本文へ移動

今日の試合速報

ルヴァン 準々決勝 第1戦
ルヴァン 準々決勝 第1戦

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第23節 草津 vs 鳥栖】レポート:草津対鳥栖、異例のホーム&アウェイ連戦の1stレグは両者譲らずスコアレスドロー。決着は次節の敵地へ持ち越し。(11.08.01)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月31日(日) 2011 J2リーグ戦 第23節
草津 0 - 0 鳥栖 (19:04/正田スタ/3,544人)
スカパー!再放送 Ch185 8/1(月)深01:00〜
totoリーグに投票しよう!COOL5特集
----------
「チームとして良い部分は出せていたと思う。ただゴールを決めることができなかった」。試合後、草津の司令塔・熊林親吾はゲームをこう振り返った。ホームで約2カ月ぶりの勝利を目指して90分間を戦い抜いた草津だったが最後まで得点を奪うことができず無念のタイムアップ。ホーム&アウェイの鳥栖との連戦の1stレグは、互いに勝点1を分け合う結果となった。

ラフィーニャ中心のブラジルスタイルから日本人中心のムービングサッカーへと移行を図った草津は、萬代宏樹、後藤涼を2トップに配置する4−4−2の布陣で鳥栖を迎え撃つ。対する鳥栖は豊田陽平を1トップに置く4−5−1の布陣でゲームに臨む。序盤は互いがコンパクトなスペースでぶつかりあり、迅速な切り替えからゴールへ迫る展開となる。
前半13分、鳥栖がショートカウンターから豊田がヘッドでゴールを脅かせば、草津は松下裕樹のサイドチェンジから萬代、後藤へつないでチャンスを演出。前半18分、林勇介のFKから萬代、熊林が決定機を迎えるなど、ゲームは互いの長所がぶつかり合う一進一退の攻防となる。前半の決定機はほぼ同数だったが、鳥栖ユンジョンファン監督が「うちの狙いをケアされたことで難しいゲームになった」と語ったように、1トップ豊田周辺のセカンド対策を徹底しオールコートでプレスを仕掛けた草津の戦いが功を奏していたのは確かだ。

前半を0対0で折り返した草津は後半15分に先手を打つ。攻撃に絡むシーンが減った林に代えて新加入の小林竜樹を右MFとして投入。さらに同34分にはアレックスを前線に起用、1点を目掛けて勝負へ出る。対する鳥栖は、後半21分に池田圭に代えて岡田翔平を起用し豊田の裏からゴールを狙う。ただ両守備陣の奮闘によりどちらも均衡を破るまでには至らずゲームは終盤へ。時計の針が刻々と時間を刻んでもスコアは動かず、3分間のアディショナルタイムを経てタイムアップの笛が吹かれた。

草津、鳥栖ともにハードワークをベースにしたサッカーは同じ方向性を示していた。違いは、鳥栖がサイドからシンプルにゴール前へ入れてきたのに対して、草津がサイドからさらにパスをつないでいった点。鳥栖は豊田を封じられたときの対策、草津はゴール前での精度と工夫に課題を残した。「前線にふたりに(豊田と池田)頼りすぎてしまったのでチーム全体の共通意識が必要だった」(岡本知剛)。「最後の部分を崩すのは個の力が必要」(熊林親吾)。両選手のコメントがチームの課題を的確に示していた。

鳥栖は、ホーム草津の勢いに押し込まれるシーンもありながら守備陣が失点を許さず、リーグ2位の総失点を誇る強固なディフェンスをみせた。その一方、最近5試合で4試合が無得点となり攻撃に関してはテコ入れが早急な課題となる。早坂良太、金民友、岡本知剛、藤田直之らの中盤タレントは力を持っているだけに今後は意思統一と、豊田以外の攻撃ルートの確立が求められる。守備が計算できるだけに攻撃力の改善が上位追撃のカギだ。
草津は6試合連続で白星から遠ざかった最悪の状態からは脱した。草津の原点である連動したプレス、ハードワークが復活し、好守の切り替えの速いサッカーを演出した。副島監督も「バイタルでの工夫は必要だがアグレッシブさや粘り強さなどチームのベースは取り戻した」と話すように一定の評価を与えた。ただ選手たちは、ドローという結果に満足はしていなかった。主将松下は試合後、がっくりと肩を落としてミックスゾーンへ姿をみせた。「内容が悪くて引き分けたのなら納得できるが、今日の内容は良かった。だからこそ勝たなければいけなかった。このドローは本当に悔しい」。選手たちがこの気持ちを持つかぎりチームはまだ成長できる。この勝点1を明日へつなげることがチームとしてのタスクとなる。

■この試合のCoolballer:萬代宏樹(草津)

以上

2011.08.01 Reported by 伊藤寿学
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/09/05(木) 14:00 Jリーグ審判レポート(シンレポ!)審判の舞台裏 #6 「元Jリーガー 御厨貴文が審判への道を選んだワケとは?」