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【J1:第23節 川崎F vs 名古屋】プレビュー:良い部分を残しつつ改善すべき点を修正して臨みたい川崎Fが、連敗できない名古屋を迎え撃つ。共に負けられない一戦は、局面での1対1に注目したい(11.08.23)

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8月24日(水)J1 第23節 川崎F vs 名古屋(19:00KICK OFF/等々力チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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その数字がもたらすインパクトほどには、ひどい試合ではなかった。前節のG大阪戦の件である。例えばそれは、前半に2点のビハインドを背負いながら、その前半の間に逆転したという戦いぶりからも明らかだろう。「0−2で負けてて、3−2で折り返せるところまでは良かった。3点決められる力はあった」と話すのは柴崎晃誠。アウェイでG大阪と真っ向から打ち合い、3点を取り返すところまでは強さを示すことができていた。ただ、そんな川崎Fの守備が崩壊するのは、後半開始早々にエリア内でくだされた實藤友紀へのファールの判定だった。これにより、G大阪は同点につながるPKを手にし、實藤が2枚目のイエローカードを受けることとなる。

田中裕介が「11対11でやっても回せるチーム」と評するG大阪を相手を前に、10人で守り切るのは簡単なことではない。結局、巧みに足元でパスを繋ぎ、一人少ない川崎Fの守備網の穴を探りつつ、引いた相手に対するセオリーとも言える明神智和のミドルシュートが入った時点で勝負は決していたと言える。

1人少ないという条件下での後半の4失点は、残念ながら現実である。ただ、そんな後半を除けば内容的に悪い部分ばかりの試合ではなかった。前半の2失点についてはもちろん改善が必要ではあるが、問題が明確であるがゆえに修正は可能であろう。22日の練習前には、そうした問題点についての指摘がなされ、練習でその確認が繰り返されていた。

田中裕によるとポイントは「(守備に関して)声が出ていないという事。通らないところもあるが、そこで防げる部分もある。コミュニケーションのところを練習でやっていました」と説明する。ボールがある場所を想定し、それに対してどのような守備陣形を取るべきなのかが繰り返し確認されており、同じミスを繰り返さないのだという強い決意が伝わる練習となっていた。

そんな川崎Fにとってこの試合で注目すべきは、出場停止となる實藤に代わりだれが左サイドバックを務めるのかという点。不動のレギュラーだった小宮山尊信の負傷以降、田中裕、田坂祐介、薗田淳、實藤といった選手が試されてきたが、どの選手も本来のポジションではないこともあり、良い部分はあるにせよ安定感に欠ける部分も見られた。そうしたこれまでの戦いを念頭に、新しい選手が試される可能性もゼロではないものと思われる。この試合における一つ目の見どころは、この左サイドバックのポジションをどのように埋めるのかという事になるだろう。

そして川崎Fの左サイドバックが磐石ではないという点は、名古屋にとってポイントとなるだろう。前節の仙台戦を落としており、その敗戦を挽回したいという思いも強い中、勝負に徹してくるのは確実である。だからこそ名古屋は右サイドハーフに入る選手の役割が大きな意味を持ちそうである。また、1巡目の川崎Fとの対戦時に十分に通用したケネディを使う戦いを再び実践したいという思いもあるだろう。懐の深いケネディにボールを預け、そこを玉田圭司がフォローして生まれたゴールは、川崎F攻略の一つの形だった。また、前節の仙台とは違い、前へと攻撃に打って出てくる川崎Fのスタイルを逆手にとった、裏を狙う戦いも選択肢の一つであろう。特に川崎Fの場合、ディフェンスラインの背後のスペースは一番の狙い目でもある。ケネディを引かせておいてディフェンスを食いつかせ、その裏に2列目の選手を走らせるという分かりやすい戦いも何度か見られるものと思われる。

そんな名古屋について相馬直樹監督は「個の所。それを活かすやり方をしている。そこをやらせないようにするのが大事になる」と話す。川崎Fにしてみればチーム戦術はもちろんのこと、局面での1対1でどれだけ戦えるのかがポイントになる。

首位から陥落したばかりの名古屋にとって、この試合は連敗できないという意味でも、上位戦線に食らいつくという点でも負けられない一戦である。そして負けられない思いに関しては川崎Fも同様のものがある。なにしろここまで5連敗中と厳しい戦いになっている。そんな川崎Fは、矢島卓郎が先発に復帰しており、前節では早速ゴールを記録している。攻撃の起点を作れる存在であり、頼もしい選手が復帰してきたと言える。90分間走り続けられるかどうかはまだ定かではないが、ベンチに控える選手にも実績を残した小林悠を始めとして駒は揃いつつある。

上位との勝点差はもちろん、下位グループとの勝点差を考えると、川崎Fはそろそろ勝点3がほしい。だからこそホームのサポーターを巻き込んだ、総力戦でこの苦境を脱したいところである。「等々力でやれるし、一回勝てれば変わると思う」と話す田中裕介の決意を結果に繋げたいところである。

以上

2011.08.23 Reported by 江藤高志
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