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【J1:第14節 磐田 vs 名古屋】レポート:1-0というトータルスコアも、互いに攻め合ったアップテンポなゲームは見応え十分!(11.06.12)

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6月11日(土) 2011 J1リーグ戦 第14節
磐田 0 - 1 名古屋 (14:03/ヤマハ/12,067人)
得点者:89' 玉田圭司(名古屋)
スカパー!再放送 Ch180 6/13(月)前10:00〜
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最後の最後にゴールを奪い、粘り強く勝点3を獲得したのは名古屋。勝負強さを見せ“結果”を残したという点では昨季王者の“風格”を感じさせるものがあった。観る者をわくわくさせる圧倒的な攻撃力もしかりだ。ただ、90分を通したゲーム運び、攻守のバランスという点ではこの試合を“王者の行進”と呼ぶには相応しくないだろう。とにもかくにも、この試合の軍配は名古屋。だが、この1-0という合計スコアは極めて不安定な土台の上に成り立っていたことをまず始めに述べておきたい。それほどまでに磐田にもチャンスがあったゲームだった。

前半からハイペースな戦いを見せたのは名古屋だった。最前線のセンターにケネディを置き、両ウイングの玉田圭司、小川佳純がそれぞれタッチラインいっぱいに張り、藤本淳吾、中村直志と流動的に絡む。一列下がったアンカーの位置にはダニルソンが入り、およそ[4-1-4-1]のような形で攻撃を仕掛ける。ここに最終ラインから田中マルクス闘莉王、さらに両サイドバックの田中隼磨・阿部翔平もビルドアップに絡み、高い位置を取る。中盤で数的優位な局面を生み出し、なおかつそれぞれの選手がポゼッション能力に優れ、そう簡単にボールを失うことはない。イージーミスもほとんどなく、磐田を少しずつ押し込み試合のペースを掴んだ。シュートパスを主体とした緻密なビルドアップを見せたかと思えば、前半29分には闘莉王のミドルパス→ケネディの胸トラップ→玉田圭司のボレーシュート、といった実にシンプルな形でシュートに持ち込むシーンもあり、あらためて個の強さを際立たせる場面もあった(磐田とすればこうした形の方が嫌だったかもしれない)。

対する磐田は試合の“入り”のプレーが象徴的だった。前半4分、自陣深い位置でボールを奪った山本康裕はルックアップするとすぐさま前線のスペースにフィード。さらに直後の前半5分にもボールキャッチしたGK川口能活は迷わず前線にパントキック。共に大きなチャンスにはつながらなかったものの、いずれの場面も敵陣の状況は「2対2」。“超”ワイドなポゼッションサッカーを展開してくる名古屋に対し、素早い切り替えでその背後を狙っていることは明確だった。抜群の高さを誇る名古屋の両センターバックといえども、“同数”な状況で広大なスペースを突かれれば話は別。前半17分にもボール奪った小林裕紀が素早い切り替えから前線にフィード。前半19分にはボールキャッチした川口がパントキックで前線の前田遼一につなぎ、小林裕紀のシュートが生まれた。ただし、このあたりは名古屋守備陣もうまく“ぼかし”ながら対応しており、最後のところでゴールを許さない。この微妙な駆け引きは試合を通じて行われていたように感じる。

後半は一気にオープンな展開になった。最初にチャンスを作ったのは磐田。ペースが落ち、攻撃から守備の切り替えの遅れが目立つようになった名古屋を見逃さず、後半1分、山田大記がドリブル突破からシュート。対する名古屋も攻撃の迫力は落とさず、直後の相手CKからカウンターを仕掛け、小川がシュートを放っている。最終的にスコアが動いたのは後半44分。阿部のクロスを闘莉王が頭で折り返し、玉田がゴールネットを揺らした。もっともこの他にも両チームに決定的なチャンスがあり、異なる結末になっていた可能性も十分にあっただろう。だが、結果で全てを判断するのがこの世界の常なのかもしれない。試合後、「勝たなければ意味がない」と悔やむ川口の言葉が全てを物語っていた。それでもなお、だ。磐田とすればこの敗戦を“昨季王者との力の差――”と、一言で片付けるのはナンセンスに思う。それほどまでにぎりぎりのところで勝敗は左右しているように見えた。それだけにこの“11人”で臨む試合をしばらく見られないのは悩ましいが・・・。

以上

2011.06.12 Reported by 南間健治
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