本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第4節 C大阪 vs 磐田】レポート:C大阪、磐田に逆転負け。キンチョウスタジアム今季初勝利はまたしてもお預けに(11.07.14)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月13日(水) 2011 J1リーグ戦 第4節
C大阪 2 - 3 磐田 (19:04/金鳥スタ/8,076人)
得点者:49' キムボギョン(C大阪)、63' 金園英学(磐田)、74' 丸橋祐介(C大阪)、77' 駒野友一(磐田)、80' 山田大記(磐田)
スカパー!再放送 Ch183 7/14(木)後08:00〜
豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!HOT6特集
----------

FKから最後のパワープレーも実らず、試合終了のホイッスルが鳴ると、桜色のイレブンはへたり込むようにピッチにうずくまった。サポーターへの挨拶のため、ピッチを回るときも、足取りは重かった。レヴィークルピ監督は、しばらくベンチから動けず。この光景は、なぜか今季のキンチョウスタジアムではよく見られるもの。3連勝をかけて臨んだC大阪だったが、先手を取りながら、磐田に後半3得点を許し、屈辱の逆転負けを喫した。

「内容的には上回っていたのではないかと思うが」と、試合後振り返ったレヴィークルピ監督。その言葉どおり、特に前半のC大阪は、果敢に仕掛け、主導権を握れていた。開始1分と経たないうちに2度の決定機を作るなど、前半は相手の2本を大きく上回る9本のシュートを放った。日が暮れて多少涼しくなったとはいえ、蒸し暑い環境にもかかわらず、前線から清武弘嗣、乾貴士、倉田秋の3シャドーを中心に、猛烈なプレスで相手を押し込んだ。また、今季初先発の山口螢が、持ち味を発揮してボールカットするシーンも目に付いた。

実際、敵将の磐田、柳下正明監督が「(磐田が)中盤でのイージーミス、パスミスがあり、それで相手に押し込まれる場面があった」と語っていたが、C大阪の高い守備意識があったからこそ、磐田のミスを誘発できていたとも言えよう。ただし、前半のスコアは0−0。丸橋祐介も言う。「立ち上がりからいい形で(シュートまで)終われていたので、前半のうちにいい形で得点が入ったらよかった」と。

それでも、後半早々、前半の攻勢が結実し、C大阪は先制できた。乾のパスを受けたキム ボギョンが49分、ペナルティーエリア中央手前付近で、相手をかわして、得意の左足ではなく右足で豪快にシュートを叩き込んだ。若き韓国代表のC大阪加入後初得点で波に乗るかと思われたが、この日のC大阪は、前々節の柏戦、前節の広島戦のように、一気呵成にたたみかけることができなかった。

「後半はお互いに少し運動量が落ちて、スペースができてきた」と磐田MF山田大記は述べていたが、中2日での試合ということもあったのか、特にC大阪側に疲労の色が見えるようになり、後半は徐々に足が止まって、ピッチ内にコンパクトさが消えていく。前線で効果的な動き出しを見せる前田遼一らを軸に、磐田に攻め込まれるケースも出てくると、C大阪は右サイドを崩され、山田の折り返しから金園英学に得点され、1−1に。その後、いったんは乾、清武が絡んで相手ゴール前に侵入し、そのこぼれ球を丸橋が豪快に決めて勝ち越したのだが、そのリードもわずか3分しか持たなかった。

ジウシーニョを入れて流れを変えに来た磐田に、C大阪は後手に回ると、77分、オーバーラップしてきた駒野友一にゴールを許してしまう。その失点前から準備していた小松塁、藤本康太を2−2となってから投入し、4−4−2にシステム変更して修正を試みたが、その矢先の80分にも駒野のオーバーラップを止められず、最後は山田に決勝点となるシュートを決められた。最後は播戸竜二も送り込んで1点を取りに行ったが、それも実らず。昨シーズンから先制すればリーグ戦で19勝2分と圧倒的な勝率を残していたC大阪だったが、その先制不敗神話さえも、今節で崩れてしまった。

「得点を取ってからのプレーが全体的にちょっと軽かったかなと思う」と、反省の弁を述べた丸橋。「試合に負けているという現実があるので、一度立ち止まってしっかり考えて、何が一体間違っているのか、何が足りないのかを見つめて、次の試合に向かっていくことが大事」とホドリゴ ピンパォンも言うように、次節、中2日での神戸戦に向けて、今一度課題を整理することが、C大阪には求められる。

一方の磐田は、前節の敗戦を引きずらず、昨年2戦2敗と苦しんだC大阪にアウェイで勝利。柳下正明監督も開口一番、「非常に大きな勝点3を取れたゲーム」と胸を張った。特に際立ったのは、相手選手の間をうまく突いたパスワーク。そして、日本代表の前田、駒野の要所での活躍と、山田、金園、小林裕紀といった大卒ルーキートリオの成長だ。
ただし、柳下監督は「もっともっと打てるタイミングはあった。C大阪を見習って、ミドルからどんどん打ってもらいたい。まだ足りない」と、シュートへの意識について課題を口にした。磐田がコンスタントに結果を残すためには、今回C大阪のレヴィークルピ監督も「磐田の方がゴールへ向かう意識というのがより強かった」と称賛したように、得点にこだわる精神力が鍵になるだろう。

以上

■この試合のHOT BALLER:山田大記(磐田)


2011.07.14 Reported by 前田敏勝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J2リーグ全ゴールまとめ【0803-0804】