本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第27節 水戸 vs 大分】プレビュー:18位ながらも成長を見せる水戸。強い精神力で“ほんの少し”の壁を打ち破れ!そして、大分との中盤の主導権争いにも注目!(11.09.11)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月11日(日)J2 第27節 水戸 vs 大分(18:00KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch183 後05:50〜
☆投票してチームをサポート!totoリーグ(無料)開催中☆
----------

5試合勝利がなく、現在3連敗中の水戸。ついに18位にまで順位を落とすこととなってしまった。だが、チーム内に悲壮感は漂っていない。それどころか、充実感にみなぎっている。それは選手たちに「チームとしてやろうとしていることができている」(村田翔)という思いがあるからだ。

塩谷司は語る。「リーグ序盤はカウンターしかできなくて、それで勝ったりしたけど、今はしっかりポゼッションできるようになって、やっていて楽しくなってきている」。それが選手たちの率直な感想である。

3試合ともシュート数では水戸が上回っており、内容でも主導権を握る展開を見せた。前節札幌戦に至ってはシュート数17本対5本という数字が示すように、終始水戸が試合を支配する展開であった。終盤には怒涛の攻撃を見せ、札幌ゴールを再三脅かしたものの、クロスバー直撃や相手GKの好セーブに阻まれ、シュートを決めることができなかった。負けてはいるものの、紙一重の戦いが続いている。それが水戸の現状なのである。

ただ、プロの世界はその紙一重を手繰り寄せなければならないのだ。「勝つためにほんの少しが足りない」(柱谷哲二監督)のが今の水戸の実力。ここを乗り越えるために必要なことは何か。

まずは先制点を許さないことだろう。3試合ともに前半で先制点を許し、苦しい展開に持ち込んでしまった。加えて、「失点のレベルが低い」(柱谷監督)ことも問題だ。いずれも自分たちの致命的なミスから与えた失点であり、集中力を研ぎ澄ませて戦っていれば与えなかった失点である。今週はじめに行われたミーティングでは、前節の失点シーンの映像を選手たちに見せ、チームとして足りなかった点を確認し合った。「たとえ苦しい場面でもゴール前で集中力を切らしてはいけない。そういうときでも完璧に守れるのが強いチーム。まだ(ゴール前でマークが)ずれているところがあるので、そこを修正しなければいけない」と塩谷は力を込めた。まずは先制点を与えないこと。それが今節の大きなポイントとなるだろう。

そして、戦う気持ちを強く持つことが今の水戸には求められる。やはり、勝負事は最後に気持ちの強さがモノを言う。特に拮抗した試合ほど、勝利を手繰り寄せるための強い気持ちが必要となってくる。前節の会見で柱谷監督は「もう少し『負けてたまるか』というスピリットがほしい」と口にしたが、今の水戸に欠けているものは、そういったところだろう。

プロ入り1、2年目の選手が多く、チーム内には「まだ甘さがある」(柱谷監督)。そこを乗り越えないと、水戸は本当の意味で“戦う集団”になることはできない。ただ、プロである限り年齢なんて関係ない。勝利のためならば相手が年上だろうと厳しいことを言い合える集団にならないといけない。

前節千葉対東京V戦で、東京Vの10代の選手たちが周りの先輩相手に怒鳴り散らしていたシーンがあった。「それだけ勝利に対して必死にプレーしていること」と柱谷監督は言う。水戸の選手たちは若いと言ってもほとんどが大卒選手。もはや遠慮する年齢ではない。もっと厳しく、もっと強く、さらにその場に合った言い方で周りの選手を鼓舞できるはず。

間違いなくサッカーの質に関しては進歩している。それだけに、目の前に立ちはだかる「ほんの少し」の壁を打ち破る強い精神力を見せてもらいたい。

そして、今節の見どころは中盤の主導権争いだろう。

大分は水戸同様中盤でのポゼッションが生命線のチーム。3−4−3システムで、中盤でのショートパスを中心に攻撃を組み立ててくる「サンフレッチェ広島と同じようなサッカーをしてくるチーム」(柱谷監督)である。サイドにFWの選手を起用しているように、攻撃的なサッカーを繰り広げている。今節は個でアクセントをつけられる前田俊介が出場停止で欠場となるが、今まで通り徹底したポゼッションサッカーで水戸に挑んでくるだろう。

水戸同様、大分も若い選手が多く、育成手腕に定評のある田坂和昭監督のもと、成長を遂げているチームだ。今は基盤を作っている最中。それだけに水戸としては絶対に負けられない相手である。

おそらく今節もギリギリの勝負となることだろう。そこで勝利を手にすることができるかどうか。水戸の選手たちの精神面での真価が問われる試合である。

以上

2011.09.10 Reported by 佐藤拓也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/01(木) 20:45 ハイライト:広島vsシュトゥットガルト【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo】