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【J1:第13節 C大阪 vs 大宮】レポート:大宮FWラファエルの一発に泣いたC大阪、キンチョウスタジアム初黒星。(11.05.30)

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5月29日(日) 2011 J1リーグ戦 第13節
C大阪 0 - 1 大宮 (13:05/金鳥スタ/5,351人)
得点者:14' ラファエル(大宮)
スカパー!再放送 Ch181 5/31(火)後11:00〜
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キンチョウスタジアムでは初めて雨中の試合となったC大阪と大宮の一戦は、大宮が序盤のラファエルのゴールを守りきり、1−0と勝利。前節ホームでの大敗を払拭した。逆にC大阪はこれでリーグ戦7試合5分け2敗と白星が遠く、昨夏オープン後に続けてきたキンチョウスタジアムでのリーグ戦不敗記録も11でストップした。

C大阪の、ACLラウンド16で大阪ダービーに勝利した勢いも、キンチョウスタジアムでの不敗神話も、週末降り続いていた強い雨に流された。またしても課題となったのは、前半立ち上がりの入り方。相手のファーストシュートで14分に先制点を献上。この形は今季のリーグ戦で幾度も見た形だ。

この大宮戦では、大阪ダービーで腰を痛めた乾貴士が欠場。小松塁、ホドリゴ ピンパォンの2枚を前に並べ、ボランチの一角に中後雅喜、センターバックに茂庭照幸が戻り、4−4−2のフォーメーションを敷いたC大阪。この週末に降り続いた雨の影響で、水たまりのできたピッチ状況を考え、「前になるべく早くボールを入れて、そのあとになるべく早くプレスをかけていくという戦い方」(レヴィークルピ監督)で臨んだはずだった。しかし、実際は「僕らよりも大宮の方がそれに徹していた」(中後)。

失点シーンは、クリアボールを拾われたあと、大宮に簡単に前線へ配球されたロングボールを東慶悟に頭で落とされ、ラファエルに右サイドの角度のないところから、GKキム ジンヒョンのニアスペースを強引に打ち抜かれたもの。「シンプルにディフェンスラインの背後にボールを蹴るということと、あとはランニングを多くして、相手の背後をうまくついていこう」という鈴木淳監督のプランニングに、C大阪は見事にはめられた。そして、フィニッシュは一番やられてはいけない選手、大宮のエース、ラファエルにゴールを許してしまった。

「できるだけ運動量を多くして、ボールを受けたときにはできるだけ長く自分がボールをキープできるように考えてやっていた。グラウンドもスリッピーで水たまりも多く、その点で、僕にとっては有利にゲームが運んだのかなと思う」と試合後にラファエルは語っていたが、茂庭が開始早々に接触プレーで足を痛めたこともあったとはいえ、今回のマッチアップでは終始ラファエルに軍配が上がった。また、「特に今日はラファエルと石原のところでよくボールも収まったし、サイドにもよく走ってくれて起点になってくれた」と鈴木監督も称賛するように、今季初先発となった石原直樹の存在も忘れてはいけない。「雨の日のサッカー」に見事に対応し、裏へのスピード、鋭いプレスでC大阪をかき回していた。

さて、失点後はC大阪も、これまでのように猛烈な反撃を見せた。雨中のサッカーにアジャストしていた清武弘嗣をはじめ、シンプルにさばいたマルチネス、そして両ワイドからのクロスを軸に攻勢をかけた。ハーフタイムには、「後半立ち上がり10分で反撃しなければ、チームを代えざるを得ない。勝つためには前半の倍以上の仕事をしなければならない」とレヴィークルピ監督の一喝を受けて、後半は相手の1本に対して、C大阪は7本のシュートで攻め立てた。それでも、これも今季の課題の1つである決定力に欠いた。小松、ピンパォンらにチャンスは再三巡ってきたが、決めきる事ができない。59分には山口螢、倉田秋を同時投入し、83分には播戸竜二を加えてゴールを狙ったものの、守備的な片岡洋介、金澤慎を投入して守りを固めてきた大宮を最後まで崩しきれず。結局、最後まで1点が遠かった。

「前半当然問題があったということになるが、そこを改善しようとみんなが取り組むなか、同じ事をしてしまう。それはなぜなのか、今、自分でも改めて問いかけているところ」とレヴィークルピ監督。リーグ戦での現状を打破できないことに、苦しい胸の内を明かした。リーグ戦とACLのタイトな戦いが続き、5日前には大阪ダービーの激闘もあり、「前半気の緩みがあったかもしれない」。それでも、ACLの戦いで見いだした喜びを継続するためには、今季も国内リーグ戦で勝ち続けなければいけないC大阪。これから1週間のオフを経て、どこまでリフレッシュ、リセットして戦えるかが、C大阪復調への鍵となる。

逆に大宮にとっては、勝ち越して中断期間に入ることができるのは好材料だ。「1週間空いて、今度は埼玉ダービーもあるので、そこに照準をあわせてやっていきたい」とラファエル。ヤマザキナビスコカップでは2回戦からの登場となるため、次週は公式戦がお休み。十分に時間をかけて、新たな気持ちでNACK5での浦和戦に臨むことができそうだ。こちらも、今度は今季ホーム初勝利がかかっている。

以上

2011.05.30 Reported by 前田敏勝
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