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【J2:第16節 京都 vs 大分】プレビュー:前線、中盤にタレントを揃える大分を京都が迎え撃つ! 大木サッカーを表現し、西京極を湧かせるか。注目の一戦(11.06.12)

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6月12日(日)J2 第16節 京都 vs 大分(13:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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10年位前、だから2000年ごろだろうか。大木武監督は、その頃に「90分、選手が躍動するサッカーをしたい」と思ったそうだ。それが、大木監督のやりたいサッカーの原点であり、彼のサッカーというスポーツへの一つの解釈となるのだろう。
ならば、そのサッカーを表現してもらいたいし、それ以上に何よりも、素直にそんなサッカーが観たいと思っている。
J2第16節、京都は西京極に大分を迎え撃つ―。

前節、大分は札幌に0−1で敗戦。敗れはしたが中盤底の宮沢正史を起点に前田俊介、西弘則、チェ・ジョンハンらにボールを供給しゲームを組み立て、札幌を追い込んでいる。後半開始から退いたとはいえ、森島康仁も脅威で、大木監督は「(試合に)出て来るんじゃないでしょうか」と様々な想定をめぐらしていた。中央に森島、サイドには前田、チェと京都の3バックを揺さぶる要素は充分に備える。最終ラインで踏ん張るか、それとも中盤で潰すか。京都の戦い方にも注目だ。中盤の争いでは最近後手を踏んでいる京都、この中盤での主導権争いは勝負の鍵となるだろう。

迎え撃つ京都。前節、鳥取に敗れ3連敗。なんとしても状況を変えなければならない。
前節の試合後、中盤をダイヤモンド型にしたことについて「もう少し前に人をかけようと思いました。ディフェンスもオフェンスも、もう少し前でプレーしたい、という気持ちがありました」と指揮官は意図を明かしたが、これを好意的に捉えたい。
練習後の囲みで「90分、躍動するサッカーをしたい」と自分のサッカーについて、口にしたが、大木サッカーはその思いを表現したものである。
例えば守備。第14節で対戦したF東京は、京都ボールになると全員が自陣に戻り堅固な守備ブロックを築いた。そして、ボールがブロックに入ると素早く寄せてきた。これはこれで素晴らしい守備だが、京都はこうした守備を取らない。ボールに向かって行くのだ。戦術上、ポジションに入る選手も出て来るかも知れないが、まず「ボールを奪い返す」ことを第一に考える。なぜか? そこ、つまり、「ボールに行くこと」に、「躍動がある」と考えているからだ。
ボールに行く。どんどん行く。相手よりも早くアクションを起こす、相手に考える暇を与えない。即、奪い返す。そしてまた攻撃。しかし、また、相手にボールが渡ってしまうかも知れない。なら、また即奪い返す。次の瞬間、また攻撃。これの繰り返しである。これが大木武というサッカー人の考える「90分、選手が躍動するサッカー」ということになるのだろう。

選手も大木監督を信じてサッカーをしている。秋本倫孝は練習試合の後に「まだ10メートルくらいズルっと下がる。ボールに行けばいいのに行かない。全体的に遅い。(やろうとしているサッカーは)ダラッとすることがないサッカーで、90分があっという間に過ぎると思うんだけど」と話したが、目指すサッカーが指揮官と同じだということを裏付けた。

誤解のない様にすると、「躍動するサッカー」というのは実は他クラブ全部がやろうとしていることでもある。「相手よりも走る」「攻守の切り替えを速くする」「アグレッシブに」というのはどのチームでも当然言われていることなのだ。だが、それをどう表現するかは各チーム全く違う、ということである。大分なら田坂和昭監督が考える「躍動する」チーム像があるだろうし、それを表現しようとしているだろう。そして、京都・大木武監督も自分なりの「躍動するサッカー」を表現しようとしていて、それを「監督を信じてくれる選手と一緒に」チャレンジしている、ということになるのだ。
 
京都は今、サッカーへの一つの解釈を示そうとしているのだ。しかし、鳥取戦を観て多くのサポーターが感じただろうに、まだそれができているとは到底思えない。だから、早く表現して欲しいと思う。それが表現された時、京都はどんなサッカーを展開するか。すごく興味があるし、京都のサポーターにも共に、それを体験して欲しいと思う。
「今節こそ、大木監督の考えるサッカーを選手が表現してくれるはず!」。ぜひ、多くのサポーターにそう信じてもらって西京極に足を運んでもらえば、と強く願っています。

以上


2011.06.11 Reported by 武田賢宗
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