スカパー！生中継 Ch183 後06:50〜
☆豪華賞品が当たる！totoリーグに投票しよう！
----------
今回、岡山がホームに迎えるのは、第13節・京都戦、第14節・富山戦ともに後半アディショナルタイムのゴールで勝利を掴んだ北九州。最後の最後の土壇場で（決勝点は2戦とも後半アディショナルタイム4分）、勝利をたぐり寄せることが出来た最大の要因は、前へ前へと仕掛ける姿勢だ。富山戦の2ゴールはともにセットプレーから決まったが、総シュート数は20本。京都戦のゴールは、左サイドハーフの森村昂太からのパスをFW林祐征がシュート、そのこぼれ球を途中出場のレオナルドが決めた。終盤になっても落ち着いて機をうかがう姿勢が結果を出している。
両チームの過去のゲームを振り返ると、3月の開幕戦はともに敗戦。リーグ戦再開後の第8節以降、北九州は4勝1分2敗。岡山は2勝2分3敗。岡山の3敗はいずれもアウェイで、1-2の僅差。敗戦の悔しさにも色々あり、京都戦は自らの不足を知った悔しさ、千葉戦は前へと向かわせる悔しさ、前節・札幌戦は残念さの濃い悔しさだった。
明るい材料としては、「どうすればボールを動かすことが出来るか、選手がわかり始めている」（影山雅永監督）こと。「ビルドアップから中盤経由でチアゴにつけてシャドーに落としてサイドバックが上がってくるというところ、（フィニッシュの）手前までは行けている。そこからスピードに乗れない、クロスまでいけない、というジレンマがある。そこが解消できれば、もう少し点を取れるはずだと思う」。
そして北九州については、「ボールのつなぎが上手い。4-4-2だが攻撃の時はボランチの桑原裕義がリベロに落ち、サイドバックを高く出す3-5-2になって3枚でボールを回してくる。うちは前線からのチェイシング、勇気を持ってボールを取りに行く守備、前線に運ぶことが前提になる」（影山監督）。
北九州は前節に続いて、3バックのチームと恐らく対戦することになる。岡山は今節、DF竹田忠嗣が出場停止。さらにDFストヤノフも股関節に痛みがあり、最終ラインの顔ぶれは変わる。札幌戦で交代出場したDF植田龍仁朗は、守備を安定させる点で影山監督から評価されている。自身も「僕の高さ、人に行ける所を生かして、相手FWの特長を出させないようにしたい」。攻撃参加について聞かれると、「とにかくゼロに抑えること」と答えた後、「走れるんで、終盤にチャンスがあれば」と答えた。
最終ラインに3人のストッパーが並ぶ岡山。その中央の後藤圭太も「前に行けて」「シュートにも自信がある」選手であることは秘密にしておきたい。また、ボランチ・千明聖典は、「ボランチを経由する状態が続けば、リズムは作りやすい」と話す。彼の打開点を周囲が感知して動くことで、よりスピード感のある攻撃が可能になるはずだ。
岡山は前節・札幌戦で「受けて、捌いて、また飛び出して」（影山監督）という勇気を攻守で出せなかったことを反省し、北九州を倒すためだけに過ごした1週間。1ゴールを挙げながらもまだスタメン出場のないMF小林優希は、「（札幌戦は）出来るのに逃げるというか、行けるのに行かないとういう姿勢、ミスを怖がっているイメージを僕は受けました。今はサブ組が全体的に良くて、下から上げてやるぞ、くらいな感じで練習しています」。MF臼井仁志は「地域リーグ時代からのライバルだし、重さん（北九州DF重光貴葵、06〜08岡山所属）の前で悪いプレーなんて絶対出来ない」と話す。チームの総力をホーム初のナイトゲームで見せたい。
以上
2011.06.03 Reported by 尾原千明
