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【J2:第3節 愛媛 vs 富山】レポート:富山の反撃をしのぎ、ホーム連勝を飾った愛媛。今、チームにとって最も必要な自信を蓄える。(11.08.07)

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8月6日(土) 2011 J2リーグ戦 第3節
愛媛 1 - 0 富山 (19:04/ニンスタ/2,679人)
得点者:32' 杉浦恭平(愛媛)
スカパー!再放送 Ch182 8/8(月)前04:00〜
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「勝ったことが何より重要」。バルバリッチ監督は、その言葉を試合後の会見で繰り返した。3試合ぶりにスタメン復帰を果たし、決勝ゴールを決めた杉浦恭平にも笑顔は無かった。そのゴールをアシストし、杉浦と一緒にヒーローインタビューに応じた齋藤学もしかり。「チャンスがあったので、ああいう場面で点が取れなかったことは残念」と、齋藤の口から発せられた言葉は反省の弁だった。

愛媛としては勝つには勝ったものの、手放しでは喜べないリーグ前半戦のラストゲームだった。攻撃においても、そして守備に関しても、バルバリッチ監督はチームに繰り返されている課題を指摘した。まず、攻撃に関しては「トラップをしてつなげる場面でも単純に蹴りこんでしまったりということが続いている」としたが、今節もポゼッションをしてしっかりとゲームを組み立てる時間は短かった。黒部光昭をワントップに、そして朝日大輔とソヨンドクをシャドーに置いた富山の前線からのプレスもあったが、かといって最終ラインからのロングボールが増えれば試合の主導権を握ることは難しい。「前半は(守備が)はまらなかったところもあった」と朝日が振り返ったように、富山の守備も初めての3−4−2−1で必ずしも連動した守備はできていなかった。ひとつプレッシャーをはずすことができれば、愛媛はボランチやサイドで起点を作れた場面もあっただけに、そのプレーを繰り返せなかった点では愛媛にとって攻撃面での課題が改めて浮き彫りとなった。

また、草津戦以来6試合ぶりに完封した守備についても「積極性がなく、対人のところでも執着心を欠く場面が何度かあった」とバルバリッチ監督は厳しく指摘。富山に与えた決定機が多かったわけではないが、前半には朝日にフリーでシュートを打たれ、そして後半には福田俊介にあわやという場面を作られてしまった。ただ、最後には4試合ぶりにスタメンに復帰したGK川北裕介が身を挺してシュートを防ぎ、ピンチをしのいだ。そして、チームとして90分間なんとか耐え切ることもできた。紙一重の勝利ではあったが、最後の最後でしっかりと体を張って完封し、勝点3をもぎとった事実を次につなげることが重要だ。「東京V戦では気持ちを出してやれたけど、(翌節の水戸戦で敗れてしまい)今は続けることが課題」と池田昇平が気を引き締めるように、今の愛媛は試合毎に訪れる大きな波を小さくしていくことが必要。リーグ戦の半分を終えて8勝3分8敗という結果は悲観的なものではないが、ここからは昨季からの成長が問われる。12勝12分12敗というイーブンの数字で終えた昨季から、どれだけ前進できるか。残りの19試合でその成長度が計られる。

それだけに、やはりバルバリッチ監督が語ったように勝ったことは重要。攻撃においても、守備においても課題を改善するために欠かせない要素が自信。この自信は勝利でしか養うことができない。その意味では、連敗をしてしまった富山にとって必要なものも勝点3だ。7月につかみかけた自信を失わないためにも、どんな形でも勝利が欲しい。四国のアウェイ連戦は苦い経験となってしまったが、次節はホームで札幌戦(8/14@富山)。どんな形でも、今度は富山がホーム連勝という結果が欲しい。一方の愛媛はホームで連戦。次節は湘南を迎えての一戦(8/14@ニンスタ)だが、むしろ強敵だけに嫌でも気を抜くことはできない。常に追い込まれた状態で、背水の陣で戦うことでプラスマイナス0の現状から、次こそは一歩前へと進みたい。

以上

2011.08.07 Reported by 近藤義博
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