今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第2節 大宮 vs 広島】プレビュー:真っ向から挑むポゼッション勝負。3か月前より後ろの位置から果敢に広島の左サイド裏をねらう大宮・渡部大輔に注目!(11.07.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月3日(日)J1 第2節 大宮 vs 広島(19:00KICK OFF/NACKチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch180 後06:50〜
豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!HOT6特集
----------

本来、3月13日に行われるはずだった第2節。3か月以上も先送りされたことで、3月時点とは違うポジションで出場することになる選手がいる。大宮の渡部大輔だ。
U-22世代で世代別代表経験もあるユース出身のFWは開幕戦で、今シーズンのキャンプから大宮が取り組んだ4-2-3-1フォーメーションの右MFとしてスタメン出場した。評価されていたスピードある縦への仕掛けに加え、切り込んでの左足シュートにも精力的にチャレンジし、「このポジションは僕の特徴を生かせる」と、プロ4年目でポジションをつかんだ喜びを感じさせた。そして広島戦に向けては、「サイドの裏をねらってどんどん仕掛けたい」と、調子の良さをうかがわせた。おそらく試合が延期になったことを一番残念に思ったのは、渡部だったのではないか。

その後、新加入した東 慶悟がチームにフィットし、それに伴い鈴木淳監督が4-4-2も併用するようになったことで、渡部は攻撃的右サイドバックとして起用された。真面目な性格だけに労を惜しまず右サイドを上下動し、守備をこなしつつ、リスクを恐れず積極的に攻撃にからむ。その姿も板についてきた。
広島戦、3カ月前であれば、広島の左ウイングバック山岸 智の背後に張り出して押し下げる役目だったはずの渡部だが、明日はその山岸を止めることと、さらには佐藤寿人や李忠成らが流れてくるのをケアしなければならず、仕事は多い。過去の広島との対戦で大宮は、両ウイングバックに高い位置取りを許し、ゲームの主導権を渡していた。しかし今年の大宮の右サイドは、高い位置にU-22代表で10番を背負う東がおり、さらには渡部が「ポジションが後ろになっても、自分の特徴をアピールする」ことができれば、山岸を押し下げることで広島のバランスを崩すことができるだろう。3カ月の間にサイドバックとして成長した、渡部の活躍に注目だ。

一方、広島側から見ると大宮は、リーグ戦では過去2年で1勝2敗1分。一昨年のナビスコ杯では7-0という大勝を挙げたこともあり苦手意識はもちろんないが、リーグ戦での2敗は、いずれも先制しながらさらに前がかりに攻めてカウンターでやられた、苦い記憶もある。前々節の山形戦、前節のガンバ戦でもカウンターから失点を重ねているだけに、攻めているときどれだけリスクマネージメントできるかが問われるだろう。その意味でも中盤で確実につぶせる青山敏弘の復帰は心強いが、試合勘の部分はまだ戻りきっていないだけに不安も残る。

ともにポゼッション・サッカーを志向するチーム同士だが、その成熟度にはもちろん広島に一日の長がある。しかし鈴木監督は「やり方は変わらない。受けて立ってはダメ。攻める意識、ボールを動かす意識を常に持っていないとやられる」と、真っ向勝負を挑む。前線からのプレスを強化するため、切り札の石原直樹を李 天秀に代えて先発起用する可能性もあるが、それも高い位置からボールを奪おうという攻撃意識の表れだ。
大宮はトップから最終ラインまで連動してプレスにはめに行く。広島にそれをかいくぐられるようだと、また両ウイングバックに高い位置取りを許して押し込まれるだろう。もちろん、粘り強く守って相手の苦手なカウンターをねらえば良いし、そのための駒もそろっている。大宮にとっては何より今季のホーム初勝利がかかった試合。今は内容よりも結果が欲しい。
それでも、まずは両チームが互いの攻撃サッカーの完成度を競い合うような展開を期待する。そして3か月前より後ろの位置から、山岸の裏へ果敢にオーバーラップする渡部の姿を見たい。

■この試合注目のHOT BALLER:渡部大輔(大宮)

以上

2011.07.02 Reported by 芥川和久
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/25(月) 00:00 ハイライト:琉球vs岐阜【明治安田J3 第38節】