本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第17節 岐阜 vs 札幌】レポート:アグレッシブなプレーを見せた札幌が前半の3得点で勝負を決めた。岐阜は苦しい状況だが、それでも顔を上げて光明を見つけていきたい。(11.06.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月19日(日) 2011 J2リーグ戦 第17節
岐阜 1 - 3 札幌 (18:04/長良川/3,945人)
得点者:2' 宮澤裕樹(札幌)、34' オウンゴ−ル(札幌)、39' 横野純貴(札幌)、75' 染矢一樹(岐阜)
スカパー!再放送 Ch181 6/20(月)深00:30〜
豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!
----------
「思ったよりも涼しかったので、やりやすかった」と振り返るのは札幌の河合竜二だ。湿度こそ78%あったものの気温は23,4℃で、スタジアムには心地よい涼風が吹いており、選手たちは運動量を保ちやすい好条件。しかし、残念ながら試合は前半で決まってしまう。2分に宮澤裕樹が蹴り込み、34分にはオウンゴール。そして39分には横野純貴がプロ初ゴールを挙げて札幌が前半だけで3得点。後半に岐阜もPKで1点を取り返すが、反撃もそれだけ。札幌が敵地で完勝したゲームだった。

札幌は守備的MFの宮澤が立ち上がりから活躍を見せた。開始早々に先制点を挙げただけでなく、中盤でうまくスペースに顔を出してはパスを呼び込み、それをシンプルに展開。その他、前方に思い切りよく飛び出したり、球際で強く当たったりと、存在感を見せた。この宮澤がゲーム全体を見事にコントロールしていたと言っていい。

存在感を見せたもうひとりが、今季初先発となった1トップの横野。前線でアグレッシブに走り、ボールを追いまわす。横野の得点は相手DFがミスしたボールを拾ってのものだったが、そのミスも立ち上がりから横野が岐阜の最終ラインにプレッシャーを与え続けたことが大きいだろう。「相手のビルドアップ時にプレスをかけることが有効だというのは、スカウティングビデオを見たときから思っていた」と横野本人が振り返る。

一方の岐阜は、左右MFの染谷一樹、嶋田正吾が互いにポジションを入れ替えながらスピードのあるチャンスメイクを狙っていったが、なかなかいい形でボールを受けられなかったり、フォローの枚数が足りなかったりと、なかなか精度の高いシュートチャンスを作り出せないまま。前線で押谷祐樹、ブルーノが上手く連係を獲りながらフィニッシュのチャンスをうかがうが、攻撃全体が空回りしてしまった印象だ。

グラウンドコンディションが試合に与えた影響も大きかったはずだ。気候こそ好条件だったものの、公式記録が「水含み」となっていたように、前日に降った雨がグランド上にアンバランスに残り、選手、そしてときには主審の足をも滑らせてしまう状況に。

そうしたなかで札幌が優位に試合を進めたのは、早い時間帯に得点を奪えたことはもちろん大きいが、それ以上に、脚力のある選手が揃っていたからだろう。「こういうグラウンド状態のほうが、自分の特徴が出しやすい」と横野が言ってのけたように、札幌側も足を滑らせる場面は多かったが、ほとんどの選手が多くの場面でしっかりと足を踏ん張ってプレーができていた。特にGK李昊乗、センターバックの河合、山下達也などは、どの場面でもしっかりと体勢のバランスを保てていた。岐阜はどちらかというと、そうしたフィジカル面よりもアジリティや個人戦術で勝負するタイプの選手が多く、ところどころがぬかるんだ芝生に、力を出し切れていなかった印象だ。

ここ最近勝星がなく、「ムードを変えたい」(木村孝洋監督)と新しい選手を起用した岐阜だったが、結果としてはそれも奏功することなく、勝点を増やせないまま。ミスからの失点シーンに「プロとしては恥ずかしい、アマチュアのような失点」と木村監督も手厳しく評価。「次の試合も苦しくなる」とも続けた。
一方、勝った札幌だが「ひとつ勝つだけなら、これまでもやれていた。ただ、それを続けなければ意味がない」と高木純平が力強く語ったように。次節のホームでの富山戦に勝ってこそ、今日の勝ちの価値も大きくなるということだ。

最後に、この試合で印象に残ったのは、ホームの岐阜が3点のビハインドがあり、敗色は早い時間帯から濃厚になってしまった。しかし、それでも地元の観客が大きく沸く場面があった。それは、岐阜の選手がライン際のボールを諦めずに追いかけたり、相手ボールを奪いに猛然と走り込むシーン。岐阜のファンは、地元クラブのそういう諦めない姿勢が見たくてスタジアムに足を運んだということなのだろう。「顔を下げて同じ失敗を繰り返すのではなく、やはり浮上していかなければいけない」と木村監督の言葉通り、どんなときでも、上を見ていかなければいけない。

以上

2011.06.20 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/01(木) 20:45 ハイライト:広島vsシュトゥットガルト【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo】