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【J2:第20節 鳥取 vs 北九州】プレビュー:先に連戦を終え、コンディション面で優位に立つ鳥取。北九州は過密日程のハンディを乗り越えられるか。(11.07.10)

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7月10日(日)J2 第20節 鳥取 vs 北九州(18:00KICK OFF/とりスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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この試合の行方を占う上での前提として、まずは両チームの状況の違いを記しておこう。東日本大震災のために延期されていた2節を、鳥取が6月29日に消化したのに対し、北九州は7月6日に、しかもアウェイの札幌で戦ったばかりなのだ。鳥取は7月2日に前節を終えた後、3日、4日と開幕後初めて2日連続のオフを取り、疲労回復と次節への準備を進めた。一方の北九州は長距離移動を経て、中3日で再びアウェイに乗り込まなければならず、大きなハンディを抱えることは間違いない。

先週は鳥取が、同様の過密日程に苦しめられた。6月26日(日)のナイトゲームで大分とアウェイで対戦した後(●1‐2)、ホームに戻って29日(水)に岐阜と対戦し(△1‐1)、7月2日(土)にF東京とのアウェイゲーム(●0‐3)を消化。7日間で3試合というハードスケジュールで、完敗に終わったF東京戦の試合後には松田岳夫監督も、「3連戦の3ゲーム目で、フィジカル的な問題がゲームに影響した」と語っていた。ホームで昨季J1の京都や湘南を下すなど、健闘ぶりが評価されている鳥取のゲームプランで最も重要なのは、前線の選手の的確なチェイシングから、まずは守備で主導権を握ること。連戦中、特にF東京戦は、そのベースとなる個々のハードワークがままならなかったが、今回は十分な調整時間がある。

冒頭に記した過密日程に加え、北九州にとって鳥取は、中断明け初戦の8節でJ2初勝利を献上してしまった、相性の良くない相手でもある。ただし当時と、翌9節で昨季3節以来となる久しぶりの勝利をつかんで以降、すでに6勝を挙げている現在とでは、全く別のチームだと言っていい。かつてはイージーミスが多く、何かを仕掛ける前に自分たちで崩れてしまうことが多かったが、現在は三浦泰年監督が目指す、パスをつないで相手を揺さぶり、ゴールを狙っていく戦いが実践できている。7月6日の札幌戦は出来が今一つだったが、0−0の引き分けで勝点1を持ち帰った。

ただし、その札幌戦でFW長野聡が通算4回目の警告を受け、この試合は出場停止。本来はセンターバックながら、三浦監督の大胆なコンバートで2トップの一角に起用されて以降、攻守両面で大きく貢献してきた存在だけに、チームに与える影響は小さくないだろう。ましてや前述の通り、長距離移動を挟む中3日での試合とあって準備期間も限られており、システム変更の可能性も含め、三浦監督の起用法が注目される。

起用法が難しいのは鳥取も同様で、今節は奥山泰裕が警告累積で出場停止。今季は主に左右のサイドバックで、前節は本来のポジションである攻撃的MFで起用されており、鳥取としては複数のポジションをこなせる貴重な駒を欠くことになる。7日の紅白戦では、右サイドバックに丁東浩、左に加藤秀典と、ディフェンスラインに今季のベースとなってきた顔ぶれがそろったほか、3トップの左サイドで住田貴彦が起用されるなどの変化があった。住田の起用に伴い、これまで左ウイングだった美尾敦は2列目のMFで起用されており、このままの顔ぶれで臨むとして、それが機能するかも、勝敗を分けるポイントとなるだろう。

鳥取は、J2初勝利を挙げた第8節の対戦では、開始直後から何度も高い位置でボールを奪い、ショートカウンターからゴールに迫った。シュートミスを繰り返し、前半はセットプレーからの1得点に終わったものの(後半にもセットプレーで加点して2−0で勝利)、前半だけで3、4点決まっていてもおかしくなかった展開。事前のスカウティングで、北九州の最終ラインからのパスワークの傾向を完全に読み切っており、それに対応した守備で主導権を握った、チームの理想を体現した試合展開だった。

松田監督は北九州について、「やり方が大きく変わったとは思っていない。あえて言うなら、自信を持ったところではないか」とした上で、「その自信を打ち砕いていくだけ」と力強く語った。コンディションのアドバンテージはあるだけに、前回の対戦同様、守備で主導権を握ることができれば、優位に進めることができるだろう。

勝敗のカギを握るキーマンであり、『COOL BOOLER』となり得るのは、鳥取の戸川健太か。前回の対戦では、いずれもセットプレーから2得点を挙げて勝利の立役者となっている、北九州としては、前回対戦で痛感した空中戦の強さを十分に警戒した上で、戸川を中心とした鳥取の守備を、どれだけ揺さぶってチャンスを作れるかがポイントになりそうだ。

■この試合注目のCOOL BALLER:戸川健太

以上

2011.07.08 Reported by 石倉利英
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