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【J1:第20節 柏 vs 横浜FM】プレビュー:首位堅持か、それとも首位奪取か。首位・横浜FMと2位・柏が激突する注目の首位攻防戦!(11.08.06)

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8月6日(土)J1 第20節 柏 vs 横浜FM(19:00KICK OFF/チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「こんなシチュエーションで、日立台で試合をするのは本当に久しぶり」。プロキャリア15年目にして柏在籍12年目の北嶋秀朗は、横浜FMとの首位攻防戦について問うとそう答えた。これまでも残留争いやJ2での昇格争いにおいて、ただならぬ緊迫感に包まれていた試合は何度もあったが、J1の優勝を争う大一番という形では、柏が優勝争いを繰り広げていた2000年のセカンドステージ以来、実に「11年振り」と北嶋は言う。だからであろう。今週、練習後に選手から話を聞くと、心なしか普段よりもテンションやモチベーションの高さを感じる。橋本和も「こんなシチュエーション、これからもそうそうないと思う。楽しみです」と試合を持ち切れないといった様子だ。

柏と横浜FMとの首位攻防戦は、間違いなく今節の注目カードである。横浜FMが勝てば柏との勝点差を5に広げるだけでなく、他のチームの結果次第で柏は2位から脱落する可能性すらある。しかし、逆に柏が勝てば横浜FMを抜き首位を奪取する。この一戦の結果は確実に優勝戦線へ多大な影響を及ぼす。
6月11日、J1第14節で対戦した際は柏が2−0で勝利している。とはいえ、もはや横浜FMはあの頃とは別のチームである。組織力がさらに高まり、手堅く試合を進めつつ、リードした試合ならばそのまま逃げ切り、たとえビハインドを背負っていたとしても最後の最後にはスコアをひっくり返す。拮抗した試合でも勝ち切れる力強さは、7月に挙げた5つの白星すべてが1点差勝利という結果にも色濃く表れている。

代表クラスのメンバーを揃える守備陣に、渡邉千真と大黒将志、2人で13ゴールを挙げているFW、中盤も巧みな手綱捌きを見せる中村俊輔や豊富な運動量と抜群の勝負強さを誇る兵藤慎剛などタレントが豊富。中でも谷口博之の活躍には目を見張るものがある。トップ下というポジションに捉われることなく積極的にゴール前のスペースへ入り込む彼独特の動きに、対戦相手のボランチやセンターバックはかく乱されるからだ。

そんな首位・横浜FMを迎え入れる柏は、前節欠場した大谷秀和と菅野孝憲の足の具合が気になるところ。仮に今節も欠場するならば、ボランチは栗澤僚一と兵働昭弘が務め、GKは桐畑和繁になるが、桐畑はこれでJ1での出場が3試合目となり、先日の仙台戦でもJ1デビューとなった第18節・甲府戦よりも非常に安定したセービングを見せていた。また、栗澤は「兵働もタニ(大谷)と同じように気の利く選手なので問題ない。仙台戦では兵働との距離間も良く、やりやすかった」と述べており、兵働の実力とキャリアを持ってすれば大谷の欠場も大きな問題にはならないはずだ。

そこでポイントだが、柏は横浜FMの手堅い守備を崩せるかどうか。横浜FMは間違いなくレアンドロ ドミンゲスと、前回対戦時にアーリークロスの餌食にされた酒井宏樹には警戒の手を強めるだろう。そこで柏は、レアンドロ ドミンゲスが相手選手を引き付けた後や、酒井のマークに相手が引き出された時に生じる一瞬のスペースが狙いどころとなる。例えば2トップのダイアゴナルな動きにジョルジ ワグネルと兵働の展開力を駆使し、中央からの攻撃とピッチ全体をワイドに使うサイド攻撃を織り交ぜることが有効になりえる。北嶋も「サイド攻撃一辺倒だけでなく、中央の攻撃をジャブのように打ち続けたい」とイメージしている。

ただ、横浜FMにはボールポゼッションや劣勢を無効化してしまうゴールに直結する一発の力を持つ。カウンター、セットプレー、そしてキム クナンを投入してからのハイクロス攻撃などがそれだ。柏が攻めあぐねる展開になれば、それはむしろ横浜FMのペースと言っていいだろう。

柏も横浜FMも90分を通したゲームコントロールには定評があり、だからこそ両者はこの順位にいる。横浜FMが柏を蹴落として首位を堅持するか、それとも柏が首位を奪取するのか。注目の首位攻防戦は、“老獪さ”でより相手を上回った方が勝点3を手中に収めることになる。

以上

2011.08.05 Reported by 鈴木潤
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