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【J2:第16節 徳島 vs 岡山】岡山側レポート:大雨のピッチで見せた、それぞれのPRIDE。後半アディショナルタイムの執念で岡山は貴重な勝点1を手にした。(11.06.13)

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6月12日(日) 2011 J2リーグ戦 第16節
徳島 2 - 2 岡山 (16:04/鳴門大塚/4,885人)
得点者:35' チアゴ(岡山)、64' ドウグラス(徳島)、70' 津田知宏(徳島)、90'+3 小林優希(岡山)
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またしても、あの男の意地が最後に形になった。「プレー以前に強いメンタリティーを持っている」と影山雅永監督が評する14番・小林優希。先制し、追いつかれ、リードされた後半アディショナルタイム、ラストワンプレーに近かった。右サイドにいた石原崇兆が、岸田裕樹につなぐのを見るや、小林は一直線に駆け込んだ。それはぬかるんだピッチ上の90分間のゲームを鋼鉄のように異質な鋭さで貫き、徳島がほぼ手にしていた勝利を阻んだ。

降り続いた雨はキックオフ直前、さらに強さを増し、水たまりとなったピッチでボールはほぼ動かなかった。徳島は津田知宏が今季初スタメンで4-4-2の布陣。前半立ち上がりは、個人技でドウグラスがシュートまで持ち込む場面もあったが、徐々に岡山の前に向かう姿勢が出始める。それは、常に目の前の状況に真摯に取り組む岡山の真面目さであり、FWチアゴにつなごうという強い意志だった。

チアゴは常に優雅だ。水の中を美しいフォームで泳ぐように、いつもと変わらず起点となり、岸田に落とす。セットプレーの守備でも胸トラップからボールを大きく前に送り、集中する最終ラインを助ける。金民均は雨でもボールを動かせる。こぼれ球を狙い、奪いにかかって水の中にダイブする。タイミングとコースどりで最短距離を見極め、味方のシュートをお膳立てする。

先制点は35分。小林が蹴ったCKを相手DFがクリア、自分のところに戻ってきたボールを小林がチアゴの頭に合わせて送り、岡山が最初のゴールを決めた。徳島・柿谷曜一朗の打開を狙うプレーもつながらず、前半は岡山の丁寧さ、ひたむきさがゲームを支配した。

ハーフタイムを挟んで、徳島・美濃部直彦監督は、島田裕介に代えて佐藤晃大を投入。岡山の3バックに対し、3トップを1人ずつ付かせて背後を狙ってきた。この策が奏功し、シュートまで持ち込む時間を増やす。津田がタメを作り、仕掛け、岡山の集中した守備に少しずつ危うさが浮かび始める。そして64分、ペナルティーエリア内でGK真子秀徳が津田を倒し、PKを与えてしまう。これをドウグラスが決めて同点に追いつかれ、さらにその6分後、左の柿谷から途中出場の島村穀を経たボールをどんぴしゃで合わせて津田がゴールを決めた。

雨で非常にプレーしづらかったこのゲーム、「前半は岡山、後半は徳島が意地を見せた」と試合後に言われたが、実は徳島はこの追加点によって、受けに回ってしまった感がある。70分以降に諦めなかったのは、まずは1000人以上で乗り込んだ岡山の応援者たち。岡山チャントの振動が続くなか、「決められて悔しくてたまらなかった」小林はクロスをあげ、シュートを放つ。そして「ゴールが決まる前から、すでに声が出ていた」(小林)という雄叫び、土壇場で追いつく結果へとつながった。

しかしながら、どれほど劇的な幕切れであったとしても勝点1は勝点3に等しくはならない。試合後の監督、選手の表情にもそれは出ていたし、途中で退いた臼井仁志、またPKを招き、そこからの失点を防げなかったGK真子秀徳の顔も厳しかった。次節・ホームで再び無失点ゲームを取り戻さなくてはならない。

以上

2011.06.13 Reported by 尾原千明
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