6月5日(日)からの2011Jリーグヤマザキナビスコカップ開幕を記念して、これまでにサッカーマガジン、サッカーダイジェスト、エルゴラッソ、などで掲載された「My First Story」をJ's GOALでもご紹介します!
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初めての頂点、初めての…
今年で19回目を迎えるJリーグヤマザキナビスコカップ。同大会にまつわる、それぞれの「初めて」を語らう「My First Story」。今回は、浦和の司令塔・柏木陽介と、横浜FMの重鎮・中澤佑二を取り上げる。
■柏木 陽介(浦和レッズ)
少年の挫折、大人としての再挑戦
05年6月4日、広島での予選リーグ第5戦の注目度は低かった。負けても8強進出が濃厚のG大阪と、勝っても敗退濃厚の広島の対戦だったからだ。だが、のちに“広島のダイヤモンド”と謳われる少年にとっては、記憶に焼き付くゲームとなった。広島の小野剛監督(現解説者)が、まだ17歳の高校生をピッチに送り出したのは、68分のことだった。サポーターの拍手に送られ、35番という大きい数字を着けた少年はピッチに立った。
浮かべた小生意気な笑みは余裕の表れかと思われたが、実際は不安を誤魔化すためのものだったようだ。試合後、柏木は当時の心境を「自分のところから攻められたらどうしようかと思っていた」と率直に明かしている。いまの強気の彼からは想像もできないようなナイーブさを伴ったプレーは、お世辞にも褒められたものではなく「トップでやっていけるようにしたい」という言葉とは裏腹に、結局そのシーズン、柏木にもう一度声がかかることはなかった。
ほろ苦いデビューだったわけだが、柏木はこのときの経験を糧にユースチームに戻って大きく成長。数段たくましさを増して、再び広島のトップチームに戻り、ダイヤモンドの輝きを見せる。17歳の少年にとっては、己が“井の中の蛙”だったことを知る貴重な、そして必要な経験だったのだろう。ただ、成績面で言えば、柏木にとってこの大会は苦い思い出ばかりだ。浦和に移籍した昨季も予選リーグ敗退。一方、彼の抜けた広島は準優勝を飾った。忸怩たる思いがあるのは想像に難くない。だが挫折のあとの“成長力”こそ柏木の持つ個性だ。初めての頂点を目指し、赤いユニフォームをまとって聖杯に挑む。
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■中澤 佑二(横浜F・マリノス)
いまだ見ぬ国立のファイナルへ…
幾多の栄光に裏打ちされた揺るぎない声望に反して、中澤佑二はこの聖杯と縁がない。1999年、練習生から這い上がり、V川崎(現・東京V)とプロ契約を結んだ中澤は瞬く間にスターダムへと駆け上がった。新人王を獲得し、五輪代表に名を連ねた。A代表へもステップアップを果たし、リーグタイトルを連覇した03、04年には「日本人最高のCB」の評価を確立していた。
もちろんヤマザキナビスコカップにもその足跡は刻まれている。12年のプロ生活において所属チームが8強に進むこと4回、4強に進むこと4回。3分の2は8強以上という立派な成績だが、不思議とファイナルには進めず、もちろん「初めての頂点」を極めることもなかった。常日頃から「タイトル」への渇望を口にする男としては、納得いかない結果だろう。単にタイトルを獲得できていないだけでなく、長く日本代表の主軸としてプレーしている中澤は、しばしばこの大会で「自身がいないうちにチームが敗退する」という屈辱的な結末を味わっている。昨年も、そして一昨年もそうだった。
中澤が「直接負けた」のは準々決勝で散った08年、そして準決勝で散った07年にさかのぼる。どちらも「タイトル」を意識できるシチュエーションだったが、届かなかった。08年はG大阪と2戦合計2-2という死闘ながら、アウェイゴールの差で敗北。07年は1-2と敗れた第1戦を受けて攻勢に出るも、川崎Fの逆襲を受けてトータル3-5の敗戦となった。中澤は「点を取りにいった結果なので」と言いつつ、悔いの残る内容を嘆いた。横浜FM自体、01年にこの聖杯を手にして以来、縁のない聖杯である。中澤佑二はいまだ手にせぬこのタイトルを獲りに行く。
エルゴラッソ6月1日発売号掲載
Photo:J.LEAGUE PHOTOS/Atsushi Tokumaru
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