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【J2:第16節 湘南 vs 栃木】レポート:らしさを発揮した栃木、敵地勝利で2位浮上。湘南は後半の攻勢も実らず悔しい敗戦。(11.06.13)

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6月12日(日) 2011 J2リーグ戦 第16節
湘南 0 - 2 栃木 (19:03/平塚/6,629人)
得点者:12' リカルドロボ(栃木)、69' 渡部博文(栃木)
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キックオフ直前だったろう。細かい雨が降り出した。この日トップで初めてキャプテンマークを巻いた遠藤航が振り返る。「個人としてもチームとしてもミスが多かった印象です」。永木亮太も、「ボールコントロールが難しく、ダイレクトでパスを繋ぐ場面が少なかった」と語った。そしてなにより、栃木のコンパクトなディフェンスである。遠藤は続ける。「クサビに対する相手のプレスが速かった」。ゾーンディフェンスの間を縫って顔を出し、縦パスも入っていないわけではない。だが相手の寄せが速くターンできず、かたや裏を狙えばついてくる。「すぐにプレッシャーが来たので前を向けず、効果的に裏へ抜けることができなかった」そう語るのは高山薫だ。結果、湘南はボールを動かしこそすれ、なかなかゴールに向かってシフトアップできなかった。

ポゼッションとは裏腹に堅守でリズムをつくる栃木は、先制点によってさらに主導権を手繰り寄せる。12分、ドリブルで持ち込んだ水沼宏太が、スピードに乗ったままリカルド・ロボを介してシュートを放つ。これはGK西部洋平が食い止めるも、こぼれ球にロボが反応した。「大切な直接対決で決められてよかった」と振り返る自身7試合ぶりのゴールは、クラブのJ100得点目というメモリアル弾でもあった。

その後、湘南は右サイドを突破した鎌田翔雅から高山がゴール前に滑り込む、一方の栃木もカウンターから水沼が枠を狙うなどそれぞれチャンスを迎えたが、いずれも両GKが防ぎ、前半を終えた。

ビハインドを負う湘南は後半、負傷のメンバー交代とともに用意していた3-4-3にシステムを変え、両翼を広げてスペースを探った。今季初出場の田原豊が高い位置で奪い、ドリブルで自ら攻め入りシュートを撃つ。さらに同じく交代出場の岩尾憲がクロスを送り、再び田原がヘッドを合わす。平塚競技場のボルテージが上がる。シュートわずか2本の前半に反し、ゴールには確実に近づいている。だが攻勢は不意の追加点によって殺がれてしまう。

69分、中盤でボールを拾った鈴木修人がロングボールをゴール前にふわりと送る。コーナーキックの流れで前線に残っていた渡部博文が頭で合わせたボールに、飛び出した西部の手も届かない。「失点は僕個人のミス。あれがなければどうなっていたか分からない試合だった」これまで再三ピンチを防いできた守護神が省みた、両者にとって大きな次の1点は栃木に転がり込む。

決定的なシーンの数については両者にほぼ等しかったろう。湘南の反町康治監督は、「決められるときに決めきれなかった」と悔いた。一方、栃木の松田浩監督は、「今日はFWからすべての選手が非常にいい守備をした。うちらしいカチッとした試合をやってくれた」と語った。追加点ののちも流れを譲らず、無失点ゲームは3試合連続となる。2位に浮上したその守備はなるほど堅い。

逆に湘南は今季初めて複数失点を喫した。ただこのゲームにおいては、フィニッシュまで容易には持ち込めなかった攻撃が守備のリズムに及んだとも捉えられる。「僕らボランチを含め、連係がうまくいかずなかなかシュートまで行けなかった。でもリズムよくパスを繋いで前を向ければ湘南は強いと思う。今日のようなディフェンスに集中している相手に対しても湘南のサッカーができるよう技術を高めるなど改善していきたい」。湘南の思いは、この永木の言葉に代表されよう。相手の堅守とこの日の空が、さらなる向上の必要を投げかける。雨に流すつもりなどない。

以上

2011.06.13 Reported by 隈元大吾
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