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【J1:第25節 川崎F vs 神戸】プレビュー:7連敗中の川崎Fが勝点で2点先行する神戸を迎え撃つ。川崎Fはファン感のリフレッシュ効果を試合結果に結び付けたい。(11.09.11)

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7連敗中の川崎Fが9月4日に川崎競馬場にてファン感謝デーを開催した。開会式の中で武田信平社長は「こんな状況で開催していいのか」という声もあったと明かす。しかし武田社長は「下を向かずに挑み続けることが大事」と開催の理由を述べ、サポーターに対し選手たちを「励ましてやってください」と口にした。

そんなファン感を取材する中で見えてきたのは、選手たちのやれることを全力で取り組む姿勢と、そうした選手たちへ励ましの声をかけるサポーターの姿だった。田中雄大は「ああいう状況(7連敗中)だったので、来てくれるのかな?と思ったんですが、サポーターが来てくれてて、凄いなと改めて思いました」と話し、「励まされましたし、リフレッシュもできました」と述べている。

難しいチーム状態の中で行われたファン感は、サポーターを楽しませるのと同時に、選手たちの心も温めていた。7連敗のうち、直近の4試合が逆転負けという川崎Fにとってどうしても勝たねばならない試合を前に、選手たちは心温かく迎えてくれたサポーターのために、勝つのだという思いを新たにしている。

そんな中、この神戸戦に向けて取り組んできたのは守備面の改善だったという。柴崎晃誠は「ゴール前の所。人に行くならそこをはっきりしようと。失点してますからね」と練習を振り返る。ただ、チームのコンセプトであるところの、点を狙う姿勢に変化はないとも話す。だからこそ、FWとDFとの連携、例えばDFが押し上げられないときにFWが無理に出て行かないような連携が必要なのだと話していた。

後半途中の2−0からの逆転負けを経験した柏戦で顕著だったのが、終盤に全体が間延びしてしまったという戦いである。前線の選手はもう一点とって試合を終わらせたい。しかし後ろの選手はその勢いについていけない。結果的に中盤にスペースが生まれ、簡単に縦パスを入れられてしまった。

今まではそうした状況に陥ると、それに対して「精度を高めより激しく前から行こう」ということでチームがひとつになれていた。しかし、そうした戦いを貫こうとした上で出た結果が7連敗という厳しいものだった。だからこそ、チームは戦いのバリエーションを増やす選択をとる事となる。もちろん守備の部分での変更である。チームとしてそれが試されたのが、9月3日に行われた関西大学との練習試合だった。

4−2で勝利したこの関西大学戦については、例えば田中裕介の「やろうとしたことはできてないですね。ここから改善して行かないと」という言葉が示す通り思い通りの戦いができていたとは言いがたいものがあったという。ただ、この練習試合を踏まえ9月6日に始まった練習での手応えはまずまずで、前向きに準備を進められてきている。

7連敗を止めるための方策として施された修正がこの神戸戦で試されることとなる。もちろん得点経過によって戦い方は変化するのだろうが、リードした局面でイケイケの戦いになるのか。それともある程度落ち着いた戦いを目指すのか。注目したいと思う。

なお、招集された代表合宿中に足の指のヒビが見つかった中村憲剛はすでにジョギングを開始している。神戸戦に間に合うかどうかは難しいところだが、間に合うようであればチームにとっては朗報となる。勝てていないという現実があるだけに、早期の復帰を期待したいところである。

そんな川崎Fの本拠地である等々力に乗り込んでくる神戸は、一時期の低迷を脱して好調を維持していた。しかし、2節前の福岡戦で2点のリードを追いつかれてドロー。前節のG大阪戦は0−4の大敗と2試合連続で勝ちがない状況にある。悪いムードを断ち切るべく強い気持ちで臨んでくるのは間違いない。そんな神戸のポイントとなるのは、吉田孝行の献身的かつタイミングを見計らった前からの猛烈な守備であろう。彼のプレッシャーによって攻撃陣にスイッチが入り、FWでコンビを組むポポや左右のサイドハーフに入る大久保嘉人、朴康造といった選手たちが攻撃に重心をかけていく。守備に脆さのある川崎Fとすればそうしたプレッシャーをかいくぐり、うまくボールを繋ぎたいところであろう。

また、川崎Fが攻撃時に保持していたボールを奪われた局面において、そこからの早い反撃には注意が必要であろう。今季の川崎Fはディフェンスラインから長いボールが蹴られた際に、簡単に崩される場面が多く大きな改善点の一つとして残っている。神戸がそれを川崎F攻略の一つの柱として考えていて不思議ではない。攻守が切り替わった際の、センターバックと相手FWとの位置関係は、この試合の行方を占うポイントの一つであろう。

川崎Fはとにかく1勝して一息つきたいという思いが強い。そしてひとつ勝てば、確実に何かが変わるとの確信もある。弱点を突いてくるであろう神戸に対し、粘り強い守備を心がけ、チーム全体が連動した攻撃で1点ずつ得点を積み上げていきたい。これ以上連敗を続ける訳にはいかないという試合は、ホームに集まったサポーターの後押しを受けて行われる。「(ファン感で励ましてくれたサポーターには)勝って笑顔になってもらいたいですね。勝ちたいですね」と話す小林悠の思いはチーム全体に共通したもの。その思いが実現することはあるのだろうか。

以上


2011.09.10 Reported by 江藤高志
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