニアでスライディングボレーのような形で合わせて、この日3点目、今季2度目のハットトリックを達成。3得点1アシストの大活躍を見せた11番が、チームの窮地を救った。

終盤こそ足が止まったC大阪は、アディショナルタイムに佐藤にゴールを許し、1点差に詰め寄られるも、何とか凌ぎきり、5−4で奇跡とも言えるような大逆転勝利を記録。5得点は第2節柏戦以来、今季2度目。3点のビハインドをひっくり返したのは、2003年のJ1リーグ戦1stステージ第5節浦和戦(6−4)以来の出来事だった。試合後、「今日の後半は、勝者のメンタリティーという部分を、選手たちが見せてくれた」とイレブンを称えたレヴィークルピ監督は、「勝利へのスピリッツ、勝者のメンタリティーというものを、本当に持っている選手。こういった形でハットトリックをシーズンの中で2回できるというのも、彼だからできること」と、殊勲の播戸を絶賛していた。

一方の広島にとっては、手痛すぎる1敗だった。ペトロヴィッチ監督は試合後の会見で「私はショックな状態だ。こういったゲームを落とすことは、あり得ないというしか表現できない」と、放心状態の様子。山岸も「なんでこうなったのか、正直分からない……」とショックを隠しきれなかった。しかし、指揮官は「素晴らしいゲームを見せられたのは、負けはしたものの、ポジティブに捉えたい」と懸命に前を向いていた。

あきらめない気持ちを、総合力をピッチで示したC大阪。あくまで今季初タイトルを目指すチームは、最高の勢いと力を持って、いざ、ACLの舞台に挑む。

以上

2011.09.11 Reported by 前田敏勝
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