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【J2:第20節 徳島 vs 草津】プレビュー:草津の『くせ者』に要注意!3戦連続完封勝利の徳島だが、今節は改めて守備の力が問われる戦いとなる。(11.07.08)

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7月9日(土)J2 第20節 徳島 vs 草津(18:30KICK OFF/鳴門大塚チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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まず最初に、前節までの3連戦で最高の戦績を収めたチームを讃えたい。精神的にも肉体的にも相当の疲労が蓄積される非常にタイトな日程であったにもかかわらず、選手たちはどのゲームでもハードワークと高い集中力を継続。ピッチ上の全員が自分の役割を全うすべく持ち得る全ての力を出して走り切り、その結果として3戦続けて勝利をもぎ取ったのだから。
そして特にその3戦全てを完封で乗り切った守りは高い評価に値するものであった。切り替えの早さ、ブロック形成時の距離感、アプローチの積極性はどれも素晴らしく、それらによって組織に大きな安定感が生まれていたのは事実。チームは確かに守備面の進歩を感じさせたと言っていいだろう。

ただ、そうして充実度を増してきた徳島の守備ではあるが、今節は改めてその力が試されるように思われる。具体的に言えば、仕掛けにアクセントを入れられても変わらず安定が保てるか、というところ。それが大いに問われると見て間違いないはずだ。

なぜなら過去3戦の相手(湘南・富山・横浜FC)にはそれを加えてくる存在が見当たらなかった。細かなドリブルや意表を突くアイデアで変化を付けてくる『くせ者』がいなかったのである。しかし今節対する草津にはラフィーニャや熊林親吾がいる。独特のリズムを持ちプレー選択肢も多彩な彼らだけに、そこへボールが収まれば草津の仕掛けにアクセントが生まれるのは間違いなく、そうなると徳島の守備は難しい対処が求められる状況になるであろう。選手たちには高い集中と正確な判断がこれまで以上に要求され、さらには様々な対応へ素早く移れるより計算されたポジショニングも不可欠となるはずである。
実際、数行前では大きく総括してそうした存在がいなかったと記したが、唯一湘南戦は後半途中出場してきたアジエルのプレーに手を焼く場面が何度か見受けられた。その時はすでにスコアのリードを奪い主導権も握っていたことから何とか落ち着いて最後の突破までは許さなかったものの、もし最初からあのようなアクセントを入れられていたらゲームの行方は分からなかったに違いない。

こうした角度から見るとやはり今節の徳島は守備がカギであり、その中でもCBエリゼウの働きは勝負を分かつものになるのではないだろうか。彼が、中央でペアを組む三木隆司とどうコミュニケーションを取りながら草津の『くせ者』たちへ応対し、同時にどれだけ周囲のケアを出来るかが注目される。

逆に対する草津としては当然そのラフィーニャや熊林の力を効果的に使っていきたいだろう。それによって徳島の守備に中途半端さを発生させ、浮かび上がってきたギャップスペースから崩す形をきっとひとつの攻略プランとするに違いない。そして、「あとはラストの精度の問題」と副島博志監督も前節終了後にコメントしていたが、今の課題であるシュート精度を改善させられれば草津も白星への道を切り開けるように思われる。

さて、リーグを見渡すと混戦模様は相変わらずで、順位表は毎節ごとにその顔を変える状態だ。しかし上位3強は変わらず安定した強さを発揮していることから、徳島も草津ももたつきを見せればあっという間にその姿が小さく遠のいてしまう。それだけにこの一戦での勝点3獲得はどちらにとっても至上命令─。
果たして、トップ3に食らいつく勝利を手にし鳴門の地で笑うのは徳島か、草津か。土曜の夜、J昇格同期が激しく火花を散らす。

■この試合注目のCOOL BALLER:エリゼウ(徳島)

以上

2011.07.08 Reported by 松下英樹
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