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【J1:第3節 甲府 vs 清水】プレビュー:連敗を止めた甲府が連勝と久しぶりのホーム勝利を賭けて清水に挑む。イチガン甲府は若手とベテランが融合し始めた清水を迎撃出来るか!?(11.07.08)

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7月9日(土)J1 第3節 甲府 vs 清水(18:30KICK OFF/中銀スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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4連敗中はC大阪の播戸竜二にウハウハの今季初ゴールの舞台を提供し、仙台の梁勇基には「ゆりかごダンス」の機会を与え、柏の田中順也の素晴らしさザックに伝え、福岡には今季初勝利をプレゼントし、得失点でも4チームに合計で+10の大サービス。Jリーグ・スーパー甲府店は出血大サービスの2週間だった。しかし、前節はJ1では1回も勝ったことがなかった新潟にアウェイで、2−1で勝ってバーゲンを止めて踏み止まった。振り返れば、苦手だった清水と新潟にJ1で初勝利を挙げているし、三浦俊也監督が一度も勝ったことがなかった鹿島スタジアムで甲府の監督として初勝利を挙げるなど、甲府の2回目のJ1挑戦は過去の苦手を潰しながらも、勝たなくてはいけない相手に引き分けたり負けたりと不思議な展開で現在16位。三浦監督とこのことについて雑談すると「そういうことってあるんだよね。名古屋や鹿島に勝っても他に負けているし」と苦笑いしたあと、「新潟は山形に勝って気分よく甲府戦を迎えたと思うけれど、黒崎(久志)監督が『情けない試合』という内容でしょ。勝っても上手く気持ちをコントロールしないと駄目だという事だね。難しいけど…」と、ちょっとした気持ちの変化がもたらせる怖さを口にした。

甲府と中位のチームとは勝点差が開いていないし、「4連敗しても16位」とポジティブになろうと思えばそう思える今の甲府。ただ、試合内容では前節新潟に勝ったとはいえ、土砂降りが一気に快晴になったような変化はない。勝って気分はいいが、内容はまだまだ。前節はお互い相手のミスに助けられてゴールを決め、ミスでゴールを許した残留争いをやるチーム同士の内容。ここで気持ちが緩むようでは残留争いグループから脱退することは出来ない。甲府はサイドの守備のやり方を少し変えてマンツーマンの要素を取り入れたが、一番のポジティブ要素は「前への意識が強くなった(伊東輝悦)」という点。後半途中に仕事人・片桐淳至が入ってからのタメとコンビネーションは甲府のサッカーに熱も与えてくれた。この部分を増幅したい。片桐は、アクロバティックに身体を張って新潟のシュートを止めたCB・山本英臣について、「臣さんが身体を張って防いでくれた。その姿を見せられてみんなが奮起した」と話したが、こういう言葉がチーム内で出ることが一番の希望かもしれない。

第2次大木武政権(現・京都監督)のど真ん中で活躍してきた選手と新卒選手を除く一部の途中加入組の間に微妙な壁があると感じていたが、今は本当のイチガンに向けて一歩を踏み出せそうな雰囲気が出てきた。本人は認めないかもしれないが片桐は、山本や石原克哉が積み上げてきた実績・経験を尊重しながらも、同時に一歩引いた関係を作っていたように見えていた。しかし、清水戦前日練習の3対3のボール回しでは、新加入主力組の片桐、ハーフナーマイクと老舗主力組の山本、石原が同じ6人に入ってプレーしていた。これまでは別々の組でやっていたが、彼らが同じ組でやろうとする意思と姿勢に新潟戦で高まり始めた結束力を感じる。これを強固にしていくために必要なものは、清水から奪い取る勝利だ。

ヤマザキナビスコカップで清水と対戦した時に、大抵の記者は伊東と市川大祐に「古巣との対戦について〜」という質問を散々ぶつけたが、今節は対清水という視点よりも甲府が如何に自分たちのやりたいサッカーをするか、出来るか、に質問は集中。市川は「今までは足元でボールをもらうことが多かったが、裏への共通理解が高まってきたので相手のディフェンスラインを下げられるようになっている。そうなれば足元のボールも有効になる。清水戦は力が入るが、前回と(清水の)メンバーは違うからやってみないと分からない。タフな試合になるだろうし、甲府は中2日。それでもアグレッシブにやりたい」と冷静。清水戦でJ1出場499試合になる伊東は、「500試合についての質問が増えるから嫌でも意識せざるを得ないが、チームが勝つことが一番。ピッチに立って勝利の力になりたい。ゴールに向かう意識はシンプルなものだけど、それが相手の怖さになると思うし甲府の攻撃にバリエーションを与えると思う。連勝したいね。最近ホームで勝っていないのでサポーターのためにも勝ちたい。清水に勝てばチームの自信も高まるし結束力も高まる」と話す。

清水は仙台の無敗記録を止めるなどして6月の連戦を勝ち越し、順位は一桁の9位まで上げてきた。高原直泰、小野伸二が先発に復帰してからは優勝争いが出来るペースで勝点を積み重ねており、不在で敗れたナビスコカップの借りを返す勢いは凄いはず。ギリギリとネジを巻いてくる。今年、何人もの主力がチームを去ったが、若手の意欲とベテランの経験でその穴を埋めて右肩上がり。その清水相手に連敗を止めた甲府はホームで挑む。片桐は「(前節よりも)レベルが上がる試合で自分たちのレベルが下がってしまうのか、そうならないのかが分かる試合。前節良かったことをやり続けることが大事。前節は、甲府のゾーンディフェンスの弱点である縦パスを入れられて前を向かれることがなかった。ブロックとプレスの両方の良さを出せたし、勝ちたい気持ちを出せた。次はホームで勝ってサポーターに自分たちの力を見せたい」とやる気満々。流れの中からのゴールが決まるかどうかも片桐のプレーに懸かっている。コンディションは厳しいが、新潟に勝ってドクドク流れ始めた勝利のアドレナリンとサポーターの期待が選手の力。さあ、もう1回清水に勝とう。謙虚な姿勢でハードに粘り強く戦おう。

以上

■この試合注目のHOT BALLER:片桐淳至(甲府)


2011.07.08 Reported by 松尾潤
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