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【J2:第14節 北九州 vs 富山】レポート:2試合連続のアディショナルタイムの劇的ゴール。北九州が富山を下し、勝点3を積み増す。(11.05.30)

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5月29日(日) 2011 J2リーグ戦 第14節
北九州 2 - 1 富山 (13:03/本城/1,336人)
得点者:15' 黒部光昭(富山)、44' 宮本亨(北九州)、90'+4 林祐征(北九州)
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魔物の潜む時間というのがあるのだろうか。いや、北九州にしてみればそれは天使の現出する時間と言うべきかもしれないが。90+4分。北九州は2試合続けてアディショナルタイムのこの時間で、試合を決定づける得点を挙げた。Jリーグ昇格後初の連勝。ホーム戦に限ってみれば3連勝でスタジアムは雨天を吹き飛ばす歓喜に包まれた。「ホームでこういうサッカーで見せられるというのは大きい。未来のギラヴァンツ北九州に繋がっていければなと思う」と三浦泰年監督。劇的な試合が続いていることについては選手のトレーニングからの姿勢が大きな要因になっているとし、「一つの結果というものが出ても選手は驕ることなく、より成長したい、もっと勝ちたい、もっとサッカーを知りたいという気持ちを持っていて、それは就任した当時よりも強く感じるようになった」と讃えた。勝点を積み増している北九州。監督や選手たちの成長への飽くなき探求は、見ごたえのあるゲームと結果の両方を生んでいると言えるだろう。

試合は早い時間に富山が先制し、北九州は追いかける側に立った。
15分、富山の朝日大輔が左サイドからクロスを入れ、ファーサイドで大西容平が折り返すと、ゴール前でフリーになっていた黒部光昭が落ち着いてゴールに流し込んだ。しかし富山はゲームの流れを呼び込むことはできず、雨と強風で難しいコンディションになっていることもあいまって、両チームともに中盤ではボールをキープできてもゴール近くまでは運べない状態が続く。
北九州にとっての待望の同点ゴールは44分。森村昂太の左からのコーナーキックに宮本亨が飛び込み、DFと交錯しながらも執念が勝ってゴールネットを揺らした。「いい感じのときに流れの中から入らなくてもセットプレーで取れているのはいいこと」(宮本)。試合経験豊富でなおかつアグレッシブな宮本らしいゴールで試合は振り出しに戻る。

後半に入ると北九州は林祐征とレオナルドを続けて入れて攻撃を厚くする。60分を過ぎると北九州はGKと1対1となる場面が出たり、コーナーキックが連続したりして波状攻撃の様相を呈し始める。しかし再三のチャンスを決めきれず時間だけが経過。「3分」のアディショナルタイムに入る。
そしてその3分が経過しようとする頃に北九州がこの試合で実に12本目のコーナーキックを得る。
右のコーナーアークにボールをセットした森村が左足で中へと蹴り込む。ふわりとしたボールはキーパーの頭上を越え、長身の林の頭にぴたりと重なった。林が冷静に決め、土壇場で逆転ゴール。北九州が2試合続けてアディショナルタイムで試合を決定づけた。

終了間際の猛攻に屈してしまった感の富山。途中交代してピッチ外から戦況を眺めていた黒部は「客観的に見ていると流れを切れる場面があった。相手はホームで押せ押せできているのに、急いですぐに始める必要はなかったかもしれない。経験不足だった」と悔やむ。安間貴義監督は「あれだけ続けばプロの試合なので最後はしとめられるんじゃないかなと思う」と述べたうえで、「まだまだ現在地はこれくらいで、今日の試合の結果も妥当だと思う」と話して次節に目を向けた。
一方の北九州。目指すサッカーを貫いて勝点3を積み増すことはできたが、これで止まってはいけない。三浦監督は「まだ自分たちが奪ったボールを簡単に相手に与えてしまう」とも指摘し、まだ課題は多いとした。

勝っても負けても課題は見えてくる。一つ一つをクリアしながら、より質の高いサッカーを目指す準備の1週間がまた始まる。

以上

2011.05.30 Reported by 上田真之介
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