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【J2:第14節 千葉 vs 大分】レポート:前半は大分、後半は千葉が主導権を握った一戦。選手交代&システム変更とパワープレーで千葉が大分の堅守を破り、逆転勝ちで首位の座を守る。(11.05.30)

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5月29日(日) 2011 J2リーグ戦 第14節
千葉 3 - 2 大分 (16:03/フクアリ/7,216人)
得点者:9' 前田俊介(大分)、42' 森島康仁(大分)、68' 竹内彬(千葉)、73' 深井正樹(千葉)、82' 竹内彬(千葉)
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前半と後半でチームの様相が一変し、両チームの立場が逆転する試合の見本のような一戦だった。前半は千葉がボールを保持するものの、大分が少ない決定機を確実にモノにしてゲームをコントロール。後半は戦い方の要素を複数変えた千葉が大分を圧倒し、まさに力づくといった感じで逆転勝ちに持ちこんだ。

開始早々からゴール前へ攻め込む千葉に対して、大分はなかなかゴール前までボールを運べなかったが、9分、ファーストチャンスで先制点を奪う。MF西弘則、FW森島康仁、DF池田達哉とパスをつないで右サイドに展開し、FW前田俊介がドリブルでペナルティエリアに仕掛けてシュート。千葉のCK後の鮮やかなカウンター攻撃だった。

千葉がボールを支配していても大分が落ち着いて見えたのは、アンカーのMF宮沢正史の存在が大きかった。千葉のMF米倉恒貴をマークしながら危険地帯を察知してカバーし、千葉の隙を突く効果的なパスを出すなど、攻守に宮沢は効いていた。大分の追加点は宮沢のスルーパスから。右サイドの深い位置でパスを受けたMF土岐田洸平からMFチェ ジョンハンへボールが渡ってシュート。千葉のGK岡本昌弘がセーブしたが、こぼれ球に詰めたフリーの森島は難なくボールをゴールマウスに蹴り込んだ。

効率よく2得点した大分に比べ、前半の千葉は威力のないシュートが大分のGK清水圭介の前に飛んだり、それ以外のシュートは枠外だったりと決定機は少なかった。だが、FWオーロイへのロングボールだけではなく、パスをつないでのビルドアップでシュートを前半だけで9本打てたのは、攻撃のバリエーションを増やす意味では成長といえる。また、オーロイは競り勝って味方にボールを落とすなど、完全に抑え込まれていなかったのは後半への好材料だった。

0−2の苦しい状況で後半を迎えた千葉は、前半は緩慢に動いていた感のあったエンジンを全開にする。大分が千葉に止めを刺せないでいると、千葉のドワイト監督は左サイドバックのDF青木良太に代えてFW久保裕一を投入。4バックから3バックに変え、前線で起点になる選手を増やした。さらに、トップ下のMF米倉恒貴と右サイドハーフのMF伊藤大介が位置を入れ替わると、前半は左サイドでは多かったドリブルでの仕掛けが右サイドでも増加。ダブルボランチの一角のMFファン ゲッセルがアンカーのようにディフェンスラインをカバーし、大分がFWイ ドンミョンを入れると下がって4バックで対応した。

千葉の1点目と2点目は、サイドの仕掛けで得たCKから。1点目はニアサイドでファン ゲッセルが頭でボールを後ろに流し、それにDF竹内彬が合わせた「練習どおり」(伊藤)の形。2点目はGK清水が弾いたボールを拾った深井の豪快で素晴らしいミドルシュートだった。3点目は伊藤のFKを清水がセーブしたことで得た千葉のCKが続き、CK後の流れで竹内のパスを受けた深井のクロスがワンバウンドしたところを竹内が合わせたゴール。後半にシュートは15本で効率的とは言えないが、今季の強みを生かした3得点だった。

年齢が若く、試合経験が豊富とはいえない選手が多かった大分は、千葉の変化に対応しきれなかったのが敗因となった。前半が良かっただけに悔やまれる敗戦だ。一方、千葉は修正力の成長を見せたものの、2失点の場面の守備のまずさとフィニッシュの精度不足は猛省が必要だ。攻守のイージーミスを減らさなければ、また自ら苦戦を招くことになる。

以上

2011.05.30 Reported by 赤沼圭子
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