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【J1:第23節 横浜FM vs C大阪】レポート:横浜FMが辛くもホーム7連勝。両チームとも心配なのはエースのケガ(11.08.25)

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8月24日(水) 2011 J1リーグ戦 第23節
横浜FM 2 - 1 C大阪 (19:33/ニッパ球/10,480人)
得点者:15' 兵藤慎剛(横浜FM)、44' 中村俊輔(横浜FM)、59' 杉本健勇(C大阪)
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良くも悪くも、横浜F・マリノス中村俊輔の存在感が際立つゲームだった。
「良くも」は前半。中村は2得点に絡む。15分、キープしながら小野裕二の動きのタイミングを見計らってパス。小野は相手DFと競りながらも、粘って速いクロスを上げる。中で待っていたのは兵藤慎剛。「裕二がいいボールをくれたので、合わせるだけだった」。左足ボレーで先制点を奪う。
44分の2点目は、自ら奪う。中村は左サイドでボールを受けると、「緩」から「急」へスイッチを切り換え、ペナルティーエリア内へ速いタテパス。そこに走り込んだ兵藤が落とし、小野がDFと競りながらも右へ流す。最後は走り込んだ中村がズドン。スライディング・ボレーで突き刺す。

「悪くも」は後半。ゴールを決めた際、中村は左ヒザを痛めてしまう。前半だけでピッチを退き、渡邉千真が交代出場した。トップ下には長谷川アーリアジャスールが入る。この交代で、チームのリズム、バランスに歪みが生じた。例えるなら、中村という太い“ネジ”が抜けたことで、チームという“マシン”がガタガタと崩れていくかのように……。
「(中村)俊がいると相手が非常に嫌がるな、というのがある。パスを散らせるし、ドリブルで行けるし、シュートも打てる。ポイントになることができるので、相手も守りづらいのではないか」
中澤佑二は後半、相手に主導権を握られた理由の一つに「中村の不在」を挙げた。途中からピッチを去ったことで、改めて存在感の大きさを示したと言えるだろう。

一方のC大阪は、中村がいない後半からエンジンがかかる。“3シャドー”の2列目3人がポジションチェンジを繰り返して、パスを導き出してタメをつくる。それに連動して、両サイドバックが高い位置を保ち、厚みのある攻撃を形成。すると、途中出場の杉本健勇がピッチに立ってから1分後の59分にゴールゲット。左サイドから清武弘嗣が速いドリブルで進み、中央へパス。ゴールを背にしてボールを受けた杉本健勇は迷わず反転シュート。うれしいJ1初得点だった。

この1点で流れは、さらにC大阪に傾く。横浜FMは、相手が得意とするパスワークに振り回され、体力面でのロスが大きくなり、「バテた」(谷口博之)。そのため相手にプレッシャーをかけられず、苦しい時間が続く。ここで打開策として、中盤の形をダイヤモンドからボックスに変更。谷口と小椋祥平がWボランチを組んで、劣勢からの脱出を図る。しかし好転するには至らず、全員で必死に耐えて守り、なんとか勝点3を獲得した。
次戦は中2日での清水エスパルス戦(8/27@アウスタ)。絶対的存在の中村の出場が厳しそうなだけに、まさにチームの総力が試される。

C大阪もエースの清武が、ケガで途中退場した。ケガの箇所は奇しくも中村と同じ左ヒザで、詳細はわからない。これでマルチネスらに続き、攻撃の柱を失うことになり、「チームとして厳しい」(レヴィー クルピ監督)。「命がけでやらないといけない」と試合後、倉田秋はハッキリとした口調でそう言った。次戦、浦和レッズ戦(8/28@長居)で、その決意の本気度を示したい。

以上


2011.08.25 Reported by 小林智明(インサイド)
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