本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第14節 横浜FM vs 柏】レポート:柏が“省エネハイブリッド”サッカーで快勝。横浜FMは攻守のアンバランスさが響く。(11.06.12)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月11日(土) 2011 J1リーグ戦 第14節
横浜FM 0 - 2 柏 (14:01/日産ス/17,597人)
得点者:26' 田中順也(柏)、37' 北嶋秀朗(柏)
スカパー!再放送 Ch181 6/14(火)後09:00〜
totoリーグに投票しよう!
----------
横浜F・マリノスの木村和司監督が言葉にした、柏レイソルの一番の強さは「バランスの良さ、距離感の良さ」。攻撃では、選手同士が適切な距離感を保ち、豊富な運動量をベースに、いくつかのパスコースを常に用意しているから、テンポ良くボールが回る。速攻、遅攻を巧みに使い分けていた。多少オーバーに表現するなら、黄色いユニフォームということもあり、まるでいい時のブラジル代表のようだった。それぐらい緩急の付け方が上手く、チームの熟成度の高さを示していたと言える。

2得点も速攻、遅攻の両パターンから奪っている。26分の1点目、田中順也のゴール。こちらは遅攻。そこに至る過程をビデオで見直してみると、田中に渡るまで計20本のパスが通っていたと知る。栗澤僚一のパスから始まり、確実にボールを運ぶ“ベルトコンベアー”ができていた。そして、右サイドの酒井宏樹がパスをもらった瞬間、一気にギアチェンジ。酒井はゴール前に走り込む田中へ速い弾道のクロスを送る。田中は相手DFを背負っていたが、混戦を粘り最後は左足で叩き込む。

37分の2点目、北嶋秀朗のゴールは速攻から。自陣ペナルティエリア付近でボールを奪うと、カウンターを仕掛ける。縦パスを受けたレアンドロ ドミンゲスはダイレクトで最前線の北嶋へパス。北嶋はポストプレーから、無駄なく大津祐樹へ繋いだ。ここまでのやりとりがスピーディーかつスムーズ。最後は、中澤佑二が攻撃参加していたため、揃いきっていなかった相手DF陣と、GKの間を切り裂く高速クロスを酒井が配給し、北嶋が“点”で合わせた。
酒井のジャックナイフばりの切れ味をもつクロスが2ゴールを演出。柏はその高性能な武器のおかげで、この日シュート数4本ながら2得点を奪う“省エネ”を実現できたのである。

この日の横浜FMは、反対に距離感が適切ではなかった。特に前半は前線から最終ラインまでが間延びしてしまい、攻守において“らしさ”をほとんど出せなかったのではないか。
攻撃では「全体的に動きが少なかった」(飯倉大樹)こともあり、前線2枚が孤立無援。ボールが収まらない状態が続く。
守備では13分にレアンドロ ドミンゲスにドリブルで3人がぶち抜かれたせいもあったのか、慎重になりすぎた。守備ラインが下がりすぎて、2失点の場面ではともに、クロスを上げた酒井への寄せが甘かったように思う。

後半頭からはトップ2人をチェンジし、キム クナン、小野裕二を投入。クナンの高さを生かすハイボール主体の攻撃へと切り換え、押し気味に進めた。85分には、キム クナンのヘッドの落としに走り込んだ途中出場の狩野健太が、ジャンピングボレーを放つ。87分には小野のフィードをクナンが競り、こぼれ球を谷口博之が頭で押し込もうとしたが、DFが間一髪クリア。この2度のビッグチャンスこそあったが、全体を通せば、柏にチームの熟成度の差を見せつけられる結果となった。

横浜FMは次節から大阪遠征。15日にセレッソ大阪戦、18日にガンバ大阪戦と続く。柏戦の内容を踏まえ、どのように軌道修正させるか。当然ながら、結果も問われる。どうやら今季の分岐点と呼べる、アウェイ2連戦になりそうだ。

以上

2011.06.12 Reported by 小林智明(インサイド)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J2リーグ全ゴールまとめ【0803-0804】