9月3日(土) 2011 J2リーグ戦 第4節
富山 1 - 0 大分 (18:04/富山/2,087人)
得点者:90' 舩津徹也(富山)
スカパー!再放送 Ch185 9/4(日)前11:30〜
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富山が昨年4月以来の2連勝を飾った。終了直前、MF舩津徹也がミドルシュートを決め、自身今季初ゴールとなる決勝点を挙げた。
後半11分に大分のFW前田俊介が判定への異議で2度目の警告を受けて退場になり、その後は富山が一方的に攻めた。しかし、両サイドから次々とクロスを入れるが、相手の体を張った守りに阻まれてなかなかゴールが奪えない。
富山の安間貴義監督は相手が10人になった時点で「0−0で終わるのを覚悟した。負けないにせよ勝てない試合になることを恐れた」と言う。数的優位を生かしてパスを回し、ゴールをこじ開けるだけの技術と決定力がまだ欠けていると思っていたからだ。事実、5月の第12節・京都戦では0−0の後半途中に相手が退場で10人になったが、逆に自らのパスミスからカウンターを受けてゴールを脅かされた。勝つどころか引き分けに持ち込むのがやっとだった。
しかし、この日は違った。MFソ ヨンドク、MF森泰次郎をはじめ全員でしっかりボールをキープしながら根気強く攻め続けた。そして後半45分に決勝点が生まれた。スローインからの流れでゴール前に入れたロングボールを途中出場のFW永冨裕也がGKと競り、こぼれ球が左サイドのソへ。ペナルティーエリア手前にぽっかりと空いたスペースへ流し、舩津が蹴り込んだ。抑えの利いた低い弾道のシュートが混戦をすり抜けてゴール左隅で弾んだ。「押し込んで点を取る典型的なパターン。フナがきっちり決めた」とFW黒部光昭。安間監督は「トミ(永冨)、クロ(黒部)、甲斐(平野)がしっかり相手のラインを下げてスペースを作った。チームで奪った得点だ」と喜んだ。
チームの成長ぶりが、想定外の試合展開によって一段と鮮明に表れた。それは指揮官の予想をも上回るものだった。
富山はDF池端陽介が試合前練習で負傷し、急きょ森が先発出場。それでもメンバーに動揺はなく、大分の攻撃をシュート3本(前半2本)、CK0本に封じた。3試合連続の無失点は2年ぶりのこと。森は「いい守備から、いい攻撃ができている」と言う。前半から守備が機能したことが、ゲームの流れを引き寄せた。
ともに[3-4-2-1]のフォーメーションでコンパクトに構えるとスペースが見つけづらい。大分が激しくボールを奪い合う局地戦を避けるようにしてボールを回すと、無理に奪いにいくことなく要所を抑えることに集中した。横方向へのパスはいくらつながれても許容し、サイドチェンジには素早いスライドで対応。大分のボランチ宮沢正史と井上裕大らには厳しくプレッシャーをかけて攻撃のスイッチとなる縦パスを入れさせない。最も警戒していた前田と西弘則のツーシャドーにもスピードに乗ってプレーすることを許さなかった。
また、ボールを奪うとスピーディーに相手ゴールに迫った。前半8分、左サイドで前田に厳しく対応して誘ったバックパスをMF大西容平がカットしてシュートまで持ち込む。同32分にはカウンターから黒部が左サイドに抜けてシュートしたがGKの好セーブに防がれた。「前半は堅いゲームになって我慢くらべだった」(安間監督)が、狙い通りに試合を進めていた。
大分は前半、FKや前田、西、チェ ジョンハンらの個人技からチャンスを迎えるがいずれも単発に終わった。チームとして前線に思うようにボールが入らず、各選手のDF裏を狙う動きも目立たなかった。前後の揺さぶりが乏しければ、中央を固める相手に脅威を与えることはできない。今回のところは森島康仁の出場停止が響いたかたちだ。田坂和昭監督が「温めてきた」という刀根亮輔のワントップへの先発起用は不発に終わった。
それでも、1人少ない状況で粘り強く守り、勝点1は目前だった。今季は後半残り15分での失点が多い(前節まで10失点でリーグワースト2位タイ)。今回も耐え切ることができず課題は先送りされた。
「[3-4-3]同士の対戦は世界的にもほとんど見たことがない」(田坂監督)という大分と富山の再戦は1カ月後の10月1日。今回の経験を踏まえ、どんな様相のゲームになるか興味深い。
以上
2011.09.04 Reported by 赤壁逸朗
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