6月5日(日)からの2011Jリーグヤマザキナビスコカップ開幕を記念して、これまでにサッカーマガジン、サッカーダイジェスト、エルゴラッソ、などで掲載された「My First Story」をJ's GOALでもご紹介します!
☆J's GOALヤマザキナビスコカップ特集
☆ヤマザキナビスコカップ チケット販売状況はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
初めての頂点、初めての・・・・・・
今年で19回目を迎えるJリーグヤマザキナビスコカップ。
同大会にまつわる、それぞれの「初めて」を語らう「My First Story」。
第1回目は、川崎Fの支柱・中村憲剛と、広島の若虎・李忠成を取り上げる。
■MF 14 中村 憲剛(川崎フロンターレ)
まだ見ぬ頂、ただそれを目指して
川崎Fがヤマザキナビスコカップにおける「初めての頂点」に挑んだのは、2000年のこと。当時の中村憲剛はまだ中央大の無名選手に過ぎなかった。歴戦の士である鹿島に一蹴されてから7年を経て、川崎Fは再び国立の芝を踏みしめることとなった。背番号14、中村を軸とした、タイトルを狙うにふさわしいチームとして。
2007年決勝、相手は円熟期に入っていた「黄金の中盤」を擁するG大阪。これに対し、中村は、そして川崎Fは最後まで諦めずに戦った。だが届かなかった。最終的には安田理大(現フィテッセ)の一撃に屈し、初めての頂への挑戦は敗北という結末を迎えることとなった。試合後、中村は唇をかみながら「またこの舞台に戻って来たい」とこぼした。
「初めての頂点」への再挑戦がなされるのは、それからわずか2年後のことだった。ジュニーニョ、レナチーニョ、そして鄭大世。豪華絢爛なアタッカー陣を背番号14が操る攻撃力は飛び抜けており、逆に対戦相手のF東京は長友佑都(現インテル)らを欠く満身創痍の状態にあった。今度こそ戴冠かと思われた。だが、それがサッカーの持つ怖さ、非情さなのか。米本拓司の鮮やかなミドルシュートが飛び出し、川崎Fはまたしても「初めての頂点」に届かなかった。
試合後、中村は放心状態に見えた。「整理がまだついていない。こういう舞台の1点の重みを実感しました」と肩を落とし、目はうつろだった。
「初めての頂点」。いまだ川崎Fが達していない頂を懸けた戦いがまたやって来る。今度こそ聖杯を掲げるために、中村と川崎Fの戦いが始まろうとしている。
以上
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■FW 9 李 忠成(サンフレッチェ広島)
奮戦と挫折。次ここに来たときは・・・
「明日の試合は、僕のサッカー人生にとってターニングポイントの試合になると思っています」
2010年11月2日、ヤマザキナビスコカップ決勝を前に李忠成はそんな言葉を漏らしていた。
広島のエースは言わずと知れた佐藤寿人である。この年に移籍してきた李も、その佐藤の陰に隠れざるを得なかった。だが9月に佐藤が負傷離脱すると、にわかにこの男へと光が当たり始める。リーグ戦で、そしてヤマザキナビスコカップで李はゴールネットを揺らし、存在感を徐々に、だが確実に高め始めていた。折しも、この試合は佐藤の復帰戦となる可能性が取り沙汰されており、李にしてみれば一つの正念場であったに違いない。悲壮な覚悟を感じさせる表情で、李はこの一戦に臨んでいた。
試合が始まると、李は闘志むき出しのプレーで敵DFにぶつかっていく。決して悪くはなかった。いや、むしろ李の出来は良かったと言える。しかし、サッカーの神様は試練を好むものなのだ。驚異的な頑張りを見せる李をはるかに上回る輝きを放ったのは、対戦相手の磐田FW前田遼一。大量5得点を前田が演出したのに対し、公式記録に残る李のシュートはわずかに「1」。そしてゴールも「1」だった。「初めての頂点」は、近そうで遠かった。
その年の暮れに発表されたアジア杯のメンバーに李の名前があった。そこでポジションを争うことになるのが前田というのも、サッカーの神様が与える試練だったのか。
李は敗戦後「次ここに来たときは、もっと成長した姿を見せたい」と語っていた。その言葉の真価が問われる戦いが始まる。
以上
エルゴラッソ3月9日発売号掲載
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★2011Jリーグヤマザキナビスコカップ特集(スポーツナビ)
J’s GOALニュース
一覧へ【2011Jリーグヤマザキナビスコカップ】My First Story No.6 中村憲剛(川崎F)&李忠成(広島)(11.06.05)
Photo:Yoichi Iwata
Photo:Atsushi Tokumaru
Photo:Atsushi Tokumaru
Photo:Atsushi Tokumaru
- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- 2024J1昇格プレーオフ
- 2024J2昇格プレーオフ
- J3・JFL入れ替え戦
- bluelock2024
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
テレビ放送
一覧へ明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off