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【J2:第22節 大分 vs 湘南】プレビュー:上昇気流を乗りたい両チームの対戦。“5トップ”の完成に向け大分が攻撃的スタイルで湘南に挑む。(11.07.22)

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7月23日(土)J2 第22節 大分 vs 湘南(19:00KICK OFF/大銀ドチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「今季3点以上取った試合がないので攻撃的な試合をしたい」
今節の湘南戦に向け田坂和昭監督が“攻撃的”と敢えて強調したのには理由がある。3−4−3にシステムを変更して以降、“5バック”で守りを固めることばかりが取り上げられ、いささか嫌気がさしている様子。確かに守備時は“5バック気味”になることはあるが、守から攻に移る際のビルドアップからサイドを経由してフィニッシュまでもっていく攻撃にスポットは当たっていない。そこで「攻撃のときはサイドを使い“5トップ”になっている」と攻撃を主張したのだ。

確かに前節の横浜FC戦では5トップの片鱗を見せた。「DFラインを高く保つことができ、ビルドアップはできるようになった。連動した攻撃で3トップとワイドが絡めた」と宮沢正史が振り返ったように、ワイドの選手が押し上がることで“5トップ気味”になっていた。そして、5トップの効用は、3トップが必然的に中央に集中し、より近くでプレーできるようになった。
横浜FC戦の2得点は、前田俊介が指揮官の考えるアタッキングサードの攻略法を体現したもの。「(フィニッシュの)質を上げること。もう1つは強引にいくこと。最後は個の力になるが一人で解決できなければ、2、3人がフォローして人数をかければいい」と田坂監督。1点目は西弘則とのワンツーで抜け出す質の高い得点。2点目はペナルティエリア内で強引なドリブル突破でPKを得て、決めた。ただ、今節は個の力で得点した前田が警告累積で出場停止となっている。

今週の練習では、長谷川博一や刀根亮輔を前田のポジションで起用し、適正を見極めている。「シュン(前田)と同じようなプレーをしなくていい。自分らしいプレーをしなさい」と、田坂監督の言葉を受けた両選手がどんなプレーを見せ、どちらの選手が起用されるのか注目したい。また、「湘南戦はメンバーが入れ替わるが、それは問題ない。代わって入った選手のいいところを出してあげたい。そして、誰が出ても同じサッカーができることを証明したい」と宮沢。前線の5トップへのパスの供給源となる宮沢の手綱さばきがカギを握るだろう。

対戦相手となる湘南は、9年ぶりに大分にやってくる。5連敗と苦しい時期を乗り越え、前節の千葉戦で7試合ぶりの勝利を手にした。苦しんだからこそ、今のスタイルに迷いはない。前線の連動した守備から、ボールを奪えば相手の裏を狙う。ゴールに直結するタテの軌道が全員の共通意識にある。とりわけ2トップの中村祐也、佐々木竜太の動きだしは秀逸で、松尾直人から質の高いパスが配給される。千葉戦後、「プレスの意識が揃ってきて、なんとなくだが手応えを感じていた。今日勝てたことは若い選手にとっても自信になると思うし、チームとしても勢いづくと思う」と西部洋平は振り返り、「これから逆襲していかなければという気持ちです」と口にした。結果が出ることで、自信が加速し本物の力になることをベテランGKは知っている。そして、反町康治監督も。

反町監督と田坂監督は、年齢こそ違うが平塚(湘南)でともにプレーした同期だ。互いに手の内を知り尽くしている。「監督としての実績もソリさん(反町監督)の方が上だし、意識はしていない。逆にソリさんの方が意識しているかもよ。クールに見えるが熱い人なんで」と田坂監督がチクリと先制口撃。上昇のきっかけをつかみたい両監督にとって、今節はステップアップとなる試合と位置づけているはずだ。どちらも踏み台にされるなんて微塵も考えていない。自らのスタイルを貫き、真っ向勝負となりそうだ。

■この試合注目のCOOL BALLER:宮沢正史(大分)

以上

2011.07.22 Reported by 柚野真也
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