6月12日(日)J2 第16節 北九州 vs 鳥栖(15:00KICK OFF/本城)
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今の“勢い”を止めることは容易なことではない。そこには、“戦術の確立”や“サポーターの後押し”がある。そして、何よりも“選手たちの自信”が大きい。選手たちは口々に、「みんながハードワークをしている」といい、そこに“一体感”が感じられる。この“一体感”こそが、今の鳥栖の最大であり最強の武器なのかもしれない。
得点ランキングでトップに位置するMF早坂良太は、「みんなのプレーが同じ方向を向いている」と表現した。4位につけるFW豊田陽平も、「最後に触ったのが僕なだけで、みんなのゴール」と“一体感”を表現する。異口同音で、他の選手も表現する。まさに“チーム一丸”で今季を戦い抜いている。
第15節を終えて、5勝2分2敗で3位につけている。今季の特徴は、得失点差が+9とリーグトップを走っていることである。近年の鳥栖は、上位に位置しても得失点差は中位であった。失点も少ないが得点も少なかったが、今季は少しだけ様相が違っている。「シッカリ守って、攻撃をする」という尹晶煥監督の意志が、確実に戦い方に表れているのである。この“攻撃”に、近年には見ることができなかったバリエーションが増えている。中盤には4人、前線には2人の選手を配置しているのは、他チームと変わらない。でも、攻撃のスイッチが入ったときには、両サイドDFまでもが相手のゴール近くに出没する。それだけ、前線での“スペース作り”と“攻撃参加時間の確保”ができている事になる。ボランチの岡本知剛が、左右にボールを散らすと、逆サイドの選手が中に飛び込んで来るし、FWの一人はボールを受けに走り、もう一人は最前線でボールを受ける準備に入る。空いたスペースには、永田亮太が突っ込んできて相手にボールを受けさせないし、DFはそのカバーに入っている。これが今季の15得点の要因である。しかし、これだけでは好調とはいえない。15得点の裏側には、6失点という支えがあるからである。
特徴的なシーンをひとつ紹介しておこう。前節の徳島戦の後半のことである。連動した攻撃で徳島陣内に攻め込んだときに、ペナルティエリア近くでボールを奪われるシーンがあった。左サイドDFの磯崎敬太が、攻撃参加したボランチのカバーに入っていたときである。徳島のボールが鳥栖の右サイドに流れたときに、そのボールを奪いに戻ってきたのがFW池田圭だった。磯崎敬太はそのまま中央のラインを、池田圭はそのまま右のラインを埋めたまま守備に回ったのである。CBの位置には、木谷公亮が構えていた事もあり、徳島はカウンター気味に仕掛けたにもかかわらず、ボールを後ろに下げるしかなかった。
この“攻撃から守備への切り替えの早さ”が、失点を少なくしている要因でもある。記録には表れないが、CB木谷公亮のカバーリングとコーチングが守備だけでなく、攻撃の下支えにもなっている。
今節は、高さのある北九州との対戦である。DFからつないで、全員で攻撃を仕掛けるチームと映る。数的優位で仕掛けられると鳥栖とて守る事は容易ではない。しかし、前線からの“早いプレス”と“ハードワーク”を持ってすれば、北九州とて自由にはボールを回すことはできないだろう。今節も、“連動した攻撃と守備”で鳥栖のサッカーを見せてくれるに違いない。気をつけたいのは、“勝てると言う慢心”だけである。サポーターは応援だけでなく、ここにも気を使って選手を鼓舞しよう。
ダービーマッチを観るには、小ざかしい理由は要らない。おらが街のおらがチームを無条件に応援することで構わない。因縁や物語は、対戦を重ねるたびに作り上げられるものであり、観る前に用意するものではない。従って、素直におらが街のチームを鼓舞しよう。
ボールを奪えば攻撃に、奪われたら守備へと変わるサッカーの観戦には、状況を振り返っている時間は無い。目の前で起きている現象に一喜一憂することに集中しよう。そして、試合の振り返りは後の楽しみに取っておこう。それが、サポーターに与えられた特権であり、それこそがサッカーを楽しむ極意である。
以上
2011.06.11 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
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