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【J2:第18節 水戸 vs F東京】プレビュー:F東京の牙城を崩せ。水戸は怖れることなく、「個」の力を最大限に発揮せよ!(11.06.24)

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6月25日(土)J2 第18節 水戸 vs F東京(16:00KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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3試合連続無失点で、2連勝中。そして、前節は今季はじめてアウェイで勝利を挙げた水戸。若いチームは着実に成長を遂げており、勢いそのままにF東京戦を迎える、かと思われた。しかし、今週、チーム内には連勝しているチームとは思えないほどピリピリとした緊張感が漂っていた。
「はっきり言って、まだまだですね」。西岡謙太は渋い表情を見せた。
前節岡山戦、勝利はしたものの、「内容はよくなかった」と塩谷司は振り返る。岡山の厚みのある攻撃に守勢に回った水戸は、ロングボールを多用したカウンター攻撃でしか打開策を見いだせなかった。37分に右サイド小池純輝からの折り返しを常盤聡が押し込んで先制するものの、後半、岡山がボランチにストヤノフを投入すると、さらに主導権を握られる展開を強いられ、防戦一方に。69分にストヤノフが2枚目の警告を受けて退場処分となってから、はじめて水戸は主導権を握れるようになり、終盤にチャンスの連続を築いたが、水戸の目指すサッカーはあくまで自分たちでイニシアチブを握るサッカー。数的優位に立ってはじめて攻勢に立つようでは、チームとして狙いとするサッカーができたとは言えないのだ。

「結果はよかったけど、内容はいまいち」と柱谷哲二監督の表情も冴えないものであった。「あまりにもイージーミスが多くて、相手ではなく、自分たちでリズムを崩していた」と厳しい言葉を吐いた。ただ、3試合連続無失点という結果が示すように「選手たちは戦術をしっかり理解してくれている」(柱谷監督)という。あとは、「1対1で勝てるようにならないといけない。これからは個人個人のクオリティーを高めていかないといけない」と柱谷監督は語る。前節は個人のミスの多さが苦戦の原因となった。個々の質を高める必要性を痛感させられたゲームであったのだ。
これから、さらなる進化を遂げるため、個の能力を高める作業へと取りかかることとなる。選手たちは自らのレベルアップを図ろうと、結果に浮かれることなく、緊張感を持ってトレーニングに打ち込んでいるのだ。

そういう意味で、今節F東京戦は持ってこいの相手と言えるだろう。「本来ならJ2にいてはいけないチーム」と柱谷監督が言うように、日本代表の今野泰幸をはじめ、各年代の代表選手など錚々たるメンバーが揃っている。けが人が多くて苦しんでいるとはいえ、リーグ屈指の戦力が揃っていることは間違いない。そのチーム相手に水戸が「個」で何ができるかがこの試合の大きなポイントとなるだろう。
「やってやろうという気持ちですよ」。F東京U-18出身の村田翔は眼光鋭く、そう口にした。大切なことはトライすること。そのためには「名前負けしないこと。ビビらないこと」(柱谷監督)が重要となってくる。相手が代表選手だろうと、昨年までJ1でプレーしていた選手だろうと関係ない。「J2にいるからにはJ2のチーム」(柱谷監督)だという気持ちで今まで通りアグレッシブな戦いを見せてくれることに期待したい。実際、4位と11位と順位こそ離れてはいるが、勝点差は3。十分手の届くところにいる相手である。何も怖れることはないのだ。

「絶対にF東京よりも勝っている」(塩谷)運動量と組織力が水戸にはある。あとは「個」の力が求められる。1人1人が持っているものをすべて出し切ることで道は切り開けるはずだ。忘れてはいけないのは、「水戸は被災地である」(柱谷監督)ということ。「みんな、復興に向けて努力している。我々が先頭に立って前進している姿を見せなくてはいけない」(柱谷監督)という使命を背負ってプレーしている。その思いがあれば、怖れるものなんて何もないはず。積極果敢にトライを繰り返し、F東京を粉砕することが、被災地の多くの人に勇気を与えることとなる。それは選手たちが一番よく分かっていることだろう。あとはピッチで体現してくれるのを、願うばかりだ。

これまで苦戦を強いられてきたF東京。J1での戦いとは異なり、どのチームもF東京のよさを潰しにかかってくるというJ2の洗礼に苦しんでいる様子だ。また、けが人が多く、なかなかレギュラーを固定できないという状況も苦戦の要因と考えられる。今節もホームの水戸は鼻息荒くF東京に向かってくるはず。苦戦は必至だ。
ただ、第13節湘南戦から昨季までのパスをつなぐサッカーへと回帰。それにより、流れを取り戻したチームは現在5試合無敗で2連勝中と徐々に波に乗り出している。田邉草民、大竹洋平といった若手の台頭に、ロベルト・セザーの覚醒、さらに石川直宏の復調といった明るい材料もチームにはある。ここで3連勝を飾れば、今季はじめて昇格圏内に名を連ねる可能性もある。J1昇格の筆頭候補がついに昇格戦線に名乗りをあげるか。今季を占う重要な一戦である。

以上

2011.06.24 Reported by 佐藤拓也
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