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【J1:第4節 仙台 vs 清水】プレビュー:今季初、ユアスタでのナイトゲーム。前回、ゴトビ監督の術中にはまり初黒星を喫した仙台は、ホームで借りを返せるか。(11.07.12)

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7月13日(水)J1 第4節 仙台 vs 清水(19:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「無敗の頃は『無敗を守ろう』、1敗の頃は『1敗を守ろう』となるが、さすがに『2敗を守るなんて言葉はおかしい。これからは勝ちを考えてやろうと伝えた」。さすがは無類のポジティブさを持つ手倉森誠監督である。だが、ここ3試合で1分2敗。勝点を1しか奪えていないのもまた事実。今季、初めての黒星を仙台に与えた清水との再戦、悔しさをも糧にホームで返り討ちにして、今節を再浮上のきっかけとできるだろうか。

さて、今節のプレビュー前に、清水の勝利に終わった6月26日の前回対決を振り返りたい。その前節の甲府戦で、ボールの収まりの良い2トップに2列目、3列目が巧みな連動を見せ、甲府のブロック守備を相手エンドでのショートパスで見事に崩しきり大勝した仙台に対し、直近のホーム川崎F戦を相手が一人少なくなりながら2-3で落とした清水は、仙台を迎え撃つにあたってそれまでの戦い方を改め、中盤の底が1アンカーの4-3-3から、ボールポゼッション能力の高いG大阪などと戦う際に使用していたダブルボランチの4-2-3-1を採用。中盤がしっかりと引いて仙台に崩すためのスペースを与えないことでロングボールを蹴らせるべく仕向け、そのこぼれ球をダブルボランチでしっかり拾うという「仙台対策」を敢行し、結果として勝利をたぐり寄せた。

今節仙台は、その敗戦の反省を踏まえて臨むことになりそうだ。
連戦最中での疲労を考慮し、11日の練習では流しでの紅白戦を行わず、攻守の切り替えを想定したフォーメーション練習にとどめた仙台。そこでAチームが見せた並びには、先発となれば5試合ぶりとなる男が含まれていた。布陣は4-2-3-1。その「3」の中央からしきりに前線へと駆けだしていく、太田吉彰である。
事実、清水との前回対決でも、太田は自分が突破口になり得る存在だと示していた。清水の布陣を崩す糸口をなかなか見つけられなかった仙台だったが、後半に太田を投入すると状況に変化が。ブロック守備を飛び越え、ライン裏に出した少々厳しめのボールにも太田は食らいつき、相手DFに戻りながらの対応を強いる。これによって仙台はペースをつかみかけていた。
「試合まであと2日あるし、あまり意識せずにやっていたい。出るとなったらその時にしっかり結果を出したい」と、練習後の太田はあっさりとした様子。ただチームの現状、そして自身に求められる役割ははっきりと認識している様子で「最近はパス、パスとなりがちな場面もあるから、自分が入ることでチームのリズムを変えていきたい。自分は裏を常に狙い続けるけど、(ボールを)出せないなら出さないでもいいし、無駄走りでも構わない。とにかく、リズムが停滞しかける中で、最初にアクションを起こすのは自分というところは変えずにやろうと思うし、最近試合にはあまり出られなかったけどコンディションは良く、そうしたプレーもできていたので、もう一度試合の場でやっていきたい」と、静かな意気込みも見せていた。
太田の投入によって期待される変化を、他の選手も意識している。もはや中盤で欠かせない存在となっている松下年宏は「ブロックを組んでくる相手が多くなってくるだろう中、それを広げる動きは必要。そのために入って来る選手を活かさないといけないし、例えばヨシ(太田)なら足が速いという特徴があるから、そこを上手く使いたい。実際に前回対決でも通用したイメージはある」と、今節に向けた布陣の効果を考えている。

対する清水はというと、仙台とは対照的に、前回対決をきっかけにチームバランスが向上している。第17節川崎F戦の3失点を最後に、仙台戦以降の3試合では失点わずか1の2勝1分無敗。アフシン ゴトビ監督がもたらしたオランダサッカーのエッセンスが(同じ「オレンジ」だから相性が良かったのかは定かではないが)浸透しての、ピッチの横幅を意識したワイドで魅力的なサッカーに加え、大崩れしない手堅さが加わった今の清水は好チームに仕上がっている。
その清水、ホームでも手堅く臨んできたのだから、仙台とのアウェイでの再戦はどのような策で挑んでくるか、検討の余地はあるだろう。前述のフォーメーション練習の中、手倉森誠監督からはこんな声が飛んでいた。「清水は4-1-4-1に近い感じで…」。なるほど、それもあり得る。

さて、今節ユアテックスタジアム仙台で行われる一戦は、仙台にとって今季初のナイトゲームとなる。東日本大震災で受けた被害により、照明灯は未だ完全復旧に到っておらず、点灯している電灯は全体の75%ほど。だがクラブスタッフによると「稼働している電灯の角度を微妙に変えて、ピッチ内にはまんべんなく光が当たるようにしている。なのでタッチラインやゴールラインを境にして、外は少し暗くなっているかもしれないが、ピッチ上はカバーできている」とのこと。「元々今日、(公式戦開催が可能な明るさか)照明チェックを行う必要があると聞いていたので、それに合わせて練習できればいいなという私たちの思いに、仙台市が応えてくれた」と感謝を示す手倉森監督も「むしろ去年より明るい気がする」と、急遽当日の時間変更の後に行われた11日の夜間練習の感想を話す。実際の会場でトレーニングできたことを、仙台はアドバンテージに繋げられるか。
「前回対決から間が短かったので、イメージは残っている。サッカーの内容も、負けたことの悔しさも」。松下のこの言葉は、仙台の選手の総意だろう。仙台の黄金色は、久しぶりの灯りの中、さらに光を放てるか。

■この試合注目のHOT BALLER:太田吉彰(仙台)

以上
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