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【J1:第17節 柏 vs G大阪】プレビュー:柏の眼前に立ちはだかってきたG大阪という“壁”を今こそ乗り越える時。連戦の真っ只中、選手層が大きくモノを言う戦い。(11.06.21)

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6月22日(水)J1 第17節 柏 vs G大阪(19:00KICK OFF/チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch363 後07:00〜
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昨年の天皇杯4回戦で対戦した際、柏はJ2で築き上げたスタイルでG大阪と真っ向から渡り合い、最終的には相手の底力に屈して延長戦の末に1−4で敗れたものの、「(2008年度の)天皇杯決勝より差が縮まっているのを感じた」「やりたいことはできた」と選手たちは晴れやかな表情で語り、自分たちがJ2でやってきたことが間違っていないという手応えと自信をつかんだ意義のある敗戦となった。

あれから7ヶ月。現在J1の首位に立つ柏がG大阪をホームに迎え、昨年の天皇杯から柏がどれほど成長したのかを測る絶好の機会となる。
おそらく柏のスタメンに変更はない。U-22日本代表の遠征で不在の酒井宏樹の代わりは村上佑介が務め、そして前節の福岡戦同様、茨田陽生がレアンドロ・ドミンゲスと2列目を組む。ただ、ひとつ懸念されるのは連戦による疲労の影響か、一時のコンディションと比較すると現在はやや停滞気味で、選手個々のプレーや連携面において微妙なズレが生じ、ミスが時折目立つ。したがって、勝敗の行方を左右するのは疲弊したスタメンに代わって途中から登場するフレッシュな控えメンバーにあるのかもしれない。例えば、兵働昭弘は「コンディションはかなり上がってきた。体も切れている」と話しており、その言葉は福岡戦で決めた柏移籍後初ゴールが物語るとおり。その他、大津祐樹、工藤壮人、林陵平、澤昌克、安英学らが控え、柏は選手層には自信を持つ。かねてから北嶋秀朗は「この連戦は総力戦。チーム全員で乗り切る」と話し、ピッチに立つ11名のみならず、柏は全選手で戦う準備ができている。

ただ、選手層ならばG大阪の有するJリーグ随一とも言える戦力に触れないわけにはいかないだろう。アドリアーノは移籍濃厚と伝えられ、イ・グノも前節はメンバーから外れた。しかも「たった一人なんですが、チームの戦力が変わったところの中で、大きく戦い方、システム、キャスティングを変えざるを得なかった」と西野朗監督に言わしめる明神智和の負傷離脱など、何らかの形で中核メンバーの離脱が相次いでいる。これが並のチームならばチーム力そのものを揺るがす事態になりかねないのだが、そこはG大阪の選手層がモノを言う。横浜FM戦では2点のリードを奪った後は守勢に回ったように見えて、それは「3ボランチ気味になっても、少し守備の重心を起きながら」(西野監督)とバランスを考えたゆえのもので、むしろ明神のアクシデントを全く感じさせないゲームコントロールぶりは圧巻の一言に尽きる。今節、仮にイ・グノが欠場する場合でも平井将生と宇佐美貴史には国内屈指の破壊力があり、明神の欠場に関しては横浜FM戦のようにユーティリティーなMF横谷繁の起用もあれば、機動力のある佐々木勇人を2列目に置き、遠藤保仁をボランチに下げることも考えられる。選択肢には事欠かないはずだ。

そんなG大阪を迎えるにあたり、近藤直也は「できるだけコンパクトにして、ある程度陣形をセットした状態で戦いたい」と試合のイメージを明確に解説する。遠藤、二川孝広を擁するとあって主導権争いではG大阪が優位に立ってもおかしくはない。そこで柏はゾーンをコンパクトにしてスペースを与えず、連動した守備から一気にレアンドロ・ドミンゲス、茨田のパスからカウンターを狙う。G大阪が前に出てくる分、「磐田戦や福岡戦より(攻撃に出る)スペースはありそう」とは茨田も予想している。今季、リーグ戦でいまだ完封がないG大阪と、11試合中7試合を完封している柏。守備力を生かし、わずかな隙を突いてゴールを陥れたい柏と、その堅い守備組織をパスワークで引き剥がしたいG大阪。ゲームの構図としてはそういう展開になるだろうか。

また、0−0でゲームが膠着するようであれば、勝敗を決するのは1本のセットプレーという可能性も考えられる。横浜FM戦で遠藤が見せた2発のセットプレーは、もはや芸術の境地にあり、柏にとっては要警戒。ただし、それはG大阪とて同じこと。柏もレアンドロ・ドミンゲス、ジョルジ・ワグネルという精度の高い左右のキッカーを揃えるからだ。

約3分の1の日程を消化してもなお首位に立つ柏。事あるごとに柏の前に立ちはだかってきたG大阪という壁を今こそ乗り越え、首位たる由縁を知らしめる。

以上

2011.06.21 Reported by 鈴木潤
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