夏の風物詩「湘南ひらつか七夕まつり」が近づいてきた。湘南サポーター有志によるベルマーレ竹飾りも着々と制作が進んでいるという情報を聞きつけ、こっそり潜入捜査を試みた。頭の中では「Rollin' Days」が鳴っている。BOSSの声も聞こえる。事件だから。

現場は平塚駅にほど近い立体駐車場。その高層階が、作業の場として七夕飾りを出展する各団体に開かれている。ベルマーレ竹飾りの制作はゴールデンウィーク明けから続けられてきたという。

どこで作っているのだろう？キョロキョロ探し歩いていると、ふと見覚えのあるフォルムが目に入る（写真１）。間違いない。これは紛れもなくあの方の愛用の品。近い。

作業はフロアの一画で粛々と行なわれていた（写真２、３）。この日は総勢10人余り。湘南のフロントスタッフも加わり（写真４）、枠に飾り付けしたりホログラムを貼り付けたりと（写真５）、手分けして進めている。
このホログラムは今回の竹飾りのポイントだ。今年は節電のために電飾を使えない。どうやってキラキラ感を出そうかと考え、ホログラムに思い至ったという。遠目に見るとわかりにくいかもしれないけれど、細かく形も変えて丁寧に散りばめられている（写真６、７、８、９）。こんな感じで貼っていこうという全体のイメージもあらかじめ準備されているので（写真10）、作業はとてもスムーズである。

「ちょっとやってみるかい？」という誘いに乗り、潜入捜査官もやってみた。「自分、不器用なんで」と、健さんのマネをする玉山鉄二のマネをしながら、クラブが差し入れてくれたというお菓子とドリンクもちゃっかりいただきながら。でも慣れてくると気が緩むらしく、シールを剥がすときにベリベリっとやってしまう。すいません、自分、不器用なんで。

ちなみに、この制作会場全体を仕切っているらしいおじさんに聞き取りを行ったところ、誰に言うでもなくこう呟いた。「毎年ベルマーレさんは凝ったことをやるなあ」

今年のベルマーレ竹飾りのテーマは「不死鳥」。もう一度Ｊ１に上がろうという湘南サポーターの復活への願いがデザインに込められている。お披露目は間もなく。今年ならではの意匠に細部まで目を凝らしてほしい。

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2011.07.05 Reported by 隈元大吾