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【J1:第14節 神戸 vs 仙台】レポート:“負けない”という気持ちが伝わるドローゲーム(11.06.12)

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6月11日(土) 2011 J1リーグ戦 第14節
神戸 1 - 1 仙台 (17:05/ホームズ/13,034人)
得点者:21' 赤嶺真吾(仙台)、89' 茂木弘人(神戸)
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神戸と仙台。ともに震災を経験したクラブの対戦だった。しかも、東日本大震災からちょうど3カ月の日。仙台の手倉森誠監督は試合後に「何か縁のようなものを感じた」とコメントを残している。偶然という言葉では片付けられない、運命的なものを感じた人も多いのではないだろうか。1-1のドローという結果についても、何かしらの意味があるように感じてしまうのは筆者だけだろうか。

前半。「全力でプレイし、アウェイでも勝点3を取りにいく」(手倉森監督)と挑んで来た仙台が球際の強さを見せ、中盤でボールを奪ってカウンターという“らしさ”を見せた。特に関口訓充、松下年宏が高い位置でボールを奪うと、両サイドから再三チャンスを演出。中央の赤嶺真吾へ決定的なパスを供給する場面が何度も見られた。この流れで先制点を挙げれば、主導権は仙台へ。そういう大事な時間帯に、仙台は松下のクロスに赤嶺がダイビングヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。理想的な先制点だった。
この得点で気持ちに余裕ができた仙台は、ポゼッションを高め、ほぼ完璧にゲームを支配。ブロックを組んだ堅いディフェンスも、さらに堅牢さが増していく。前半は仙台の強さ、好調さが如実に出た内容だった。

後半。この悪い流れを打開したい神戸は、ボッティとポポを投入。キープ力のある2人の活躍によって、神戸が徐々にポゼッションを高めていく。追加点を狙う仙台に何度か決定機を作られながらも、神戸がそれに耐え続けると、終盤にチャンスタイムが訪れる。ホジェリーニョと茂木弘人が左サイドから中央へ切れ込むドリブルで仕掛け、なんとなくゴールの気配も漂う。83分には、後半途中出場のFW有田光希が茂木からのクロスを頭で合わせる決定的な場面も作った。このシュートは残念ながらクロスバーに嫌われたものの、これを機に流れが一気に神戸へと傾く。スタンドの神戸サポーターの応援も激しさを増す。
そして89分、ゴールが生まれる。田中英雄が中盤の高い位置でボールを奪い、左の茂木へ。茂木がここから中央へドリブルを仕掛け、バイタルエリアから豪快なミドルを決めた。これで同点。神戸が仙台の堅い守備をこじ開け、ホームの意地を見せた。

両チーム合わせてイエローカード8枚。互いに意地をぶつける激しい試合となった。試合後のミックスゾーンで、仙台の関口は「負けていないのでいい、で終わらすこともできる。でも、上位を目指すチームとしては勝ちきらないといけない」と厳しい口調で語った。確かに正論だ。ただ、今の仙台にとって“負けない”というのは被災地への強いメッセージになるのではないだろうか。震災を経験した神戸も、最後まで“あきらめない”気持ちを伝えたように感じる。
賛否両論はあるにせよ、この一戦に関してはドローで良かったのではないか、と思う。

以上

2011.06.12 Reported by 白井邦彦
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