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※G大阪側プレビューはこちら
前節の名古屋戦を０−１で落とし、８戦未勝利となった神戸。しかも、王者・名古屋の守備を翻弄していた小川慶治朗が右足を負傷し戦線を離脱し、エース大久保嘉人もケガを負う厳しい状況だ。まさに正念場を迎えている神戸だが、悪い知らせばかりではない。今節からMFホジェリーニョの完全復帰が濃厚で、和田昌裕監督も「ホジェのコンディションは問題ない。本人も試合がやりたくて仕方がないみたい」と明るい表情を見せる。負けはしたが、王者・名古屋に内容では互角、いやそれ以上の戦いをみせ、和田監督も「いい時の神戸に近づきつつある」と手応えも感じている。
キャプテン吉田孝行も「なかなかチャンスを作れない試合が続いていたけれど、名古屋戦ではいいチャンスも作れた。あとはゴールを決めるだけ。２本打ってダメなら、３本打つくらいの強い気持ちで戦う」と前向きだ。
G大阪戦についても、吉田は「相手の調子は良さそうだし、宇佐美選手の（移籍前の）ラストゲームだから強い気持ちで来ると思う。でも、神戸はチャレンジャーとして戦うだけ。去年はガンバに勝って……ですしね」と顔を上げた。昨季、神戸は第28節のG大阪戦（アウェイ）で2-4の逆転勝利に成功すると、以降７戦負けなしでJ１残留を決めた。G大阪が強いのは百も承知だが、神戸の選手にとっては良いイメージがあるのも確かなようだ。
ここ８試合で２点という得点力不足の課題についても、和田監督は「シュートにいく瞬間でいかに冷静になれるか、集中できるかは個人で高めるしかない。練習を積み重ねていくしかない。でも、名古屋戦ではシュート20本とチャンスは多く作れている。最後の質の問題」と楽観的では無いが、悲観的でも無い。
吉田は「結果は出ていないけれど、名古屋戦のようなサッカーができれば勝てるチャンスはあると思う。下を向くのではなく、こういう時だからこそ思い切りのいいディフェンスでリズムをつかんだり、いいカウンターでペースを握ったりすることが大事。（個人的には今季無得点だが）早くゴールを決めたいとは思っているけれど、今はとにかく試合に勝つことが重要だと思う」と、慎重になり過ぎるのではなく、攻めの姿勢を貫く構えだ。
前節の名古屋戦の後、ボッティは「この試合で自分たちが正しい方向に向かっていることを確認できた」と語っていた。今節のG大阪戦では、“正しい方向に向かっていることを確認”するのではなく、“正しいと確信”するためにも勝利をもぎ取ってほしい。
■この試合注目のHOT BALLER：吉田孝行（神戸）
以上
2011.07.12 Reported by 白井邦彦
