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【J2:第15節 横浜FC vs 東京V】プレビュー:似た者同士の対決。サイドの攻防、そして90分間の試合の波を制し勝点3を掴むのは、横浜FCか、東京Vか。(11.06.03)

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6月4日(土)J2 第15節 横浜FC vs 東京V(15:00KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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J2に限らず、サッカーのリーグには様々なスタイルをもったチームがあり、そのスタイルがぶつかり合うところに醍醐味が存在する。J2では、伝統的に守りを固めてカウンターを狙うチームが多いとされるが、この試合で対決する横浜FCと東京Vは、DFラインからしっかりボールをつないでビルドアップするという点で、非常に似たスタイルを持つ。5月の成績では、わずかに勝点1しか挙げられなかった横浜FCに対して、2勝3分と負けがない東京Vに状態の差はあるが、その状態とは関係なく、つなぐサッカーの興味深い対決が見られる試合となる。

横浜FCは、前節の熊本戦の敗戦で3度目の2連敗を喫した。これまでの敗戦の多くは、つないで攻撃をするというスタイルが表現できなかったのではなく、試合運びの部分での甘さを確実に突かれたものだ。早い時間での失点も多く、ミスが出はじめると自らリズムを失い、フリーランニングがなくなり消極的になる悪循環に陥る。前節は、副キャプテンの八角剛史が復帰し、攻守にわたる守備のリズム作りができるようになったものの、熊本の的確な選手交代の前にリズムを立て直すチャンスを与えれなかった。

今週のトレーニングでは、守備が混乱をした時の対応を含めて、攻守にわたるベースの部分を集中的に取り組んでいる。カイオを1トップとした4-1-4-1のフォーメーションにトライし、コンパクトに保ったまま、ボールを奪いに行く部分、バランスを保つ部分の意思統一について、念入りに調整を行った。その中でボールの奪い方や攻撃の組み立てにおいて良い形が見えはじめており、選手も手応えを感じはじめている。ただ、横浜FCにとっての課題は試合のリズムが悪くなった時の対応。八角が「元気な時、頭が働いている時はいいけど、そうでない時にバラバラになっているのが今のチームなので、そこを声で動かしていきたい」と語るように、試合のリズムの波に上手くつき合うしたたかさが必要になる。

そして、フォーメーション変更と怪我人の影響で選手にも入れ替えが発生する見込み。右サイドバックには、ルーキー井手口正昭の起用が濃厚。「まずは守備で強く行くところを基本としたい。あとは、縦に入れる組み立ての部分で良いプレーができれば」と、ようやく巡ってきたチャンスを虎視眈々と狙っている。また左サイドは、野崎陽介と三浦知良のコンビになりそう。三浦が「ノザ(野崎)とはリズムが合うので、良い関係で相手を崩せれば」と語れば、野崎も「カズさんとはワンツーのタイミングがあるし、いて欲しいポジションにいてくれるのでやりやすい。後ろから指示をすれば確実に守備をしてくれるし、ボールも失わない」と、絶妙のコンビネーションが期待できそうだ。サイドの新しい組み合わせが横浜FCに新たな活力を注入するだろう。

対戦相手の東京Vも、ビルドアップのスタートはDFラインでのボール回しで始まるように、似たようなリズム感を持っている。しかし、異なるのはスピードアップするタイミング。ワンタッチプレーが入り、一度ドリブルする十分なスペースが与えられると、強烈にスピードアップする。攻撃がトップスピードに入ると、止めるのはなかなか難しい。横浜FCの岸野靖之監督も「ショートパスからの速い攻撃とワンタッチプレーが上手。簡単にミスをしないし。良い所に選手が入って、そこに確実にボールを入れる、それを連動してやる。平繁(龍一)が背後を狙い、飯尾(一慶)とか、河野(広貴)はドリブルもあるし、井上平は得点感覚を持っていて、突破するいろんな方法を持っている。平繁を入れたその4人は要注意」と、リズムに乗った攻撃を警戒する。また、5月の5試合でわずか1失点と守備も安定している。その理由を、前節の試合後、冨樫剛一コーチは「ファーストボールに対してしっかりと1人が競りに行けている。それに対してボランチを含めた周りの反応がしっかりしている」と、守備の規律が守られていることを挙げている。堅実かつ、ダイナミックなサッカーをこの試合でも披露したいところだ。

サイドでの組み立てとスピードアップに特長がある東京Vに対し、横浜FCも4-1-4-1のフォーメーションでサイドのケアをしつつ、スピードのある選手の飛び出しをねらう展開となるため、両サイドでの駆け引きが試合展開に大きな影響を与えることになる。両チームのサイドバックがオーバーラップできる状況をどのぐらい作れるか。その回数が、両チームのリズムのバロメーターとなるだろう。そして、90分の中で移ろう試合のリズムをうまく制御したチームに勝点3が転がり込むだろう。

つなぐチーム同士の戦いだけに、攻守に渡る中盤での駆け引きは見どころ満載。パス、ムーブ、ドリブルの組み合わせという、サッカーの醍醐味が見られる試合となるに違いない。梅雨の中休みとなる晴れの予報が出ている。ぜひ、ニッパツ三ツ沢球技場に足を運んでほしい。

以上

2011.06.03 Reported by 松尾真一郎
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