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セレッソ大阪に3-1で勝利し、今季のリーグ戦では1度しか達成していない連勝を目指す鹿島は、山形をホームに迎える。前回の対戦では、アウェイながらも、そして調子を落とした苦しい時期での対戦ながら2-0で快勝しているだけに、上位をうかがうためにもなんとしても連勝を遂げたいところだ。
しかし、カルロンが期限付き移籍でチームを去り、興梠慎三も肉離れで別調整を続けている中で、田代有三までもが左足首を捻挫するというアクシデントに見舞われた。本人にとっては昨季在籍していたチームであり、前回の対戦時には負傷中で出場できなかったこともある。「山形には成長させてもらった」と意気込んでいただけに、残念な出来事となった。これにより、残ったFW陣は大迫勇也とイゴールのみに。新外国人のタルタは登録の都合上、今節は出場できず、非常に苦しいチーム事情となってしまった。
特に田代の離脱は痛い。絶対的な強さを誇る空中戦で攻撃の起点となり、相手を自陣に押し込むアドバンテージを鹿島にもたらしていた。彼がいないことで戦い方を変えなければならない。オリヴェイラ監督も思案のしどころだ。
ただ、この2試合、大迫勇也に強引なプレーが増えてきている。ボールを持てば、まずゴールを目指す姿勢は彼本来の姿。献身的に守備し、何度となく突破を試みたＣ大阪戦でも、「決めたかったです…」とチャンスをものにできなかったことを心底悔しがっていた。奪われても、奪われてもゴールを目指す姿勢を続けていけば、いつか結果は付いてくるだろう。そうした意味で、主導権を握れる山形が相手というのは好都合かもしれない。しかし、変な奪われ方をすれば相手が得意とするカウンターを誘発することになる。若き背番号9がどのようなプレーを見せるのか注目だ。
山形は得点力不足に悩んでいる。19試合を終えて13得点というのは、福岡と並びリーグ最少。勝点が12と伸び悩んでいる最大の原因はそこだろう。7月の公式戦は7試合で1勝1分5敗と苦しんだ。小林伸二監督もメンバーを入れ替え最適な組み合わせを模索しながらテコ入れを図っているようだが、なかなか状況を打開できずに苦しんでいる。ただ、監督が「直接（順位が）近い相手と戦う8月のゲームなので、しっかり準備をして戦いたいと思います」という通り、鹿島、甲府、大宮と順位の近い対戦相手が続く8月は、鹿島同様にチャンスと言える。連勝できれば、一気に順位を上げていくことも夢ではない。大久保哲哉を起点に、素速いサポートから鹿島ゴールを目指すはずだ。大久保と岩政大樹の激しいエアバトルにも注目したい。
また、明日の試合ではJ's GOALでも特集中の「コナミ FOOTBALL ALLSTAR'S 2011 J.LEAGUE」のサンプルカードが配布される予定だ。アウェイゲートを除く各ゲートで、鹿島アントラーズの選手たちのカードが配布されるので、こちらも楽しみにして頂きたい。
以上
2011.08.05 Reported by 田中滋
