6月29日(水)J2 第2節 京都 vs 熊本(19:00KICK OFF/西京極)
スカパー!生中継 Ch181 後06:50〜
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京都の蒸し暑い夜を吹き飛ばすほどの熱い勝負に期待がかかる第2節、京都と熊本の対決は水曜日のナイトゲームだ。京都は中2日、熊本は中3日での試合となるが、アウェイ側の熊本には移動がある。そして、京都特有の湿度の高さ。入り組んだ条件はどちらに有利に働くか全く分からない。つまりは、緊張感のあるゲームが期待できるということだ。
京都は、日曜日の横浜FC戦から一夜明け、すぐに今節へ向けて調整に入っていた。中山博貴は「疲労は出て来るかもしれないけど、全員で準備すればいいと思う。横浜FC戦は引き分けたけど、中2日で勝っていい流れを掴みたいので僕にとっては(このスケジュールは)いいことだと思います。」。GKの水谷雄一も「勝点1では満足できないよね。でも悲観していないし、次。次の熊本戦が大事」と皆、とうに気持ちは熊本戦に向いていた。
初対戦となる熊本は、土曜日の愛媛戦に2−1で勝利し、4試合ぶりの勝点3となった。だが、12試合をこなしまだ2敗と特筆すべき粘り強い戦いをみせている。1試合で2失点したのは第17節の大分戦のみと、高木琢也監督らしい堅守も際立つ強敵だ。
京都・大木武監督は「ロングボールが多い印象もある。攻守の切り替えの速い、ストロングポイントをしっかり出してくるチーム」と話し、「右の市村(篤司)選手の位置が高い」と相手のポイントを挙げた。中盤の底の秋本倫孝は「FWに大きい選手がいる。セカンドボールの対応をしっかりやらないといけない」と警戒点を挙げる。
ただ、対戦相手のポイントと同じくらい京都の選手の口から今節の意気込みで出ていた言葉が「自分たちの力を出す」ということだった。
中山は最近の京都の試合について「皆がやることを整理できている」と感じている。その中で「いい部分も出ているが、まだ、全ては出ていないと思う。相手は毎試合変るし、相手の良さを消す場合もある。でも、そういう時でも自分たちの力を出すことが必要になる。自分たちのいい部分を出せれば勝てると思う。」と話した。加藤弘堅も「つなぐところや裏を狙うところ、チームでやっていることは練習ではできているのでそれを試合でも出せる様にしたい」と口にした。
自分たちの力を全て引き出す。これからの試合、京都にとって、それは大きなポイントになってくるだろう。攻撃だけでなく、守備でも、である。
第17節の草津戦のハーフタイムコメント。非常に深い言葉が大木監督から発せられている。それは「勝点3を取れるかは自分たち次第だ!」という言葉だ。どんな状況でも勇気を持って自分たちの力を出し切る。自分たちの中にこそ勝利の鍵があるのだろう。今シーズン通じて京都を奮い立たせてくれる指揮官からの熱いメッセージではないだろうか。
今季初の平日、西京極でのナイトゲーム。皆さん、是非、お越し下さい。自分たちの力を出し切り勝利し、清々しい表情で挨拶する選手、監督へ会いに―。
以上
2011.06.28 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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