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【AFCチャンピオンズリーグ2011 G大阪 vs C大阪】西野朗監督、藤ヶ谷陽介選手(G大阪)前日記者会見でのコメント(11.05.23)

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5月24日(火)AFCチャンピオンズリーグ2011 G大阪 vs C大阪(19:00KICK OFF/万博)
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☆レヴィークルピ監督、乾貴士選手(C大阪)前日記者会見でのコメント

●西野朗監督(G大阪):
「お疲れさまです。このラウンド16の試合で日本勢同士が当たってしまうことは、必ず1チーム、どちらかはベスト8にいけるということですから。ダービー、しかもACL史上おそらく初だと思いますが、国内だけではなくアジアの中でも注目される試合だと考えている。大阪でこういう試合が実現できる喜びもありますし、その中でガンバが勝ち抜ける事が出来れば、我々にとっての大きな目標が達成できるということになる。それを実現したいという思いだけ。両チームいろいろ状況があり、国内戦を並行した中でのコンディションは決して悪いとは考えていない。確かに中心となるべき選手が出場できないというのはありますが、それをカバーできる選手たちも充実しているし、必ずや、戦力ダウンすることなく戦えるチーム状態にあると思います。お互い、攻撃的なチームだし、そのスタイルを出したいと言うのは当然のことだと思います。それを90分、プラス30分、プラスアルファの戦いの中で、やり抜けるチームが勝ち上がれるのではないかと思う。当然相手の長所を消しながら自分たちのスタイルを出したいところですが、あまりセレッソの良さというものは感じない中で自分たちのペースで、自分たちの特徴を十分に発揮できるような試合にしたいと思います」

Q:二川選手、山口選手の状況と、セレッソの今の印象は?
「二川は、かすり傷でバンドエイド一枚で大丈夫だと言う事は分かっていますし、ゲームに支障がある状況ではないのでスタートからいけます…いけないといってもいかせる準備はしています。山口はMRIでもかなり厳しい診断が出たので難しいですね。そこにバックアップで誰を起用するかについては、内田を出します。バックアップに金正也も入れましたし、若手で十分カバーできると思っていますので。あとは、川西をバックアップに入れました。
今日の時点では新潟戦から、二人、新しいメンバーが入ったということです。セレッソに関してはお互いに知り尽くしている部分がたくさんありますし、直近の川崎F戦で感じたのは、いい時間帯と、あまり乗れない時間帯がはっきりしているなと感じました。ただ後半の爆発力とか、テンポを作れた時のセレッソの破壊力とか、我々と似ているとは思いませんが、しっかりボールをコントロールして試合を運ぶための技術、戦術はしっかりしているので、お互いにそこをどう打開していくかだと思います。ボールポゼッションにしても相手を上回ればそういう攻撃のシーンは増えてくると思いますし、その裏にあるボールの奪取力、回収力を両チームが同じように出せるか。攻守に全員が強く反応して戦う事になると思うのですが、お互いにいい攻撃力があるという現時点での印象です」

Q:内田選手を先発に決めた理由と期待するところは?
「起用に値する選手だからです。試合に対しての経験は今季も少ないですが、先発に起用するに値するだけの準備を彼はしていましたし、いろんな面で足りない部分はあるんですが、他の選手にない部分もたくさん彼は持っていると思う。その1つが、コーチングがうまくとれたり、いい意味での口でディフェンスができること。リーダー性も非常にあり、若い選手の中ではそういう面で優れているなと思う。また、物怖じせずに、堂々とポジティブにプレーできるので、大一番でもそういう彼のプレースタイルというのは発揮してくれるんじゃないかと考えています」

Q:08年の優勝シーズンを含めて、ホーム&アウェイ戦の中では決勝ゴールをとるとらないの、采配の中で巧い采配をされてきて勝ってこられた。明日の一発勝負ではそれがない中で、采配のカギになることは?
「確かに一発勝負ですから、ホームで戦えるアドバンテージがあるように見えますが、決して強いアドバンテージではないというか。一昨年川崎Fとホームで戦った試合も、内容は圧倒していたように感じますが、結果をとれなかったですから。自分の中でエキストラタイムをあまり考えないというか、90分で決着をつけたいという…そういう少し自分たちが調子がいいチーム状況とか、ホームでやれるアドバンテージがある中で、いろんな落とし穴に落ちてしまったところはあったのかな、と。選手もそう思っているところはあると思います。オフェンシブにいけているが故に、というところのマネージメントが少し足りないと感じたところもあった。昨年アウェイで戦っても、最終的には完敗という感じはしたのですが、そのチームが優勝した訳で、そのチームとどう戦えたかということでは、決してアウェイでも、戦い方とか選手のモチベーションによっては逆に優位にすすめられるところもある訳で。とにかく90分プラスプラスアルファのところも十分、視野にいれて、あまりバタバタしないというか、戦況をしっかり見ることが大事かなと思います」

Q:攻撃的なチームだと言う話がありましたが、決定的な違いは?
「攻撃的なスタイル、当然選手個々の持ち味も違いますから。最終的にどういうフィニッシュを選ぶかとか、そういう頻度、回数が多いかというところの、違いはあると思いますが、そうクロスボールでパワープレーで、ということは…最終的には小松塁選手を使って来たらそうなるでしょうが…それ以外はショートボールを使ったり、センタープレーで崩して来たりというのがメインなセレッソがある、と思います。それに対してガンバがどうかというと、全体的に高いレベルではないにせよ、いろんなバリエーションが攻撃の中ではあるようにも感じていますし、それをもっともっと著しく出していきたいのですが…。クロスボールに対するサイドアタックの強さとか、カウンターとか、個人的な突破力によるフィニッシュとか。いろんなバリエーションはガンバはもっと引き出さないと行けないが、持っているなと言う感じはしています。セットプレーも含めて」

Q:失点が多い。そのへんの修正は?守備の部分についての考えを。
「ガンバの場合、結果が出ても内容はかなり批判されたり、失点があればそこをつつかれたり、マイナス部分を指摘されますが、攻撃的なチームという中で、もちろん、バランスよく戦いたいですし、ディフェンスも限りなく失点0に近い中で戦いたいという思いはあります。決して失点より得点が上回ればいいと思って試合はしていませんし、選手全員でそういう追究はしていると思います。ただ、やはり攻撃的に、更に攻撃的に、点差を広げたい試合を90分間常に、2−0でリードしていて2−0で終わらせるゲーム展開は僕自身も考えたくない。更に攻撃的にいく中で、当然相手の力関係とか、どこにポイント置くかと言う中で、失点をしてしまうことについては、藤ケ谷はじめDF陣はよりDFに重心を置いて欲しいと言うのがあるかもしれませんが、やはり押して行くスタイルというのがガンバであって、1失点あったとしても、3〜4点目というのを意識させたいというのは僕自身は持ってほしいなと思っています。確かにそれは失点ゼロとうことを毎回、ミーティングでも掲げているし、全員で勝つ上で、そこは強調しているし、共通理解をもってやっているんですが。新潟戦あたりはそういう意識もかなり高くて、これは無失点で行ける試合かな、と思っていたと言うか。追加点がとれればおそらくそれも出来たと思いますが、ああいう拮抗した試合になるのもガンバのスタイルかな、と。スリリリングな試合というか…そういう常に攻撃的な姿勢は崩さないという事はどういう試合でも、ホーム&アウェイに関わらず、貫いていきたいし、いかないといけないチームだと思う。そうディフェンス力を全体としてストロングポイントとして持っているとは正直、僕は思えないので。ポゼッションを高めて、DFの時間を少なくしたり、得点をという、戦い方を全員には強く持って欲しいと思っています」

Q:新潟戦後、選手のコンディションは?平均年齢はセレッソとガンバでは4才くらい開きありますが、そのあたりでコンディション的な心配はありますか?また一方でガンバには経験豊富な選手が多いと思いますが、その強みをどんな風に感じていますか。
「普通のアベレージ25才と、30才と比べたら、当然回復力は若い選手の方が高いと思います。ただガンバの30才は並の30才ではないですし、普通の30才の回復力とは違いますから。いろんなサポートを受けながら、こういう大一番を迎えるにあたって、おそらくいろんな力を借りて回復していると思いますし、回復している過程にあると思います。うまく時間を使えということの中で、48時間あれば十分に回復できる選手たちですから。
今日ミーティングをして、今日の時点での顔色から、また明日になれば、明日のキックオフまでにも十分リカバーできる時間はある。うまく時間を使って、グラウンドに降りて、いろんなチェックをしたりしたり…それは年と言われますが、僕自身は若干はあるかもしれませんが…そう感じていないというか。うちの選手はしっかりキックオフには合わせられるコンディショニングの方法を持っていると思うので、心配していません。

あと、経験の強みついては、このACLに関してもそうだし、セレッソとは歴史が違いますから。何度もこういう経験をしてきて今があるわけで、今年のACLに関しても決して楽な道のりではなくいろんな戦いを予選の6試合の中で体験してきましたから。負けられない戦いが続いた予選、終盤を突破してきたという自負やプライドもある。全て総合的に自分たちの方がコンディションが間違いなく上だということを感じながら準備はしていますし、選手もそういう自信を持って戦える状態にあると思います。
また更に明日、1日たてばものすごい回復力があるんじゃないかと期待しています。ただ一発勝負なので、そこにいろんな…僕自身もそうですが、戦略的なもの、戦術的なもの、起用に対してどう捉えていくかということが必要になる。毎試合そうですが、そういう戦いも僕にはあるので、僕自身のコンディションも高めていかなくちゃいけないかなと思います」

●藤ヶ谷陽介選手(G大阪):
「大阪ダービーだし、非常に注目される試合になると思いますが、ラウンド16を突破するためには勝たないといけない。それが僕たちの目標なので。相手がセレッソということで、お互いに何度も対戦しているし相手の特徴やどういう選手がいるのかは分かっているからこそ、いい試合が出来ると思うし、いい結果を出せると確信しています。90分で勝負をつけたいし、ただそれから先もあるということも頭にいれながら強い気持ちをもって、僕らがベスト8にいくんだという気持ちを強く持って、いい結果を残したいと思っています」

Q:セレッソについての印象は?
「攻撃力のあるチームだと分かっているし、そういう特徴を出させない守備ができればいいと思う。相手がどうこうというよりは、うちのガンバらしい、サッカーができれば相手を上回れると思っている。いいリズムやテンポを出せるような展開になれば必ず勝てると思っているし、そういういい攻撃が出来るように守備はしっかりやっていきたいと思います」

以上
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