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【J2:第20節 岡山 vs 湘南】レポート:ホーム・岡山が後半に追いつきドローに持ち込む展開。湘南は5連敗後の勝点1を得て、一歩前に前進。(11.07.10)

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7月9日(土) 2011 J2リーグ戦 第20節
岡山 1 - 1 湘南 (19:03/カンスタ/8,621人)
得点者:66' 中村祐也(湘南)、81' 久木田紳吾(岡山)
スカパー!再放送 Ch185 7/11(月)後10:30〜
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サッカーゲームとは、観客の声を聞くだけで、どれほどのレベルにあるかを判断できるものではないだろうか。7月9日(土)20時すぎ、kankoスタジアム周辺を通った人たちは、この中で一体どんなドラマが起こっているのかと立ち止まり、訝しんだかもしれない。それほどバイタルエリアで繋いで仕掛けるホームチームのプレー、より高い可能性のある選手へとボールが渡るたびに上がる歓声は凄まじく、選手たちをその気にさせるに十分なものだった。

しかし結果として互いに分け合った勝点1は、どちらかと言えば、湘南に利のあるものだったと言えよう。ゲームは66分、セットプレーのこぼれ球を湘南・中村祐也が左足で決めて先制。その後81分に岡山・久木田紳吾の2試合連続ゴールで追いついて1-1のドローに終わった。「競り勝つゲームにしなければならなかった」とは、岡山・影山雅永監督の弁。このゲームで多くの時間、主導権を握っていたのは岡山だった。

立ち上がりは、湘南が前節・東京V戦で見せたように、積極的に速いテンポで攻め込んできた。このことは、影山監督が予測し、選手たちに伝えていたに違いない。スピーディに細かく繋いでボールを運ぶかと思えば、ロングボールを前線に送り、緩急のある攻撃を仕掛けてくる。この長短を使った攻撃スタイルは、岡山が選択したものと同じ戦術。しかもゲーム全体を通して、より効果的に使い分けたのは岡山だった。

岡山は0-5で湘南に敗れた開幕戦と同じ轍を踏まないよう、早い時間の失点を避けるべく、後藤圭太、ストヤノフ、植田龍仁朗の最終ラインと、ワイドの小林優希、澤口雅彦が引き気味で落ち着いてクリアし、全員でボールを奪いに行くことで、自分たちのリズムを作り出していく。「(岡山は)思ったより帰陣が速かった」と湘南・反町康治監督。ワイドの小林は「普段なら出るところでも、最初はバランスを崩さないようポジショニングした」と話す。

前半、主導権を握った岡山は、チアゴへのロングボールと、ボランチの千明聖典、金民均を経由して、シャドーの臼井仁志、石原崇兆、ワイドの小林、澤口が絡んでバイタルエリアで細かくパスをつなぐ2つのスタイルで、湘南ゴールに揺さぶりを掛ける。金の激しいチャージ、臼井、石原のチェイス、千明の判断とパスは、この日も岡山の攻守に効果を及ぼした。一方の湘南もポゼッションされながら、ウイング・菊池大介がつけるアクセント、佐々木竜太の走り、右SB鎌田翔雅の駆け上がりなど、要所要所で強い湘南の意地を見せた。

どちらにもゴールの匂いのする状況で折り返したが、先制点は湘南。後半21分、CKから菊池がシュートを放ち、GK真子秀徳が弾いたこぼれ球を中村が決めきった。前半は何本続いても、なんとか凌ぐことの出来たセットプレーで岡山は失点。しかしここから、カンスタのモンスターが動き出す。うつむくことのない選手を捉え、盛り上げる応援の声は、ワイド・小林をいつも以上に走らせ、厳しい時間のクロスの精度を上げた。後半36分、交代出場の久木田紳吾が、小林のクロスに合わせてゴールし同点に追いつくと、スタジアム全員が一体となった「気」のモンスターは、小林、金、途中出場の白谷建人と、細かなパス回しに合わせた短いインターバルで咆哮を上げ続けた。

どちらかが勝ち越すことは出来なかった。しかし、岡山も湘南も、いい地点にたどり着けた感はある。岡山はチアゴを中心とした攻撃と、ワイド、中盤、前線が絡む攻撃の2つをものにして地力を上げようとしている。湘南は精査すべき点を洗い出すことが出来た。次節以降、真価が厳しく問われても、両チームとも、それに応えられる力を苦しい時期に身につけられたはずだ。

■この試合のCOOL BALLER:小林優希(岡山)

以上

2011.07.10 Reported by 尾原千明
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