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【J1:第17節 仙台 vs 甲府】プレビュー:互いに疲労がピークに達する中で、炎天下が予想される日中のホーム戦。苦しい中で、サポーターに歓喜を届けられるのはどちらか?(11.06.21)

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6月22日(水)J1 第17節 仙台 vs 甲府(14:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch180 後01:50〜
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中2日、3日で続く5連戦も前節でようやく峠を過ぎ、今節は4戦目。ラストスパートを図りたいチームや、息も絶え絶え何とか乗り切りたいと願うチームや、そろそろ明暗が分かれてきているところか。
ただこの連戦に入り、まだ敗戦を喫していないチームは4つ(仙台、川崎F、清水、名古屋)あるものの、3連勝で駆け抜けているチームは一つも無し(連戦初戦を引き分けたものの、その後現在2連勝中の川崎F、清水は、その意味では今最も勢いがあるチームということになるか)。こうした状況を見ても、やはりチームとしてコンディションを維持し続けることの難しさを感じずにはいられない。

開幕からの無敗試合継続を11試合へと伸ばし、2002年の横浜FM、2003年の名古屋が持つリーグ記録の13試合(2002年は延長戦のルールがまだ残っており、90分で決着がつかなくてもVゴールでの敗戦の可能性があったため、今よりも無敗を続けることは難しかったかと思われる)へと迫りつつある仙台も、今季最も疲労の影響が如実に表れる、苦しい試合運びを強いられた。多くの主力選手を欠く新潟に対しミスを続け、リーグ再開初戦の川崎F戦以来となる先行を許す展開に。
しかしそれでも、最後の最後で敗戦を免れる辺りは、さすが今季の仙台というべきか。「先制されたことで、相手の新潟にエンジンを点火してもらった感じ」と手倉森誠監督は苦笑いを見せるが、そこから重たい体を奮い立たせて新潟ゴールに対し総攻撃を仕掛けた仙台は、5分目安と表示されたアディショナルタイムも押し迫った95分に、ゴール前へと猛然と飛び込んでいった菅井直樹がヘディングシュートを見舞って、記録が潰える寸前から生還してきた(アディショナルタイム内での正確な得点時間が公式記録に残されるようになったのが昨年からなので、正確な記録としては判断できないが、余談だがおそらくこの菅井の得点は、仙台史上最も「遅い時間に決まった得点」のように思われる)。

さて、そのような状況の中で迎えた今節だが、仙台の首脳陣は、ともかく選手の疲労を取り去ることを念頭に、甲府戦までの日々を送った。
新潟戦翌日は完全オフ。多くの選手がこの決定を喜んでいた辺りに、あぁ本当に皆疲れていたのだなと、取材する立場として涙を禁じ得なくなったが、その効果もあってかオフ明けとなった20日は、手倉森監督曰く「トレーナーが言うには、午後練に合わせてクラブハウスに来た選手たちの口数は少なかったようだけど、少し汗をかいたことで元気を取り戻した。初めは『よっこいしょ』だったのが、万全に近づいたのではと思う」という状況に。
そして20日の練習メニュー自体も抑えられたものとなった。中2日で試合だったG大阪戦前も、紅白戦を回避して10対10で守備からカウンターに出る手順の確認だけに済ませていたが、今節は全体的に軽めのメニューをこなし、ハーフコートでのシュート練習の後は、ゴール前での5対5の攻防のみで終了した。
この練習後に監督は「(先発を3人入れ替えた)前節の新潟を見ていて、フィジカル的に強い(コンディションの良い、の意)選手を思いきって使うのも手かなと考えている」と語っていた。もしかしたら、ここ2節で試合終盤の投入から、前線のリズムを変えるベテランらしい活躍を見せながらも「途中から試合に入る悔しさはやっぱり感じる」と先発への意欲を隠さない柳沢敦のスタメン起用など、思いきったメンバー変更などもあるかもしれない。

また仙台で注目は、梁勇基のプレー。
新潟戦翌日の19日、彼の第一子が誕生という本当に喜ばしい話題が飛び込んできた。同日朝に出産に立ち会うため大阪へ向かっていた梁に対し、常に家族優先を貫く手倉森監督の計らいで、20日の全体練習参加は免除に。それでも20日夕方には、体を動かしてコンディションを整えるため、仙台に戻ってきた。
今季まだゴールが無い梁。しかしこうした環境の変化が、彼に「ゆりかごゴール」をもたらすかもしれない。もちろん、彼とその家族にダンスを送りたいと願う他の選手の得点にも期待だ。

一方、仙台に乗り込んで来る甲府の状況はどうか。
前節、ホームにC大阪を迎えての一戦は、相手に3倍のシュートを放たれて0−2の敗戦。ボランチ起用のダニエルが負傷で途中交代となり、石原克哉をボランチに投入して迎え撃ったが、攻めの形がほとんど作れないまま、DFとMF、4×2ラインの8人が自陣に張り付く状況となってしまった。
とはいえこれは、前線でボールがほとんど収まらなかったゆえに、こうした展開を強いられた側面もあり、その意味では今節、攻撃の文字どおり柱であり、現在6ゴールで得点ランク3位タイ、得点王も夢ではない好調ぶりのハーフナー マイクが出場停止から戻ってくるのは心強い。
また仙台としては、ハーフナーよりもむしろ、彼の復帰で、2トップを組むだろうと予想される「仙台の天敵」阿部吉朗の怖さが増す点も無視できない。
今節、甲府がどうした戦いぶりとなるかは蓋を開けてみなければ分からないが、先週のG大阪戦同様デイマッチを強いられることもあり、試合時間はなんと32度というとんでもない高温が予想されている。「あの戦い方は、夏場に有効になる」(手倉森監督)という三浦俊也監督のコレクティブなサッカーに対し、それをこじ開けようと挑む仙台が手を焼くことも考えられる。

仙台はJ2優勝を果たした2009年、甲府に一度も勝てなかった(3戦して1分2敗)。その悔しさをJ1で返したい。また今節も負けなければ、2007年のJ2で記録した開幕から11戦負けなしのクラブ記録を、J1の舞台で塗り替えることとなる。ゆりかごダンスも含め、様々なものをかけて、仙台は炎天下の一戦に臨む。

以上
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