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【J1:第17節 清水 vs 川崎F】プレビュー:今いちばん勢いのあるチーム同士のガチンコ対決。ホーム3連戦が始まる清水は、さらに勢いづく1勝を挙げられるか(11.06.21)

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6月22日(水)J1 第17節 清水 vs 川崎F(19:00KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch308 後06:55〜
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リーグ戦5試合負けなしで2連勝中の清水と、6試合負けなしで2連勝中の川崎F。現時点での爆発力は川崎Fが上回るが、清水も着実に成長しており、ホームの利という大きなアドバンテージがある。今J1でもっとも勢いのあるチーム同士のガチンコ対決は、両チームのファン以外にも見逃せない見応えたっぷりの戦いとなるはずだ。

主力選手が数多く入れ替わり、監督も代わった今季の清水は、なかなか点が取れない時期や勝ちきれない時期、さまざまな紆余曲折を経ながらも、少しずつ着実に進化を続けている。それを支える背景には、バリエーション豊富で密度の高い練習にも見られるゴトビ監督の手腕と、選手たち個々の努力や成長がある。また、昨年までの主力に代わってチームをまとめる立場となった小野伸二や高原直泰が、プレーでも精神面でも頼もしいところを見せ、若手の絶大なリスペクトを集めながらチームを牽引している。
だから、今の上り調子は一時的な勢いではなく、これまでの蓄積が結果に結びつき始めた成果と言えるだろう。まだ完全に花が開いたわけではないが、つぼみがほころび始めていることは間違いない。そういう時期にホーム3連戦を迎えることは、清水にとって大きなチャンスだ。相手は、川崎F、仙台、鹿島と強豪揃いだが、ハードな連戦であるがゆえにホームの有利は強調される。ここで良い結果を残せば、一気にチームの自信が増し、開花のスピードも加速するはずだ。

という長い説明をするまでもなく、清水サポーターならこの川崎F戦に勝つことがいかに重要かよくわかっているだろう。もちろんチームの全員も、それは同じ。連戦の疲労は蓄積しているが、清水はこの連戦の中でも移動が比較的少なく、結果を出していることで精神的な疲れも少ない。さらに、ゴトビ監督が痛みや疲れのある選手を早め早めに交代させ、チームを適度にローテーションさせていることで、他チームに比べれば良いコンディションを保つことができている。
その間に、完全復帰を目指す小林大悟が調子を上げ、アンカーの平岡康裕も新しいポジションに少しずつ馴染み、交代出場の多い枝村匠馬も良い仕事を見せている。また、両親が来日中でモチベーションの高いアレックスも、チームの中心として攻守に高いパフォーマンスを見せている。
「まだ連勝も1回しただけだし、とにかく今やれていることを続けていくことが大事」(岩下敬輔)という意識も、チーム全体に共通するものだ。良い準備、良い形で試合に入るという面では、とくに心配はなさそうだ。

ただし、それは川崎Fも同じ。ここ2試合では、トータル7得点/0失点で連勝しており、勢いは清水以上。アウェイゲームの移動も少なく、ケガで離脱していたジュニーニョと中村憲剛もすでに交代出場で復帰を果たしている。得点は21でリーグ最多、シュート数もダントツの1位で、今もっとも攻撃力のあるチームと言える。
中村が先発復帰するかどうかは気になるところだが、それ以上に清水サポーターにとって気になる存在は、元清水の矢島卓郎だ。清水時代からケガに悩まされ続けた選手だが、今季は11試合すべてに先発し、今は2試合連続ゴール中と絶好調。マッチアップすることが多くなりそうな右サイドバック・辻尾真二も、「ヤジさんは本当に外国人みたいな選手」と、彼の日本人離れした身体能力と恐さをよくわかっている。
また、清水の左サイドバック・太田宏介と、川崎Fの稼ぎ頭(5得点)小林悠は、麻布大附属渕野辺高(相模原市)時代の同級生。高校時代に世話になった方々をアウスタに招待した太田も、同級生にはやられたくないと気合が入っている。清水の両サイドバックと、川崎Fの2トップの対決も非常に楽しみな部分だ。

川崎Fは、中盤にも日本代表クラスの選手が揃い、非常に攻撃力のあるチームだが、それを警戒しすぎて清水がDFラインを下げてしまうと、中盤にスペースを与え、相手のペースにはまってしまう。このところ高いパフォーマンスを続けている岩下とボスナーのセンターバック・コンビも、そのあたりは十分理解しており、裏のスペースに対するケアを維持しながら、どれだけ強気にラインを上げ、コンパクトな布陣を保てるかという部分も大きな見どころとなる。
もちろん、清水にはホームで守って勝つという意識はない。「いちばん良い守備は、攻撃すること。それが私のスタイルです」とゴトビ監督も力強く語る。お互いに自分たちのサッカーを正面からぶつけ合う中で、どちらが主導権を握れるか。また、どちらが効果的なカウンター攻撃を仕掛けられるか。どんな流れになったとしても、非常にスリリングでエキサイティングな試合になることは間違いない。
アウスタでの対戦成績は、清水が6勝1分無敗と圧倒しているが、だからこそ川崎Fも大いに燃えているはずで、過去の結果は参考にならない。今の清水に必要なのは、未来のためにすべての力を出し尽くし、この試合に勝利することだけだ。

以上

2011.06.21 Reported by 前島芳雄
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