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【J1:第20節 鹿島 vs 山形】レポート:効果的に得点を積み重ねた鹿島。流れを引き寄せる戦いで45日ぶりの連勝をあげる。(11.08.07)

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8月6日(土) 2011 J1リーグ戦 第20節
鹿島 3 - 1 山形 (18:34/カシマ/13,139人)
得点者:16' 野沢拓也(鹿島)、24' 大迫勇也(鹿島)、49' 太田徹郎(山形)、58' 新井場徹(鹿島)
スカパー!再放送 Ch183 8/7(日)後02:00〜
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直接FKでの先制点も、ピンチから一転して生まれた追加点も、これまで相手に決められるばかりだったスーパーゴールの3点目も、オリヴェイラ監督の言う"流れ"というものなのかもしれない。
「サッカーというのは作ったチャンスをものにする。それができなければ代償を払う世界。そういう流れがあるわけです。その流れに沿ったとき、あるいは自分たちがつくった状況のときに点が取れれば、よりよい自分たちのサッカーができる。それがサッカーというものだと思います」
シーズン序盤から悩まされ続けてきた決定力不足。そのせいで落としたゲームも多く、順位は降格圏目前まで落ちていた。しかし、その状況から目をそらさず、もがき続けたことで自ら流れを引き寄せた。じつに45日ぶりの連勝をあげた鹿島が、順位を11位に押し上げた。

とはいえ、すべてがすんなり流れたわけではない。木曜日の練習で田代有三が左足首を捻挫。復調しつつあるチームを支えていたのは田代の高さを基本に据えた戦い方だっただけに、チームに暗雲が立ちこめた。しかし、それを救ったのが大迫勇也。
「得点するなりアシストするなり、あるいはチャンスメイクするという部分にしても、あるいはボールに対する執着心、守備に対してもそうですけど、高いレベルのプレーが見られたと思います」
オリヴェイラ監督が賞賛したとおり、FWの位置に入ったフェリペ・ガブリエルのサポートを受けながら、田代と興梠の両FWがいない危機的状況に、見事なパフォーマンス。1点目の野沢拓也のFKを呼び込んだのも大迫の突破からだった。
序盤は山形の守備が機能、鹿島は突破口を見つけるのに苦労していた。しかし、大迫の強引とも思える仕掛けがファウルを誘発。ゴール左で得たFKを野沢が直接決め、試合の主導権を握ることに成功した。「ひとつのミスで失点してしまった」と山形の太田徹郎がふり返ったとおり、悔やまれる失点だった。
さらに2点目も大迫。中盤でボールを奪った山形が速攻に移ろうとしたところを中田浩二が、体を投げ打って阻止。ボールを奪うとすばやく右サイドに展開し、フェリペからパスを受けた遠藤康がタッチライン際をドリブル突破。鋭い折り返しに大迫が詰め、前半24分という早い時間で鹿島が2点のリードを奪った。
 
しかし、後半は山形が攻勢を仕掛ける。
「ボールを落ち着いて動かせばチャンスはくる」
「戦う気持ちをもっと強く出していこう」
そう小林監督に後押しされた山形の選手たちは、アグレッシブにゴールを目指した。49分に、長谷川悠の強烈なシュートが鹿島ゴールに襲いかかる。このシュートは何とかGK曽ヶ端準が弾いたもののボールはゴール真上へ。曽ヶ端が「リバウンドに行こうと思ったらちょっと滑ってしまった」ところを、太田が逃さず頭から飛び込み、1点を返すゴールを決めた。
「前半の途中から(鹿島の)足が止まってきているので恐らくバイタルも入る、ということで、そういう攻撃ができたということと、そこで点が取れたところまでは良かったと思います」
そう手応えを感じていた小林監督が「次の1点をどう取っていくか」に頭を巡らせていたとき、新井場徹が追加点を決め鹿島が余裕を取り戻す。最後は青木剛を投入し、危なげなくゲームを締めくくった。
 
出場時間はわずかだった青木だが、試合後は充実感を漂わせていた。
「連勝すると勢いが出るし、チームの雰囲気も良くなる。次を勝てば連勝できていくと思う」
控え選手に漂う雰囲気はチーム全体のものに等しい。掴んだ"流れ"はすでに次の試合に向けられていた。

以上

2011.08.07 Reported by 田中滋
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