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【J2:第17節 富山 vs 東京V】レポート:東京V、圧巻のゴールラッシュで5試合ぶりの勝利。富山はセットプレーへの対応が甘く魔の時間に迷い込む。(11.06.20)

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6月19日(日) 2011 J2リーグ戦 第17節
富山 1 - 5 東京V (18:04/富山/2,695人)
得点者:27' 阿部拓馬(東京V)、29' 阿部拓馬(東京V)、31' 河野広貴(東京V)、42' 土屋征夫(東京V)、45'+1 苔口卓也(富山)、83' 高木善朗(東京V)
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勝利から遠ざかっていた両チームの対戦は大差での決着となり、明暗がくっきりと分かれた。東京Vは前半だけで4点を挙げる怒涛のゴールラッシュで4年ぶりの1試合5得点を記録。5試合ぶりの白星で今後に弾みをつけた。富山の5失点はクラブワーストタイで、ホームゲームでは初めての屈辱。一からの出直しを迫る厳しい審判を受けた。

両チームとも立ち直りのきっかけを求めて前節から先発メンバーをそろって3人変えた。東京VはFW阿部拓馬、MFマラニョンが初先発。フォーメーションも通常の[4−2−3−1]とは異なる[4−4−2]で臨んだ。川勝良一監督は「頭で考えるよりもアクションを起こしたかった」とその狙いを表現した。これまでの戦いで足りないと感じていたゴールに向かう積極性や動きのダイナミックさ、球際での厳しさなどを練習で迷いなく発揮している者を優先して起用したという。
富山の布陣が中央に厚い[3−3−3−1]であることも、その考えを後押ししたようだ。サイドやDF裏を突く縦へのスピードを求め、前節はトップ下だったMF河野広貴も右サイドに置くことにした。

指揮官の采配は当たり、阿部の先制点からゴールショーが始まった。前半27分に右CKを頭で決めて1点目。同29分に再び阿部がGKからのキックを中央で拾い、ドライブ気味に落ちるミドルシュートで追加点を挙げた。同31分、今度は河野が左サイドからの30mはあるFKを直接決める。阿部らのニアサイドに走る動きが相手の注意を引き、ボールはファーポストに当たってゴールインした。
同42分、FKからDF和田拓也がヘディングで折り返したボールをDF土屋征夫が蹴り込んで前半だけで4点。後半39分には阿部の頭での折り返しにMF高木善朗が詰めて5点目を挙げた。「得点後にスローダウンする悪い癖も出さなかった」と川勝監督。3得点に絡んだ河野のキックをはじめ、実力チームのプレー精度の高さを繰り返し相手にみせつけた。

富山の立ち上がりは今季の過去10戦と比べても上位に入るほど勢いがあった。中盤での寄せが早く、最初不安定だった相手DFラインのすきも突いて何度も好機を作った。「連続失点した時間を除けば、その後も良い戦いができていた」という安間貴義監督の言葉も強がりではない。ハーフウェイライン付近のサイドで囲い込む守りやサイドチェンジのインターセプトなど組織としての対応は後半も緩みなく行えていた。だからこそ大量失点のショックは大きい。

前節の水戸戦では3失点すべてが、スローインやキーパーからのキックなど「止まった状態」からスタートして奪われたものだった。今回、注意喚起をしていたにも関わらず前半の4失点の全部がFKやCKなど同様の形からだった。ベテランの選手たちは「少しずつのずれが失点につながっている。もっと個々の対応で強さをみせる必要もある」(DF江添建次郎)、「セットプレーからの失点を減らすには、それぞれが責任を持って対応しなければいけない」(MF大西容平)と振り返った。

富山と同じく苦しんでいた東京Vの川勝監督のコメントに再生へのヒントがあるのかもしれない。「昨年も守備は強かったが、それは局面で個々がしっかりプレーしていたから。組織力はその先にあるもの。今年は試合によっては組織力でぼかして、ボールを奪いにいったり、球際に強く激しくいったりするところのプレーに波があった。今日出場した若手はタイトに対応してくれた」。組織力で勝負する富山も、改めて細部を見直す必要があるだろう。

以上

2011.06.20 Reported by 赤壁逸朗
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