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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第26節 愛媛 vs 栃木】レポート:齋藤学、リカルドロボの両エースが高い決定力を披露。終盤にゲームが大きく動いた一戦で、最終的に愛媛と栃木は勝点1の痛み分けに終わる。(11.08.29)

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8月28日(日) 2011 J2リーグ戦 第26節
愛媛 2 - 2 栃木 (19:04/ニンスタ/2,737人)
得点者:29' リカルドロボ(栃木)、81' 齋藤学(愛媛)、85' リカルドロボ(栃木)、90'+5 高杉亮太(愛媛)
スカパー!再放送 Ch183 8/29(月)後03:30〜
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いつタイムアップのホイッスルが鳴ってもおかしくない、後半のアディショナルタイム。愛媛が繰り返した怒涛の攻撃は、ようやく、最後の最後で結実した。スタンディングオベーションのメインスタンド。ゴール裏からも拍手、そして愛媛FCコール。劇的な同点弾に、ニンジニアスタジアムに足を運んだ多くのサポーターが沸いた。ただ、「苦みが残る試合になった」とバルバリッチ監督は表現したが、愛媛にとってこのドローは悔しい勝点1でもあった。

試合の序盤から、試合の主導権を握ったのは愛媛だった。ボランチの渡邊一仁やサイドバックの前野貴徳が思い切りのいいミドルシュートで栃木のゴールを脅かし、セカンドボールに対する出足も愛媛の選手が一歩先でリズムも作っていた。しかし前半29分、栃木の罠にはまる。1本のカウンターがサビア、そしてロボへと通り、栃木が先制。愛媛が警戒していたはずのカウンターだったが、栃木は前節のF東京戦と同じように中央から切れ味鋭い速攻で愛媛のゴールをこじ開けた。

これで「持っていた自信を失って、リズムを取り戻すのが難しい状況になった」と判断をしたバルバリッチ監督は、後半に入り次々と攻撃的な選手を投入。まずは後半11分、右サイドに大山俊輔が入ると、ここからゲームが動いた。相手の裏をかくドリブル、そして正確なクロス。大山は持ち味を最大限に活かして、次々とチャンスメイクに成功した。後半25分には、ファーサイドでフリーになった齋藤学へピンポイントのクロスを入れて、スタジアムを沸かせた。これは栃木のGK武田博行の好セーブに阻まれたが、後半26分、32分にジョジマールと福田健二がピッチに送り込まれると、愛媛の攻撃はますます勢いを加速させる。すると後半36分、齋藤がドリブルでしかけると最後はペナルティエリアのやや外側から右足一閃。遂に得点ランキングトップに並ぶ、今季10得点目で愛媛は栃木に追いついた。

しかし前半同様、栃木はまたしてもカウンターで追加点を奪う。大山のパスをパウリーニョがカットすると、再びロボ。後半も既に40分が経過した試合終盤の時間帯だった。昇格争いを続ける栃木のしたたかさを見せつけられた瞬間。しかし、これで試合は終わらなかった。アディショナルナルタイムも5分が経過しようとしていた時、最後に決定的な仕事をやってのけたのも大山だった。左サイドに回りこみ、放り込んだクロスを高杉亮太が押し込み愛媛は起死回生のドロー劇へと持ち込んだ。

「シュートも21本も打って、押し込んだ試合だった」と齋藤は試合を振り返ったが、後半だけでも愛媛は16本のシュートを栃木に浴びせ、苦しめ続けた。だからこそ、愛媛にとっては「苦みが残る試合」だった。負けてはいないが、勝ち切れない悔しさ。これで4試合負けてはいないが、3戦連続のドロー。いい内容が続くだけに、あと必要なのは勝点3という結果だけだ。次の京都戦(9/1@西京極)、横浜FC戦(9/11@西が丘)とアウェイ連戦が続くが、ここで勝利をつかめれば上位進出も狙える。

一方、栃木も勝点2を失う悔しい一戦になった。決して楽な試合ではなかったものの、自分たちの形にはめて2得点を奪いながらのドロー。上位陣が軒並み勝ち切れなかったことで首位争いはますます混沌としてきたが、次節はまたしてもF東京戦(9/4@熊谷陸)。その後も札幌戦(9/11@札幌厚別)とアウェイが続くが、この上位直接対決が昇格への大一番となることはいうまでもないだろう。

リーグも後半戦に入り、どちらのチームにとっても簡単な試合はない。しかし、そこでどれだけ多くの勝点を拾えるか。今後、それぞれが目標としている高みを目指すためは勝点1では満足できないし、今節の結末を見れば、どちらも勝点3を得るためには必要な力をまだまだ蓄え続ける必要がありそうだ。

以上

2011.08.29 Reported by 近藤義博
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